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kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2007.12.16
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カテゴリ: 社会・政治・時事

 『子どもは判ってくれない』というタイトルを見かけたものだから、
 てっきり、子どもを取り巻く諸々の事柄について述べた本だと思って購入すると、
 予想していたものとは、かなり違う内容のものでした。

 大学教授を務める内田さんは、フランス現代思想や武道に精通しておられる方。
 本著でも、いきなりオルテガというスペインの哲学者の著作を引き合いに、
 「敵とともに生き、反対者とともに統治する」という市民の基本的な構えが、
 今の私たちの社会にもっとも欠けているのではないかと指摘しています。

こんな感じで、色んな思想家や哲学者の言葉が引用されたり、

書かれている内容をきちんと理解しながら、読み進めていこうとするならば、
なかなか骨の折れる作業になってしまいます。

   ***

「あとがき」で読んで、始めて知ったことなのですが、
内田さんの出版物の中には、内田さんがウェブサイト上で公開している
日記風エッセイをまとめたものがいくつかあり、本著もその中の一冊です。
と言うことは、この本は買わなくても、ウェブ上で読むことができる……。

試しに、インターネットで検索にかけてみると、
確かに、「 内田樹の研究室 」という、とても充実したサイトが存在し、
そこには、本著に掲載されている記事も見受けられます(全てではありませんが)。


   ***

さて、本著を読んで、私が「なるほど」と思った箇所を、いくつか挙げておきます。

  今、私たちの社会はそのような
  「具体性を欠き、誰に向かって言っているのかよく分からない」けれど、
  文句のつけようのないほど「正しい意見」に充満している。

  そんなのばかりだ。(p.20)

  大切なのは、「言葉そのものが、発話者において首尾一貫しており、
  論理的に厳正である」ことよりも、
  「その言葉が聞き手に届いて、そこから何かが始まる」ことである。(p.17)

このブログも、誰に向かって、何を言おうとしているのか、ハッキリしないなぁ……。
しかも、「正しい」とか「首尾一貫」という部分も、かなり怪しいし……。

  職業選択というのは「好きなことをやる」のではなく、
  「できないこと」「やりたくないこと」を消去していったはてに
  「残ったことをやる」ものだと私は考えている。
  つまり、はたから見て「好きなことをやっている」ように見える人間は、
  「好きなこと」がはっきりしている人間ではなく、
  「嫌いなこと」「できないこと」がはっきりしている人間なのである。(p.114)

これには、目から鱗が落ちました。
「嫌いなこと」「できないこと」を、金儲けのためだけに
延々とやり続けるのは、確かに、とってもとっても辛いことでしょう。
そう思えば、とりあえずは、
「嫌いじゃない」「できないでもない」ことを職業としている人は、
結構、幸せってことで、周囲からも、そう見えるのかもしれません。

  「誰にも迷惑をかけてないんだから、ほっといてくれよ」と言って、
  買春したり、ドラッグをやったり、
  コンビニの前の道路にへたりこんでいる若者たちがいる。
  彼らは「人に迷惑をかけない」というのが、「社会人として最低のライン」であり、
  それだけクリアーすれば、それで文句はないだろうというロジックをよく使う。
  なるほど、それもいいかもしれない。
  でも、自分自身に「社会人として最低のライン」しか要求しない人間は、
  当然だけれど、他人からも「社会人として最低の扱い」しか受けることができない。
  そのことはわきまえておいた方がいいと思う。(p.125)

でも、それをわきまえていない人が、とっても多いんですよね……。
困ったもんだ……。

  自分の身体の発する身体信号を感知できない人は、
  他人の身体の発する身体信号をも感知できない。
  自分の身体を道具的に利用することをためらわない人は、
  他人の身体を道具的に利用することもためらわない。(p.128)

身体毀損を「快楽」として享受するのは、
自己中心的な臓器である「脳」というところが、ポイントです。
よろしければ 『騙される脳』 も、お読みください。

  「自分の主張は間違っている可能性もある」という前提に立つことのできる知性は、
  自説を無限に修正する可能性に開かれている。
  それは「今ここ」において付け入る隙なく「正しい」議論を展開する人よりも、
  将来的には高い知的達成にたどりつく可能性が高い。(p.176)

ソクラテスの「無知の知」に通ずるところかな。

  多くの人が勘違いしているが、
  人間の価値は、その人にどれほどの能力があるかで査定されているのではない。
  その人の「替え」がどれほど得難いかを基準に査定されているのである。(p.304)

「存在感」ということですかね。

  いつまでもアメリカ国民を
  「メイフラワー号」とジョージ・ワシントンで統合することはできまい。
  だが、アメリカにはそれに代わる統合軸が存在しない。
  だから、遠からず国民国家としては解体するだろう。
  それは、もうあまり遠い先のことではないように私には思われる。(p.314)

この部分に至る前段の、
アメリカが、あと数十年で「白人の国」でなくなるとの記述も、目から鱗でした。

  平和憲法下の六十年間は日本人を「動物園の草食動物」のような
  へなへなとしたものに変えてしまった。
  学力低下もニートも引きこもりもリストカットも解離症状も
  少子化も非婚化も少年犯罪も……これらはすべてある意味で「平和の代償」である。
  「動物園症候群」と申し上げてもよろしいかと思う。(p.320)

でも、内田さんは「動物園症候群」を悪いものとして捕らえているわけではありません。
改憲して「サバンナのシマウマ」になるよりも、
平和ぼけしたままの「動物園のシマウマ」の方が、
100倍ハッピーだと確信している、そんな考えの方です。





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Last updated  2007.12.16 13:50:49 コメントを書く
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