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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2023.01.29
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 本著は、 勢古 浩爾さん が書かれたものとは全く趣が異なりました。
 しかし、 河合 薫さん が書かれたものには少し近いものを感じ、
 さらに、 楠木 新さん が書かれたものには、より近いものを感じました。

   ***

本著では定年後の仕事について、第1部で「15の事実」を確認していきます。

「稼ぐべきは月60万円から月10万円に」、「70歳男性就業率45.7%」、
「デスクワークから現場仕事へ」等で、どれも「なるほど」と思えるものばかり。

  実際に、高齢期において必要となる収入はそう多くないのである。
  そうであれば、一心に成長を追い求め続けるキャリアから距離を置き、
  ペースを落としながらも着実にいまできる仕事で活躍するという選択は、
  成長し続けるキャリアと同様に肯定されるべきなのではないだろうか。(p.99)

これは、「高齢期の働き方」について、とても考えさせられる一文。
このような発想の転換が、いつかは求められるということでしょう。

続く第2部では、具体的な事例が7つ示され、
当事者が「仕事」をどのようにとらえ、向き合っていったかを知ることが出来ます。
そして第3部では、「小さな仕事」を積み上げることの大切さが述べられており、


  年800万円の報酬を得る傍らで、800万円分の仕事をなす社員は良い社員である。
  それと同時に、300万円分の仕事をして、
  その対価として300万円分の報酬を得る社員も良い社員である。
  ペイフォーパフォーマンスの原則が成立していれば、
  この二者の企業に対する貢献は同一であり、

  これはつまり、企業は高齢期の小さな仕事を
  もっと尊重してもいいのではないかということである。(p.227)

これには、「目から鱗が落ちる」思いでした。
当然と言えば当然なのですが、
実際の現場では、再雇用となり報酬が激減したはずの従業員に対して、
以前と同等のパフォーマンスを期待し、要求しているように感じることが多いです。

  働き手が急速に減少するこれからの日本社会において、
  働かなくても豊かに暮らせる社会は早晩諦めなければならなくなる。
  しかし、これは必ずしも現役時代の働き方を
  永遠に続ける必要があるということを示しているわけではない。
  日本社会が今後目指すべきは、地域に根差した小さな仕事で働き続けることで、
  自身の老後の豊かな生活の実現と社会への貢献を無理なく両立させる社会である。(p.237)

これも、今後発想の転換が必要不可欠となる部分。
「定年退職後は隠居して年金生活」というのは、もう昔話の世界になるのですね。

  働き手に気持ちよく仕事をしてもらえる環境をいかにして作り上げるか。
  また、その結果として、いかにして多くの人に働いてもらえるか。
  日本に住むすべての消費者にとって、
  こうした考え方はこれからますます大切になっていくだろう。(p.240)

これは、経済活動における消費者の姿勢にまで言及した部分で、大いに共感出来ました。
本著は、「定年後の仕事」を扱いながら、
これからの日本経済のあり方についても述べた一冊で、
これまでに私が読んだ「定年」関連本の中でも、特に心に残るものとなりました。





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Last updated  2023.01.29 11:57:16 コメントを書く
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