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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2011.01.30
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カテゴリ: 社会・政治・時事

 平民執政官として、権力を掌中に収めたマリウス。
 一方、その下で外交的才能を発揮し、同盟者戦役でも活躍したスッラ。
 そして、小アジアで勢力拡張を図るポントス王・ミトリダテス。

 スッラは執政官に当選すると、オリエント戦線担当となり、軍団編成に着手。
 しかし、オリエント征に野心を抱くマリウスが横槍を入れたことで対立が始まる。
 その結果、スッラはマリウスをアフリカへの逃避行にまで追い込むが、
 ミトリダテスがアテネと反ローマで決起したため、オリエントに発つことに。

すると、次期執政官キンナはスッラを裏切り、マリウスとその一派の名誉回復を決定。

キンナはこれに敗れローマから逃れたものの、アフリカから帰国したマリウスと合流、
武力によってローマを手中に収めることに成功する。

惨めで屈辱に満ちた逃避行の日々を忘れられないマリウスは、ローマで復讐の血祭りを断行。
紀元前86年には、マリウスとキンナが執政官となるが、マリウスは就任13日目で亡くなる。
そして、その後はキンナの独裁政治が始まった。
彼は、亡きマリウスに代わって、民衆派を体現化することになる。

一方、スッラはアテネを攻略し、ポントス軍との二度の戦いに大勝利する。
しかし、そこへキンナが派遣したローマ正規軍が迫って来る。
すると、スッラはミトリダテスからの講和を受け入れると共に、
ローマ正規軍とは一戦も交えぬまま、見事にこれを吸収してしまった。

その後、小アジアでのローマの威光を回復したスッラは、いよいよイタリアを目指す。

独裁官に就任したスッラは、元老院体制修復のための改革を実行した後、政界を引退、
ナポリの西、クーマでの隠遁生活中に亡くなるが、その国葬は盛大なものであった。

しかし、このスッラの成し遂げた改革は、彼の死と共に崩壊が始まる。
その時期に台頭したのが、スッラも認めた軍事の天才・ポンペイウス。
彼は、地中海一帯の海賊を見事に一掃すると、ミトリダテス征伐を開始、


   ***

長々と本巻の流れをまとめてしまったが、
それは、私がスッラという人物に、これまで登場した誰よりも興味を持ったからだ。
国内において、マリウスやキンナと絶え間ない権力闘争を展開しつつ、
ローマの宿敵ミトリダステにも、外交を交え見事に対処しきった手腕は、本当にすごい。

そして、戦の鮮やかさにおいては、彼の弟子・ルクルスも、大いに注目に値する。
何と、総勢十二万五千のアルメニア軍に対し、一万二千の歩兵と三千の騎兵で勝利。
アルメニア側の戦死者十万以上に対し、ローマ側の犠牲者は百人足らずの負傷者、
戦死者はわずか5人と言うから、スゴ過ぎる。

そして最後に、本著で最も感銘を受けた一文を記しておくことにする。

  ギリシアの歴史家ツキディデスは、ペリクレス時代のアテネを、
  「外観は民主政だが、実際はただ一人が支配している国」と評した。
  そして、後世のわれわれだけでなく古代のローマ人も、
  この“独裁者”ペリクレスが死んだ後に、
  衆愚政という言葉を生んだほどの惨状にのたうちまわったアテネを知っている。
  そのアテネに絶望したのは、哲学者のプラトンだけではない。
  ツキディデスは、著作『ペロポネソス戦史』の中で、
  「大国の統治には、民主政体は適していない」とまで言っている。
  民主政だけが、絶対善ではない。
  民主政もまた他の政体同様、プラス面とマイナス面の両面をもつ、
  運用次第では常に危険な政体なのである。(p.136)





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Last updated  2011.01.30 18:03:10 コメントを書く
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