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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2018.02.12
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カテゴリ: 文芸
​ ​ 私が読んだのは2017年11月に発行された新装版だが、
 文庫本は1992年6月、単行本は1986年12月に発行されており、
 初出は『文藝春秋』1985年3月号~1986年2月号である。
 ちなみに、塩野さんが 『ローマ人の物語』 を書き始めたのは1992年から。

 しかし、この一冊、もうどこをどう切り取っても塩野さんなのである。
 1970年に再びイタリアに移り住んでから十数年、
 年齢もアラフィフの頃の文章だから、当然と言えば当然なのだが、


私の「塩野作品」への入口は『ローマ人の物語』だった。
そのため、私の中では「塩野さん=ローマ」という印象が極めて強烈で、
ローマ史以外の歴史上の人物について、塩野さんの思いや考えを知ることが出来る本著は、
なかなか興味深く、面白い一冊だった。

それでも、本著に登場する14人の男たちの記述の中で、
一際目を引くのは、ユリウス・カエサルに関するもの。
クレオパトラへの恋文と言う形で記された一文は、
塩野さんの彼に対する並々ならぬ思い入れが結実した名文。

また、コシモ・デ・メディチについての一文は、
現地で生活を営む塩野さんならではのもの。
そして、アグリッパについての記述は、
オクタヴィアヌスの生涯についての記憶

ローマ以外の人物では、毛沢東に関する記述が面白かった。
『毛主席語録』からの「戦争は別の手段による政治の継続である」、
「政治は血を流さない戦争であり、戦争は血を流す政治であるといえる」
という引用部分には、私も大いに興味をひかれた。

そして、次の部分には、


  ある国際シンポジウムで、私は、民主主義は欧米の輸出する最後の宗教か、
  とやって列席の欧米人たちから大反撃をくい、
  主催者側の日本人を恐縮させたことがあったが、
  百五十以上もある世界のすべての国に民主主義を押しつけるのは、
  欧米人の傲慢だと思っている。
  その国には、その国にふさわしい政体があってよいのだ。(p.158)

これは、次の記述にも通じていくものである。
塩野さんらしい。

  ペリクレスの死後、アテネの衆愚政治はじまる、とは、
  高校の世界史の教科書にも書いてある。
  それで、私などは考えてしまう。
  民主政治とは、優れた能力をもつ人びとがその他多勢をリードする制度であり、
  衆愚政治とは、その他多勢が自分たちの考えで行う制度であるのか、と。(p.21)





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Last updated  2018.02.12 15:26:42コメント(0) | コメントを書く
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