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2025.10.31
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カテゴリ: I whisper
左脚の手術を受けてから9週間。

リハビリを終了してもいいという言葉を
整形外科の担当医からもらってから4週間。

歩くということだけで考えれば、
もうリハビリは必要ないかもしれない。

しかし、まだ膝の周辺が腫れていて
膝を100%曲げられないし、
筋力の戻りが不十分で、
左脚だけで立ち上がるのが難しい。


わずかとはいえ、左脚全体が熱を持っている状態も
まだ続いている。

何より、何もしないでも痛いし、
就寝時に寝返りを打つ際も、
痛みで目が覚めることがある。

ロキソニンは胃への負担を考えて
服用を停止しているので、
痛みに耐える日々である。

この状態で、週に一度とはいえ
理学療法士に相談できる機会があるのは
ありがたいと思う。


リハビリの中で問題や不安を解決する方法を
探ってくれるので、
医師の診断までの繋ぎになってくれている。


というわけで、きょうもリハビリで病院を訪れた。


最近の習慣になってしまっている、

リハビリ室前の長椅子に腰掛けてリハビリを待つ。

すると、虫けらの目の前を
整形外科の部長が通り過ぎる。
建物の東端の階段を使い、
2階の外来から、4階の医局まで戻ってきた
ということだろう。

そう。

4階に医局があり、部長室があるのだ。

虫けらはその領域に足を踏み入れたことはないが、
存在は知っていた。

ふと、整形外科部長が使った階段から
怖い主治医が上がってくるような気がした。


9月。

虫けらの病室を訪ねてくれた怖い主治医をドア前で
見送ったことが一度だけあった。

虫けらの部屋を出た怖い主治医は
エレベーターのあるナースステーションの方向ではなく、
真逆の階段の方向に進んだ。

階段ホールに入るドアを開けながら
虫けらを怖い主治医が振り返る。

虫けらが小さく会釈する。

怖い主治医がわずかに微笑んで、
階段ホールに消える。


これは記憶に残る。


その記憶が蘇った。

整形外科部長が使った階段は、
とりもなおさず怖い主治医が消えた階段と同じなのだ。


虫けらお得意の妄想劇場を展開していると、
リハビリの順番が回ってきた。

担当の理学療法士は若い女性だが、
虫けらのことを「面白い人」と思っているようだ。

いつも二人でつまらぬ話をしては
笑っている。

理「あ、髪を切ったんですか?」

虫「ようやく全体の長さが揃ったんですよ。
  アイロンテクニックでストレートになってるけど、
  本当は、まだ伸びたパンチです」

などと言いながら、服の話、靴の話、香水の話と、
リハビリに関係ない話題を挟みながら
筋力や可動域の確認をしていく。

整形外科部長が使った階段や
リハビリ室前の廊下で
上り下りやウオーキングをして
左右の脚のバランスを見たり、
バイクを漕いだりしてリハビリを終える。

清算のために整形外科外来の待合室(外科と同じ)に入る。

いつものようにモニターを見る。


えっ、えっ、えっ、!!!

怖い主治医の画面がまだ残っていて
(実は先週も同じ状態を確認している)、
しかも、待ち番号が表示されている。

どういうこと!?

診察しているということなのか!?


受付番号は4ケタなのだが、
表示されている数字を見ると、1番であることがわかる。

虫けらも手にしたことがある番号である。

これは、必ずと言っていいほど
抗がん剤治療を受ける患者が手にする番号だ。

病院に最も早く到着するのは、
抗がん剤治療を受ける患者なのだ。


時刻は10時20分。

本当に診察があるとしても、少し遅すぎる。

1番を手にする人は、8時には来ている。
血液検査は必ずあるが、CT検査が入ることもある。
それでも、診察が10時を過ぎることはない。


ダミーかもしれないと思った。

いつも、待ち番号のない画面である。
きょうで 5週間表示されていたのだが、
怖い主治医はもちろんいないはずだ。

質問や苦情が入ったのかもしれない。


…苦情…あるか?

「先生に診てもらいたいのに!」
と訴える患者はいるかもしれない。


虫けらは、整形の担当医から

整「◯◯先生(怖い主治医)についていくの?」
と聞かれた。

そのことを怖い主治医に話したら、

怖「そんな患者さん、いないよ」

と言われた。

もしついて行きたいと言われたとしても、
「もう臨床はやらない」
と言うだろう。
虫けらにはそう言った。

いや、虫けらだけにそう言ったのか?

実は、次の病院にごっそり患者を連れて行っているかも…。

などと、性懲りもなく妄想してみたが、
虫けらが待合室にいる間、モニター画面の変化もなく、
怖い主治医による呼び込みアナウンスもなかった。

虫けらは内科に用があったので、
内科の階に移動し、用件を済ませたのが30分後。

気になったので、また外科の待合室に戻った。

モニターを確認したが、まだ同じ待ち番号が表示されている。


もう11時前である。

謎を残したまま、待合室を後にした。

きょうはもう一つ用件があった。

「がん支援センター」に行き、
虫けらの最終形を相談し、希望を伝えておくこと。

虫けらのかかっている病院は、
緩和ケア病棟というものがないのだが、
緩和ケア室という病室がわずかながらある。

そこに入りたいと申し出た。

虫「在宅介護などのサービスは一切使わず、
  ギリギリまで一人で家で過ごします。
  最後の1ヵ月、それもできるだけ我慢して
  短期間の間、お世話になろうと思っています」


あいにく、虫けらの状態が悪くなったときに満床だったら、
一般病室に入ることになるかもしれないが、
面談してくれた総看護師長さんは

総「大丈夫だと思います。病棟とも情報共有しておきます」


と確約してくれた。
病床の料金が高いのだが、
他院の緩和ケア病棟も同じようなもので
(治療ではないので保険が効かない)、
それは承知の上である。

総看護師長さんは、虫けらと同年代だと思うが、
虫けらの方が経験豊富なようで、
雑談の中でちょっとした豆知識のようなものを
披露したり、
総看護師長さんがしてくれたアドバイスは、
ほとんどクリアしたことばかりだったので、
最終段階の仕上げの話をしたら、
帰り際には

総「ありがとうございます。
  いろいろお話を聞かせていただいて、
  大変勉強になりました。
  まだまだお元気なので、頑張ってください!」

と、お礼と激励をもらってしまった。


このことは、病院内のあちこちで共有されるだろう。


薬剤師さん、
治療室の看護師さん、
病棟の看護師さん、
整形外科の担当医、
怖い主治医……、

さまざまな人の口から、
違う場所での虫けらの様子や話を聞かされて、
えーっ、そんなことまで話が回ってるの?
と驚いたことが何度もある。
どんな機会を通してかわからないが、
情報を共有するのが病院のやり方なのだろう。


さて、今回の虫けらの一件は、
どんなふうに伝わるのだろうか。

その答えを確認するのはいつになるのか…。


                心 躍





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Last updated  2025.11.01 15:35:47
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