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ペシャワール会の伊藤さんが遺体で発見され、自体は最悪の結果となりました。伊藤さんは現地での農業指導を行ってきたとのことです。つい先日講演されていた中村さんが、がっくりと肩を落とした様子で現地に向かわれている姿がテレビで放映されていました。拉致のニュースが発表された当初は、「犯人がいかに反政府グループとはいえ現地に根付いた活動を行っているペシャワール会のスタッフをまさか殺したりすまい」と思っていましたが・・・・町村官房長官のコメントの中に、「尊い犠牲が出たが、テロとの戦いに積極的にコミットする重要性を多くの国民が感じたのではないか」とあります。今回のことをインド洋での給油活動継続の口実にしようとしています。これはとんでもないことで、伊藤さんの意志とは全くかけ離れたことだろうと思います。給油活動は米軍の対テロ作戦と称した軍事作戦の後方支援であり、住民を巻き込んだ空爆や機銃掃射を支援していることになります。無辜の民を巻き添えにして殺害し、国土を荒廃させ、多くの難民を作り出し、新たなテロリストを生んでいます。(これは中村さんの講演でも繰り返し強調されている点でした。)「給油活動を再開しようとしている政治家は、一度アフガニスタンに来て現地の人とともに空爆や機銃掃射の巻き添えで殺される恐怖を味わってみればいい」・・・中村さんの言葉が今も頭の中に残っています。
2008.08.28
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先日講演会を聞いたばかりの中村哲さん率いるペシャワール会の日本人スタッフが武装グループに拉致されている。↓http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080826-OYT1T00675.htm?from=main1無事を祈るばかりです。村人は犯行グループを取り囲んで、彼を解放するよう説得しているとのこと。ペシャワール会は長年現地に根ざして活動してきたので、地元のアフガン人からの信頼は厚いとのことです。犯行グループがそれを理解してくれればいいが・・・
2008.08.26
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中村哲さんという、アフガニスタンで20数年間に渡って医療活動と水路作りを行っている医師がいます。中村さんの講演会が近くであったので聴きに行きました。医師でありながらなぜ水路作り?と思われる方もあるでしょう。私も少し疑問に思っていました。彼は元々医療援助の目的で医師としてアフガニスタンに派遣されました。栄養不足のために感染症や下痢で次々に死んでいく子供達を診ているうちに、この国の病気の9割は清潔な飲料水と充分な食料によって無くすことができると確信し、井戸を掘ることや用水路を作ることを中心に活動されて現在に至っています。↓http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/2001年の同時多発テロ直後から「テロとの戦い」と称してアメリカが軍隊を派遣しテロリスト掃討作戦を開始し、その後「アフガン復興支援」が一時ブームのように取り上げられていましたが、ここ最近はマスコミもあまり取り上げておらず我々も忘れてしまった感があります。現地で活動されている中村さんのお話を聞くと、アフガン情勢はますます悪化しているようです。「テロとの戦い」の実際がどのようなものであったか・・・詳しくは本に書かれていますが、ピンポイント攻撃だの民間人に被害は与えないなどという言葉が全く偽りであり、同時多発テロの犠牲者の何十倍もの民間犠牲者を出しながら今も続いています。(昨日も誤爆により小学校を爆破し70人が死亡したとのニュースがありましたが。)その結果、アフガンの人たちのアメリカに対する憎しみが増すばかりであり、これこそ新たなテロの土壌となるのは必定ではないでしょうか。中村さんはクリスチャンだそうです。しかもブッシュ大統領と同じバプテスト派(私もよく知りませんが、あくまでも聖書に忠実な教派といったところでしょうか。聖書については「汝の敵を愛せ」とか「剣に頼る者は剣により滅ぶ」ぐらいの言葉は私でも覚えています。)だそうです。アフガン攻撃に踏み切るにあたり、米軍をかつての十字軍になぞらえたり、「テロリストに味方するか、アメリカに味方するか」とヤクザまがいの恫喝を世界に向かって発したブッシュ。全く聖書の教えるところとは相反すると中村さんは主張されていました。あと本を読んでいてなるほどと思ったのは、現代のような情報化社会にあっても情報がいかに簡単に歪曲されて、強国の都合のいいものに変わっていくかという点です。この本、講演会で売られていて早速買って読んでいます。正直言って面白いです。
2008.08.24
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司法にも一片の常識が残っていた。まずは長きに渡っていわれなき罪のため被告となったK医師に「お疲れさまでした。」と、本当に心の底から伝えたい。しかしK医師の失われた月日はもう戻らない。まだ40歳である。現場に復帰されることを祈っている。この不毛な裁判により加速された医療崩壊を取り戻すのは容易なことではない。今後も産婦人科を目指す若い医師は出てこないだろう。無罪判決が出たことは喜ぶべきだが、しかし善意に基づいて治療に当たっている医師が突然刑事事件の被告として訴えられ得るという事実は消えはしない。しかも逃げも隠れもしない勤務中のK医師に手錠を掛けてしょっ引いたのである。これほどの蛮行があろうか。あの映像を見て、私も含めて外科系の医師はみな「明日は我が身か」と思い震撼したのである。検察は自らの愚かさをよくよく噛みしめることだ。まさか控訴などして恥の上塗りをするつもりないだろうが・・・
2008.08.20
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「真実を知りたい」・・・医療過誤関係のニュースで必ずといっていいほど出てくるセリフだ。この言葉は錦の御旗のようなものである。この言葉には抗えないという暗黙の了解がある。さて福島県立大野病院事件(事件?そもそもどこが事件なんだ?)の判決が8月20日言い渡される。最近になってテレビでもちらほら報道するようになってきたが、医療崩壊が現実のものとなりつつある今、マスコミのニュアンスは若干冷静になり、この逮捕劇の理不尽さを訴えているものもある。ただ患者側の家族に対するインタビューではやはり「真実を知りたい」という言葉が出てきている。しかし元々事件性の無いこの件については「真実を知りたい」という言葉はどうも的外れに聴こえる。患者さんが亡くなったいきさつについてはかなり詳しく公表されてきており、被告となってしまったK医師は最初から全く何ら隠すことなく供述してきている。もちろんカルテの改ざんや証拠の隠滅なども全然無い。真実は最初から白日の下に曝されている。亡くなった患者さんは誠にお気の毒だが、これは「癒着胎盤」という疾患によって亡くなられたのであって、隠されている真実など何も無いのである。にもかかわらず「真実を知りたい」・・・・この言葉は「医師を悪者にすることで自分の家族にふりかかった理不尽な悲劇を納得したい」と同義語であるかのように聴こえる。もちろん残された家族の心情としては大いに理解できるが、悪者はいない。8月20日の判決は、K医師だけでなく現場に立つ医師全員に対する判決となる。
2008.08.14
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やむなく院内医療安全対策委員の委員長をやらされている。もちろん自分がしっかりしているからではない。誰もやりたがらないからに過ぎない。結果として病院内でのいろんなミス事例が私の元に報告されてくる。薬の処方間違い、患者の取り違え診察、点滴速度の誤り等々例を挙げればキリがないくらいであるが、幸いにして実際に患者に取り返しが付かないような害が及んだ例は今のところ無い。しかしいつか大きな、患者にとっても病院にとっても致命的となりかねないようなミスが起こる可能性がある。これはおそらく医療安産に携わる者であれば、どこの病院でも恐れていることだと思う。医療ミスの無くすためには・・・・まず不必要な医療行為を無くすことが第一歩だろう。一定の確率で必ずミスがおこるものと仮定すれば、母数ができるだけ小さい方がミスの絶対数は減るはず。不要な医療行為を無くして、必要なもののみに神経を集中させられるぶんミスの起こる確率そのものが減ることも期待できる。不必要な投薬、 不必要な点滴、不必要な安静、不必要な検査、不必要な手術・・・かなり減らせるものはありそうだ。「特に必要というほどのことでは無いが、まあ入院した以上何かやっておこう」というノリで出される薬剤はけっこう多い。もう20年近く前のことだが、妊娠初期に出血を訴える患者に対して子宮収縮抑制薬を処方した。ところが、薬局で間違えられてこともあろうに子宮収縮薬が出されてしまったことがある。全く正反対の作用を持つ薬である。妊娠初期の出血に対して「切迫流産」という病名の下に投薬を行う産婦人科医は多い。しかし妊娠初期の流産は胎児側の要素で起こることがよく知られている。子宮収縮抑制剤だとか止血剤だとかは全くの気休めでしか無い。効果が無いことをわかっていて出しているのだから、これは医師の方から正していくべき問題である。「せっかく診察に来たのに、薬ぐらい出さないと患者が納得しない」というのは、そのような流れを作ってきた医療側の責任であって、全く言い訳にはならない。ましてや必要のない薬を処方した上にその薬を間違えられて患者が不利益を被るとなると何をかいわんやである。私はそれ以来、切迫流産患者に対しては一切投薬などを行っていない。ちゃんと説明すればどの患者も十分理解してくれる。そういう目で見ていくと、けっこう内服や点滴や注射などは減らす余地があることに気がつく術後の抗生物質など本来はちゃんと消毒して、手術を清潔操作で行っていれば何日間も投与する必要は無い。経口で飯が食える患者には点滴など必要は無いし、ましてやビタミン剤など必要ない。正常出産については、これもちゃんと清潔操作で介助していれば産後に抗生物質は必要ない。また子宮復古が順調であれば子宮収縮剤は必要ない。実際ここ数年で、以前ではルーチンとしていた投薬をかなり減らしてきた。これは仕事が減るのでナースからも喜ばれる。さて、問題はこれで果たして医療ミスが減っているかどうかだが・・・あまり肯定的に答えられないのがつらいところではある。医療ミスの要因は実に複合的で、減らすためにはまだまだ工夫していかなければならない。・・・・あー、しかしもうこの役いいかげんやめさせてほしいなー。
2008.08.10
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5日間ほど休みを取って気分転換してきました。一応医師も夏休みを1週間取れる決まりになっているのですが、ほんまに日本人というのは生真面目というか、中々取りにくい雰囲気があります。ここは一番、上の立場の者から率先して休みを取らないと若い先生が取りにくいだろうという屁理屈で、真っ先に取りました。中身はないけど肩書きだけは「部長」となっている人間の義務ですわなー、これは。それでようやく、一番がむしゃらに働いている5年目の医師も夏休みを取る段取りをしています。よしよし。実は昨年暮れ以来の胃炎を引きずっていて、常に胃に鈍痛を感じていたのですが、不思議と休んで遊んでいる間は気になりませんでした。ずっと薬を飲んでいたのに、休み中は何度も飲むのを忘れるぐらい。けっこう食欲もあったし。最近の携帯電話は、普通に海外通話できるものが多いらしい。私の携帯は、いわゆるお爺ちゃん携帯で、いらん機能はついていないタイプ。当然日本の外は圏外です。これが何よりありがたかった。海外まで繋がる携帯などという不便なものは絶対持ちたくないね。ふむ、結局胃炎が治りにくい原因は仕事なんかいなと今さらながらに思った次第です。昨日から仕事に復帰。外来中にまた胃がキリキリと痛み出す始末。まあ、しかし所詮ストレスが原因なんだと思ってしまえば何となく気が楽になってきて、痛みと付き合ってやろうかいという気にすらなっています。しかし、それにしてもしばらく自分のブログをチェックせずにいると、確実にゴミのようなアダルト系の書き込みやトラックパッドがわんさかと入るのには閉口します。おそらく自動巡回かなんかになっているんだろうけど、もうええかげんにせえという感じやね。そういえば以前新聞に、今全世界で送信されているメールの9割はスパムメールであるというようなことが書いてあった。確かに自分が公開しているメールアドレスにも1日に200通ぐらいのスパムメールが来る。自動的にフィルターを通して捨てるだけなのだが、それにしても何とかならんもんかな。
2008.08.02
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