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成熟の域に達したアコースティック・ライヴの好盤 ハート(Heart)は、1976年にデビューしたバンドで、1980年代にはポップな方向性を盛り込んだりして人気を博した。1995年に発表した『ザ・ロード・ホーム(The Road Home)』は、このバンドの成熟をよく示すライヴ盤だと思う。 1990年代、MTVの“アンプラグド”という企画が一世を風靡した。本ライヴ盤は、その流れの中で出来上がったものだったが、当時の流行とは関係なく、後から聴いても実によくできたライヴ作品になった。 その理由というか背景としては、いくつかのことが指摘できると思うのだけれど、一つは、ハートというバンドのバックグラウンド。周知の通り、レッド・ツェッペリンの影響を強く受けており、アコースティックな演奏というのは、ハートにとって付け焼刃ではなく、体内に消化されたものだと言える。次に、アン・ウィルソンのヴォーカリストとしての成熟も挙げられる。当時のアンはちょうど40歳代半ば辺りで、ヴォーカリストとしての味(それはさらに年齢を重ねて深みを増していった)が成熟の域に達していった頃だった。さらに、彼らが敬愛するレッド・ツェッペリンの元メンバー、ジョン・ポール・ジョーンズが演奏とプロデュースで参加している。これらの要素が組み合わさってのこのライヴ盤の出来栄えという結果になったのだろう。 そのようなわけで、アコースティックな演奏とアンのヴォーカルのよさが存分に楽しめる盤と言えるように思う。本盤所収のお気に入りの演奏を挙げ始めるときりがなくなりそうなのだけれど、いくつか触れておきたい。冒頭の1.「夢見るアニー」、2.「ドッグ・アンド・バタフライ」は、70年代のハートらしくアコースティック向きの好曲。これらの曲の間のMCで“私たちのリヴィング・ルームへようこそ”と聴衆に話しかけているのもいい。80年代のヒット曲である5.「アローン」や6.「ジーズ・ドリームズ」もアコースティック向けのアレンジで、特に前者のヴォーカルはアンの実力発揮のナンバーで、ジョニ・ミッチェルのカバーである12.「リヴァー」と合わせて、ヴォーカルの聴きどころとなっている。 さらに、ロック調のヒット曲である10.「クレイジー・オン・ユー」や13.「バラクーダ」は、元の曲のイメージを保ちながら、アコースティック・ギターでの盛り上がりの演奏を披露している。なお、カバー曲としては、上記12.(ジョニ・ミッチェル)以外に、7.(エヴリブラザーズ)や11.(エルトン・ジョン)も含まれており、“リヴィング・ルーム”感がある。さらに、シークレット・トラックとして、アルバム表題になっている15.「ザ・ロード・ホーム」が収められている。[収録曲]1. Dreamboat Annie (Fantasy Child) 2. Dog and Butterfly 3. (Up on) Cherry Blossom Road4. Back to Avalon5. Alone 6. These Dreams 7. Love Hurts 8. Straight On9. All I Wanna Do Is Make Love to You10. Crazy on You11. Seasons12. River13. Barracuda 14. Dream of the Archer15. The Road Home1995年リリース。 Heart ハート / Road Home(Live) 【CD】 【輸入盤CD】Heart / Road Home (ハート) 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年04月05日
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ロック・ギタリストによるポップ志向の強い盤 かつて“ギター小僧”などと評されることが多かったニルス・ロフグレン(Nils Lofgren)は、1980年代以降、ブルース・スプリングスティーンのE・ストリート・バンドの活躍でも知られる米国人のギタリストである。1970年代は確かにギター少年がそのままアーティストになって自身のバンド(グリン)やソロで作品を発表していったかのようなイメージに当てはまるところも多分にあった。しかし、そんな彼は、1980年代に入る頃から、エレキギターに重きを置きながらもポップな方向に進み、1990年代以降になると、再びロック寄りでなおかつヴォーカルで聴かせることにも長けていった。 以上のようなアーティストとしての変遷の中で、とくにポップなサウンドに傾いた作風と言えるのが、7作目となった本盤『ワンダーランド(Wonderland)』(1983年発表)である。このような特徴ゆえに、ファンの間でも好みが分かれるかもしれない盤だが、筆者はかなり気に入っている。ポップな方向性を持つとは言っても、ギターを聴かせる場面というのも随所に見られるし、聴きやすい明るいサウンドという志向は、成功したと思われるからだ。 筆者お勧めの聴きどころをいくつか挙げてみたい。冒頭の1.「アクロス・ザ・トラックス」は、本作のポップ度とロック度のバランスをよく表していると思う。全面的にポップというわけでは決してなく、ギターを積極的に生かしながらの演奏という好ナンバーだと思う。これと似た方向性で成功している注目曲としては、8.「コンフィデント・ガール」もある。 よりポップな方向性の曲としては、表題曲の6.「ワンダーランド」がある。肩の力の抜け具合もいい感じで、筆者的にはニルス・ロフグレンのお気に入りナンバーの一つになっている。少しテンポを落としたバラード風のナンバーが目立つのも本盤の特徴と言えそうで、2.「イントゥ・ザ・ナイト」や7.「ルーム・ウィズアウト・ラヴ」が個人的にはおすすめ。 収録曲は基本的にニルス本人のペンによるが、カバーの3.「イッツ・オール・オーヴァー・ナウ」もいい。ローリング・ストーンズで知られる曲(アルバムとしては、こちらに収録)だが、ストーンズ加入もささやかれたニルス・ロフグレンらしい、聴かせどころの一つとなっているナンバーだと思う。[収録曲]1. Across the Tracks2. Into the Night3. It's All Over Now4. I Wait for You5. Daddy Dream6. Wonderland7. Room Without Love8. Confident Girl9. Lonesome Ranger10. Everybody Wants11. Deadline1983年リリース。 ワンダーランド [ ニルス・ロフグレン ] [枚数限定][限定盤]ワンダーランド/ニルス・ロフグレン[CD]【返品種別A】 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年04月01日
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スペイン語ロック曲選・PART 4(その5) スペイン語ロック曲選、第4弾の最後は、本ブログで既に複数回登場しているメキシコのロック・バンド、EL TRI(エル・トリ)の代表曲です。「A.D.O.(読み方は“アー・デー・オー”)」というのがその曲名なのですが、この名称は有名な最大手長距離バス会社の名前です(アメリカでいうと“グレイハウンド”みたいな感じでしょうか)。曲の内容はというと、彼女にふられた男が、ADOのバスに乗ってどこか遠くへ行ってしまいたい、というものです。 この曲はEL TRI誕生以前の、スリー・ソウルズ・イン・マイ・マインド(Three Souls In My Mind)というバンド時代の楽曲です。まずは、1970年代のスリー・ソウルズ時代の音源をお聴きください。 バンド・メンバー間の確執の末、アレックス・ローラは1980年代以降、EL TRIとして活動を展開していきましたが、その活動の中でもこの「A.D.O.」は彼らの代表的ナンバーとして演奏し続けられていきました。そんなわけで、EL TRI時代になってからの演奏シーンの映像を2つほどご覧いただこうと思います。まずは、1999年、大手テレビ局(TVアステカ)の企画でのライヴ演奏の模様です。 続いては、“MTVアンプラグド”でのライヴ演奏です。リリースされたのは2004年ですが、録音時代はもう少し古く、1996年のものです。 [収録アルバム]Three Souls In My Mind / Es lo mejor(1977年)El Tri / En vivo!! En la cárcel de Santa Martha(1989年) El Tri / MTV Unplugged(2004年)その他、各種ベスト盤、ライヴ盤にも収録。 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年03月28日
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スペイン語ロック曲選・PART 4(その4) 今回は、1990年代にデビューしたバンド、フォビア(Fobia)のナンバーです。フランシスコ・ウイドブロとレオナルド・デ・ロサンヌを中心とするこのバンドは現在も活動を続けています。 今回のナンバーは、「エル・ミクロビート(El microbito)」という曲で、1990年のセルフタイトルのデビュー盤(同盤の過去記事はこちら)に収められています。まずは、往時のビデオクリップをご覧ください。 続いては、後世のライヴの模様です。2019年、ライヴ盤としてもリリースされたメキシコシティのスポーツパレスでの演奏シーンをご覧いただこうと思います。 冒頭で述べたように、フォビアは元気に現役を続行中です。コロナ禍の2020年に収録され、現時点での最新のアルバムとなっている『フォビア・MTVアンプラグド』に収録されている「エル・ミクロビート」もご覧ください。このライヴ盤は、実験的な楽器(というか“音”)がいろいろと導入されていて、なかなか面白いライヴ盤に仕上がっています。 [収録アルバム]Fobia / Fobia(1990年) Fobia / Fobia MTV Unplugged(2020年) ROCK LATINO (REMASTER)[輸入盤]/FOBIA[CD]【返品種別A】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2022年03月25日
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スペイン語ロック曲選・PART 4(その3) さて、今回はアルゼンチン人とスペイン人の混成バンド、ロス・ロドリゲス(Los Rodríguez)の有名曲です。「ミロンガ・デル・マリネロ・イ・エル・カピタン(Milonga del marinero y el capitan)」という、カタカナでは長ったらしい曲名ですが、“船員と船長のミロンガ”という意味のタイトルです。1995年の曲ですが、筆者的にはリアルタイムでよく耳にした懐かしのナンバーでもあります。 ロス・ロドリゲスは、1990年にデビューしましたが、活動していたのは1996年までと決して長くありませんでした。後にはメンバーの一部が再合流してライヴなどを行っていますが、バンドとしての本格的な再結成はなかったようです。 とはいえ、後世のライヴ演奏の音源などないのかと探してみたところ、次のようなものに行き当たりましたので、2つばかりお聴きいただこうと思います。 まずは、中心メンバーだった2人(アンドレス・カラマロとアリエル・ロット)が再集合したライヴの演奏(音声のみ)です。当時のバンド名(ロス・ロドリゲス)をもじって、そのうちの2人の再集合ということで“ドス・ロドリゲス”(“ドス”はスペイン語で“2”の意味)と銘打ったライヴでの演奏です。 さらにもう一つ、上記のアリエル・ロットのライヴの模様です。スペインはマドリード郊外のガラパガールでの2001年のパフォーマンスとのことです。 [収録アルバム]Los Rodríguez / Palabras más, palabras menos(1995年) 【輸入盤CD】Los Rodriguez / Palabras Mas Palabras Menos/Sin Documentos (Limited Edition)【K2020/3/13発売】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年03月23日
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スペイン語ロック曲選・PART 4(その2) スペイン語のロックの中には、メキシコの都市部の、あまり裕福な層ではない若者たちに主に支持される“アーバン・ロック(ロック・ウルバーノ)”なるジャンルがあります。ベタなロック調が多いのですが、そんな中でリラン・ロール(Liran’ Roll)は筆者のお気に入りで、今回はこのバンドのナンバーです。 リラン・ロールは、リーダーのアントニオ・リラ(ヴォーカル、ギター)を中心とし、1991年にデビューしたバンドです。今回のナンバーは、決してこのバンドの代表曲とか特徴的というわけではないのですが、「アディオス・アミーゴ(Adiós amigo)」という曲です。文字通り、“友よ、さようなら”という意味で、若くして亡くなった友人のことを歌ったナンバーです。 上の音声はオリジナル・アルバムに所収のものでしたが、続いては、ライヴでの演奏もご覧いただきたいと思います。メキシコシティのメトロポリタン劇場での2006年のライヴ演奏の様子をどうぞ。 [収録アルバム]Liran’ Roll / Cambios(1997年)Liran' Roll / Teatro Metropolitan Live Vol. 1(2006年、ライヴ盤) 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2022年03月21日
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スペイン語ロック曲選・PART 4(その1) スペイン語ロックの楽曲を取り上げるシリーズの第4弾をお届けしたいと思います。最初は、過去にも登場しているアルゼンチン出身のアーティスト、ミゲル・マテオス(Miguel Mateos)のナンバーで、「ジャマメ・シ・メ・ネセシタス(Llámame si me necesitas)」です。 現地では超有名アーティストなわけですが、1980年代、黎明期にあったアルゼンチンのロック音楽を牽引し、スペイン語を公用語にする他の国でも人気を博したシンガーでした。この曲のタイトルは、“僕を必要とする時にはいつでも呼んでおくれ”といった意味で、詞の内容も“すぐに君の所へ飛んでいくから”と続くといったものです。 さて、1986年のアルバムに収録されていたこのナンバーですが、時は流れ、21世紀。今世紀と言っても、もう既に10年ほど前のライヴの模様ですが、円熟の域に達した彼の姿もご覧いただこうと思います。メキシコでのライヴ(その内容はライヴ盤化もされました)での「ジャマメ・シ・メ・ネセシタス」です。 [収録アルバム]Miguel Mateos/ZAS / Solos en América(1986年) Miguel Mateos / Primera fila(2011年) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年03月20日
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人気絶頂期へ向けた飛躍の一枚 プレスントス・インプリカドス(Presuntos Implicados)は、スペイン南部のムルシア出身の3人組バンド。本ブログでは、1991年作の『セール・デ・アグア』を先に取り上げているが、本盤『アルマ・デ・ブルース(Alma de Blues)』は1989年に発表されたもので、その前作に当たる。 この作品の前にも、プレスントス・インプリカドスは、インディー盤を発表してはいた。だが、初めて全国区で人気を獲得したのはこの盤の成功によってだった。そして、1990年代を通しての人気絶頂期を築き上げていったわけだけれども、それを先取りしていたのが本盤ということになる。 全体としては、自作以降のこのバンドのスタイルが既に出来上がっていることを示す曲が目立つ。演奏・アレンジについては、後々のお洒落感や洗練度に比べると、ややストレートなかんじといったところだろうか。注目曲をいくつか挙げておくと、1.「メ・ダス・エル・マール」は地中海ポップスらしい詞がソーレ・ヒメネスのヴォーカルにマッチしているのがいい。一方、表題曲の2.「アルマ・デ・ブルース」は、少し暗めの曲調でソーレのヴォーカルのよさがうまく出ている。これらはいずれも後々のプレスントス・インプリカドスの楽曲の特徴となっていくものだという風に思う。アルバムを聴き進むと、アップテンポの曲も登場し、飽きさせない作りになっているのだけれど、私的お気に入りを一つ挙げておくと、7.「ラ・ノチェ」。ジャズ・ヴォーカル的な雰囲気をポップスの中にお洒落に取り込もうとして、なかなか成功したナンバーではないかと思ってみたりする。[収録曲]1. Me das el mar2. Alma de blues3. Río Po4. La futura promesa5. No hay palabras6. Encadenada7. La noche8. No hay humor9. Cada historia10. Guitarra y voz11. Asoma el llanto1989年リリース。 【中古】 Alma De Blues / Presuntos Implicados / Presuntos Implicados / Imports [CD]【宅配便出荷】 【中古】 Presuntos Implicados / Alma De Blues 【CD】 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2022年03月17日
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“らしさ”を保ち続けた第11作 リトル・リバー・バンド(リトル・リヴァー・バンド、Little River Band)は、1975年にオーストラリアのメルボルンで結成されたバンド。当時の豪州出身バンドとしては、アメリカおよび世界への進出の先駆けとなる役割を果たした。時代が進むと、その先駆者的役割は終わっていったとはいえ、1980年代~1990年代にかけては、そのコーラスを生かした好作をリリースし続けていた。そんな時期の一枚が、本作『ゲット・ラッキー(Get Lucky)』である。 1980年代にグレン・シャロックがバンドを抜け、ジョン・ファーナムがその後継に入るという事態が生じたが、本盤は、ちょうどグレン・シャロックの復帰後の時期に当たる。実際、収録の10曲中、彼がヴォーカルを取っている曲は7曲(うち3曲はウェイン・ネルソンがリード・ヴォーカルを担当)となっている。 30年ほど経過した今から見ると、サウンド的には少なからず時代への迎合が見られる気もしないではない。とはいえ、全体としては、LRBらしいメロディやコーラス・ワークに力点を置いたナンバーが並ぶ。以下、個人的な好みも含め、聴きどころと思う曲を挙げてみたい。 表題曲と言える1.「アイ・ゲット・ラッキー」は、リラックスした曲調と余裕の感じられるグレン・シャロックのヴォーカルがいい。2.「ゼアズ・ノット・アナザー・ユー」は、筆者的には特にお気に入りのナンバーで、スリリングな曲展開が魅力と言える。5.「アイ・ドリーム・アローン」は、バラード曲で、このままでも十分魅力的なのだけれど、あと一歩スロー・テンポならば、さらに名バラードになったのではないかという気もする。 アルバム後半に入ると、ウェイン・ネルソンがリード・ヴォーカルとなっている曲(7.~9.の3曲)が目立つ。正直なところ、その当時の印象としては、ウェイン・ネルソンの部分はあまり強く印象に残らなかったのだけれど、今になって聴いてみれば、後のこのバンドの行く末を先取りしていたと言えるのかもしれない。ウェイン・ネルソンがヴォーカルを取っている曲の中でのベストは、9.「ワン・ザット・ゴット・アウェイ」。次の時代に続くLRBらしさが体現された1曲だと言えるように思う。 ある種、過渡期の作品と言えそうなので、これこそLRBのこれぞ1枚にはならないかもしれない。けれども、LRBの演奏を気に入った人、さらにはこのバンドの変遷が気になる人にとっては、何とも興味深い1枚と言っていいようにも思う。また、それ以外のリスナーにとっても、上で触れた1.、2.、5.、9.はぜひ耳にしてもらいたい、そんな盤だったりする。 [収録曲]1. If I Get Lucky2. There's Not Another You3. Second Wind4. Every Time I Turn Around5. I Dream Alone6. Time and Eternity7. Two Emotions8. As Long as I'm Alive9. The One That Got Away10. Listen to Your Heart1990年リリース。 ↓いずれもベスト盤です↓ 【輸入盤CD】Little River Band / Best Of (リトル・リヴァー・バンド) 【輸入盤CD】Little River Band / Definitive Collection (リトル・リバー・バンド) 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2022年03月13日
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1か月ほど放りっぱなしになっていましたが、INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。最近の記事へのリンクを追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-M)・つづき(N-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-B)へ → つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-S)・つづき(T-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-L)へ → つづき(M-Z) アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー(1つでもありが たいです)をクリックお願いします! ↓ ↓
2022年03月10日
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前回記事のアルバムより2曲 前回記事のEL TRI(エル・トリ)のアルバム、『21年後(Veintiún años después)』から2曲ほど取り上げてみたいと思います。このメキシカン・バンドの盤は、日本では入手が難しそうですので、少し映像つきでご覧いただければ、といったところです。 まずは、「ディフィシル(Difícil)」。アルバム所収のヴァージョンの音声をお聴きください。表題は“難しい”という意味のスペイン語で、人生そう簡単じゃない、みたいな内容が詞になっているようですが、演奏面で注目したいのが、ハーモニカです。このバンドにはちゃんとハーピストがいて、演奏の重要な部分をしばしば担っています。また、曲の冒頭の“口笛”もリーダーのアレックス・ローラの得意とする演奏(?)です。 続いては、この曲のライヴ演奏の場面をご覧ください。アルバムのリリース当時の1989年の映像とのことです。 さらにこの盤からもう1曲。「エル・アス・ノ・コノシード(El as no conocido)」(“知られざるエース”の意味)というナンバーです。詞の中にジョニー・ウィンター、ジョニー・ウォーカー、ジェームス・ブラウンなんかがでてきますが、ブルース・ロック調の彼らのルーツが反映されたナンバーです。 この曲のライヴ演奏の様子も見ていただきたいと思います。アルバムの発表当時や少し後のライヴ盤での演奏の音源もあるのですが、今回は、活動35周年の際の、2000年代前半のライヴ演奏の様子をご覧ください。 [収録アルバム]EL TRI / Veintiún años después(1989年)その他、複数のライヴ盤等にも収録。 ↓こちらはベスト盤↓ Mejor De El Tri (W/Dvd)【中古】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年03月08日
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音楽活動21周年を迎えたアレックス・ローラ EL TRI(エル・トリ)にとって、5枚目のスタジオ作(ライヴ盤も含めると6枚目)となったのが、1989年の『21年後~ベインティウン・アニョス・デスプエス(21 años después Alex Lora y El Tri)』であった。“21年”というのは、リーダーのアレックス・ローラ(Alex Lola,アレハンドロ・ローラ)が、EL TRIの原型となったバンド(スリー・ソウルズ・イン・マイ・マインド,Three Souls in My Mind)を結成した1968年から数えて21年になることに因んでいた。 リリースの同年にロサンゼルスで録音された本盤は、1990年代以降、このバンドのライヴの定番となっていく代表曲を複数含んでいる。革新的とか変革的というよりは、前作までの流れを引き継いで、このバンドらしさを発展させていった、そんなアルバムと言えるように思う。 注目すべき曲をいくつか挙げておきたい。1.「マリーア・サビーナ」は、本盤リリースの数年前(1985年)に亡くなった1894年生まれの女性シャーマンの名前をタイトルとしていて、ファンには人気のナンバーとなった。3.「エル・アス・ノ・コノシード」は、ギタリストのセルヒオ・マンセーラとの共作で、80年代のこのバンドらしさが存分に発揮されている。4.「ディフィシル」は、本盤でと言うよりも、このバンドの代表的なナンバーの一つとして筆者が気に入っている曲。一方、6.「ウン・ディア・エン・ラ・ビダ」や7.「エンクエントロス・セルカノス・デル・テルセール・セクソ」なんかは、1990年代に入っていく次のステージをイメージさせる演奏内容。そういう意味では、過渡期の作品と言えるのかもしれないが、1980年代から1990年代へと移ろいゆく当時、現地メキシコではまだまだメジャーではなかったロック音楽を着実に前へ進めていった、そんな盤の一つと言えるのではないだろうか。[収録曲]1. María Sabina2. Puros changos3. El as no conocido4. Difícil5. Tren del infierno6. Un día en la vida7. Encuentros cercanos del tercer sexo8. Maldito sistema9. Que reventón10. La fuerza del amor1989年リリース。 ↓別盤です↓ 【中古】 Nada Que Perder / El Tri / Machete Music [CD]【メール便送料無料】【あす楽対応】 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年03月06日
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モッズ・バンドによるミニ・アルバム+日本盤はさらに6曲 かなり前に『アルタ・フィデリダー』を取り上げたスペインのモッズ・バンド、ロス・フレチャソス(Los Flechazos)。1997年にこのバンドは解散を発表し、翌年には正式に解消。リーダーだったアレハンドロ(またはアレックス)・ディエス・ガリンは、ソロ・プロジェクトを進めていくこととなった。 そのようなわけで、後から見れば、バンドが解散に向かうまでの経緯で制作され、リリースされた6曲入りのミニ・アルバムが、この『ディアス・グリセス(Días grises,灰色の日々)』ということになる。 筆者は偶然にも本作の日本盤を入手したのだけれど、これがまたなかなかよかった。原盤の6曲に加えて、さらに6曲ボーナス・トラック入りという、結局はフル・アルバムに近い曲数(と言っても、各局の時間は短いので、トータル・タイムは30分ちょっとだけれど)になっている。 まず、本編の6曲から見ていきたい。いずれも正統派のネオ・モッズ・バンドらしい演奏が並んでいる。どのナンバーも好曲だが、個人的に特に気に入っているものを挙げると、一つは、1.「ディアス・グリセス(灰色の日々)」。本盤のベスト・ナンバーと言ってもいいかもしれない。あともう一つ挙げるならば、3.「カンサード(疲れきって)」。シンプルな曲構成ながら、聴き手の心をつかむコツのようなものが本当によくわかっているバンドなのだなと思わされたりする。 次に日本盤のボーナス・トラック6曲にも目を向けてみたい。これら6曲のうちの最初の3曲はシングル・リリース用に録音されたもので、残る3曲はラジオ向けのスタジオ・ライヴ演奏が音源だとのこと。これらボーナス曲を見ると、カバーが目立つ。とりわけポピュラーな曲としては、ビートルズの10.「デイ・トリッパー」が収められている。個人的に勢いのよさと完成度が特に高い8.「グッド・シング」(ポール・リヴィア&ザ・レイダーズの曲のカバー)が、なかなか聴いていて心地よい。あと、スタジオ・ライヴの3曲も演奏力の高さが際立っていて、『アルタ・フィデリダー』に収録されていた11.「ヌンカ・マス」の堂々とした演奏が気持ちいい。[収録曲]1. Días grises2. Solo en casa3. Cansado4. Ayer5. Fiebre6. Mi jardín~以下、日本盤ボーナス・トラック~7. Dream in My Mind8. Good Thing9. Pretty Sight Full of Sorrow10. Day Tripper11. Nunca más12. River Deep/Mountain High1996年リリース。 【バーゲンセール】【訳あり】ディアス・グリセス ※ケースにひび割れあり【CD、音楽 新古 CD】メール便可 セル専用 ↓こちらはレコード盤です↓ Los Flechazos / Dias Grises 【LP】 下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、 バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2022年03月03日
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安心して聴ける1960年代当時の“現代ジャズ” ケニー・ドーハム(Kenny Dorham)というトランペット奏者は、ずば抜けて何か革新的なことをやったとか、ジャズ界に激変をもたらしたとかいうわけではなかったと言っていいように思ったりする。むしろ、ビバップからモダン・ジャズへの発展の枠組みの中で、自身の演奏を工夫して披露していったタイプだったという評価が妥当なのかもしれない。無論、このように述べるのは、否定的な意味合いではなく、そういう立ち位置こそが、私たち聴き手を安心して楽しませてくれる音楽につながっていると言いたいからである。 とりわけ日本では、『静かなるケニー』が圧倒的な彼の代表盤としての地位と名声を得ている。同盤が名盤なのは確かだと思うけれど、ケニー・ドーハムが残した演奏は、あの“マイナーの境地”のようなものだけがすべてではなく、安心して聴ける好演が他にいくつもある(そして、それらはもっと聴かれてしかるべしとも思う)。カフェ・ボヘミアのライヴ演奏盤(『カフェ・ボヘミアのケニー・ドーハム』)は、個人的には別格なのだけれど、それを別にしても、この盤はぜひというものが複数存在する。そうしたものの一つが1960年のタイム盤『ジャズ・コンテンポラリー(Jazz Contemporary)』というアルバムだったりする。 何よりもまず、本盤は、“自然体”のケニー・ドーハムの演奏といった趣がいい。上で述べたように、ケニー・ドーハムは決して突飛なことを試みる奏者ではなかった。とはいえ、この盤では、表題に“コンテンポラリー”、すなわち“現代”とあるように、従来とは違ったフレーバーを出そうという意図もいくらかあったものと推察される。 本盤で注目したい点の一つは、バリトン・サックスを組み合わせたというところ。バリトン奏者のチャーリー・デイヴィスはどちらかと言うとスタンダードな演奏をしているのだけれども、ケニー・ドーハムのトランペット演奏との相性がよく、この起用は功を奏したと思わされる。もう一つは、若きピアノ奏者スティーヴ・キューンの参加である。この当時、まだ21歳だったキューンにとっては、最初に発表されたレコーディング作品となった。後々の熟練度はまだ十分にみられないものの、キューンの演奏のタイミングのよさというのも随所で感じられる。 もともとのリリースの収録曲(1.~6.)の中から、筆者が特にいいと思うところをピックアップして述べておきたい。ケニー・ドーハムのまさしく自然体のトランペットが最高にいいと思う演奏としては、1.「ア・ワルツ」と3.「イン・ユア・オウン・スウィート・ウェイ」を挙げたい。とりわけ、前者は、イントロのバリトン・サックスとの絡みからして、聴く側をわくわくさせてくれる。バリトン・サックスとの相性のよさという意味では、6.「ディス・ラヴ・オブ・マイン」も外せない。個人的には、トランペットのソロからバリトンのソロへの流れは最高である。先にピアノのスティーヴ・キューンに触れたが、上述の3.なんかは彼のピアノが効果を発揮している演奏の一つだと言えるように思う。 [収録曲]1. A Waltz2. Monk's Mood3. In Your Own Sweet Way4. Horn Salute5. Tonica6. This Love of Mine~以下、CD所収のボーナス・トラック~7. Sign Off8. A Waltz [take 5]9. Monk's Mood [take 2]10. This Love of Mine [take 1]11. This Love of Mine [take 2]12. This Love of Mine [take 3][パーソネル、録音]Kenny Dorham (tp)Charles Davis (bs)Steve Kuhn (p)Jimmy Garrison (b: 1.~3., 8., 9.), Butch Warren (b: 1., 4.~7., 10.~12.)Buddy Enlow (ds)1960年2月11・12日録音。 ジャズ・コンテンポラリー [ ケニー・ドーハム ] 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2022年02月28日
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イタリア人ピアニストによる初の自己名義盤 ピエトロ・ルッス(Pietro Lussu,ピエートロ・ルッスとも表記)は、1971年、ローマ生まれのイタリア人ピアノ奏者である。ルッスはLTC(参考過去記事)の活動などで知られるが、2009年の本作『ノーザン・ライツ(Northern Lights)』は、個人名義の盤として最初となった盤である。 ベースはヴィンチェンツォ・フローリオ、ドラムはマルコ・ヴァレーリ、そしてピアノ(エレピも使用)がルッスというレギュラー・トリオ盤とのことで、録音されたのは南イタリアのバーリ(地図でよく言う“ブーツ型”の国の形のちょうどかかとの部分に位置する町)である。そして、この録音を手掛けたのは、日本のアルボーレ・ジャズ(Albore Jazz)なるレーベルである。 ルッスのピアノ演奏の特徴として、“歯切れのよさ”がある。本盤でもこの特徴はしっかりと感じられる。柔らかなタッチでメロウなピアノ盤も嫌いではないが、筆者の意見としては、高いテクニックでしっかり鍵盤を打っている演奏は、総じて気持ちいいものだ。そして、本盤でもう一つ気になる彼のピアノ演奏の特徴は、“知性”だというように思う。ラテン系のイタリア人だから豪快である意味ちゃらんぽらんなのかというとそんなことはなく、インテリジェントな計算や判断に裏打ちされた演奏を繰り出していくのが、ルッスのよさの一つなのだと、本盤を聴いて特に感じる(余談ながら、筆者の知り合いのイタリア人男性にも確かにこういうタイプがいる)。 本盤に収められたうち、特に注目曲と言えそうなものをいくつか見ておきたい。1.「ノーザン・ライツ」は、抑え気味に始まる演奏が次第にきらびやかさを見せていくかのようで、“オーロラ”を意味するタイトル通りの幻想的な光景を連想させる。3.「ナブー」は、繊細な演奏で上述の知性を感じさせる演奏の一つ。6.「アフロセントリック」は、やや実験的な感じで、ファンキーな曲調に電子音をうまく組み合わせていて面白い。考えようによっては、こういう工夫も知性のなせる業なのかもしれないなどと想像してみたりもする。[収録曲]1. Northern Lights2. Freak-E3. Naboo4. She Knows the Ropes5. Dakota Song6. Afro-Centric7. Pent-Up House8. Freak-E II[パーソネル、録音]Pietro Lussu(p, elp)Vincenzo Florio(b)Marco Valeri(ds)2009年5月11・12日 【中古】 Pietro Lussu / Northern Lights 【CD】 【中古】 ア・ディファレント・ヴュー /LTC,ピエトロ・ルッス(p),ロレンツォ・トゥッチ(ds),ピエトロ・チャンカリーニ(b) 【中古】afb 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年02月25日
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高い完成度のマイナージャンルの名作 メヒカント(Mexicanto)は、1985年に結成されたメキシコ人のデュオ。アコースティック・ギターと2人のヴォーカル・ハーモニーを軸に独自路線の音楽を発表し、メキシコにおけるトローバあるいはヌエバ・カンシオンを発展させたグループとされる。 彼らは、1980年代後半以降、コンスタントにアルバムを制作していったが、その完成度が極みに達したのが、デビュー11年目の本盤『フェリックス・フィリオ(Felix-Filio)』だった。この表題は、メンバー2人の名(ダビー・フィリオ、セルヒオ・フェリックス)をつなげたもので、いわば、セルフ・タイトル作のようなものだとも言える。そして、実際、その完成度は、このデュオの諸作の中でもずば抜けて高い。 シンプルなアコギと声のハーモニーといった彼らの典型的スタイルの曲としては、1.「ダノス・ピエ」が最もお勧め。これに次ぐのが、3.「アシー・タン・ペケーニャ」や9.「カニカ」といったところだろうか。その一方で、本盤の収録曲には、シンセやピアノ、エレキギターといった本来の彼らのスタイルとは異なる楽器を思い切って導入した、印象的なインストルメンタル曲がいくつも見られる。壮大な雰囲気を醸し出す2.「コラソン・ポル・コラソン」、ギター・インスト・ナンバーの5.「ラ・ノチェ」、柔らかく優しく音が紡がれていく8.「アンテ・トド・ラ・テルヌーラ」がその例である。こうした曲がアルバム構成上では重要な役割を果たしていて、実際、アルバムの最後には、2.のリプライズに当たる12.「コラソン・ポル・コラソン(バージョン2)」が配されている。 メヒカントのお勧め盤はというと、いろいろ個人的思い入れや好みはあるのだけれど、客観的にみて、本盤は最初の推奨盤の有力候補だと思う。完成度が高いとうのは先に述べたとおりだけれど、彼らがこの後、2000年代に入って活動を休止してしまったのは、本盤の出来のよささえもその原因の一つだったのではと勘繰りたくなるほどである。アコースティック、ヴォーカル・ハーモニー、ムード音楽的なインスト曲、とそもそもの好みは分かれるかもしれない。けれども、そちら方向の音楽に関心がある人には、ぜひとも推奨したい名盤の一つと言えるように思う。[収録曲]1. Danos pie2. Corazón por corazón3. Así tan pequeña4. Una canción o un cuento5. La noche6. Sobremuriendo7. El mar de noche8. Ante todo la ternura9. Canica10. Esperando11. Un año más12. Corazón por corazón (Versión II)1998年リリース。 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓
2022年02月22日
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オリジナル・レインボーの最終作 ディープ・パープルを抜けたリッチー・ブラックモアは、1975年から新しいバンド、レインボー(Rainbow)としての活動を展開していった。このレインボーというバンドは、“バロック様式美”と呼ばれるハード・ロック音楽を作り上げていく。しかし、その一方で、アメリカでの売り上げが伸びないという問題とも向かい合わざるを得なくなった。結局のところ、レインボーは、米国リスナーに広く受けいれられるようなストレートで聴きやすいハード・ロック路線へと舵を切っていった。 1981年の『アイ・サレンダー(原題:ディフィカルト・トゥ・キュア)』がその象徴ともいえるアルバムだったが、その路線を継続したのが、その次作に当たる本盤『ストリート・オブ・ドリームス(Bent Out Of Shape)』(1983年)だった。 この時期のレインボーと言えば、何よりもジョー・リン・ターナーの存在が大きな特徴である。個人的には、この売れ筋志向の路線と彼のヴォーカルは実にマッチしていたと思う。その典型は、冒頭の1.「ストランデッド」。伸びのある高音のヴォーカルとキャッチーな曲調は、賛否両論あるとはいえ、レインボーの活動後期を象徴するナンバーの一つだと言えるだろう。同じく聴きやすさという意味では、アルバム表題の邦訳にも採用された7.「ストリート・オブ・ドリームス」も、コアなファンからは否定的な評価を下されがちなのかもしれないが、大衆向けの意図がわかりやすく反映された1曲ということになるだろう。 その一方で、当初からのレインボーらしさの名残をところどころに保っていることも無視できない。個人的な好みでは、2.「キャント・レット・ユー・ゴー」、4.「ファイヤー・ダンス」、9.「スノーマン」などは、本盤の収録の中で注目度の高いナンバーだという気がしている。 ディープ・パープル再結成の話もあって、レインボーはこの盤を最後に解散してしまった(ただし、1990年代、2010年代にそれぞれメンバー総入れ替えでブラックモアはレインボー名義で再び活動している)。キャッチーでポップな部分を含んだハード・ロックという路線は、次の世代へとバトンをつないだということだろうか。例えば、ボン・ジョヴィが結成されたのは本盤がリリースされたのと同じ1983年(デビュー盤の発表は翌年)であった。時代は着実に移り変わりつつあった。レインボーの“ラスト作”は、そんな当時の環境を映し出すアルバムでもあったとも言えるのかもしれない。[収録曲]1. Stranded2. Can't Let You Go3. Fool for the Night4. Fire Dance5. Anybody There6. Desperate Heart7. Street of Dreams8. Drinking with the Devil9. Snowman10. Make Your Move1983年リリース。 【輸入盤CD】Rainbow / Bent Out Of Shape ストリート・オブ・ドリームス [ レインボー ] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年02月19日
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音楽的バックグラウンドが詰まったデビュー盤 見るからにマニアックそうな青年の顔写真のジャケット…。1970年にリリースされたジョン・ホール(John Hall)の『アクション(Action)』というアルバムである。ジョン・ホールは、1948年、ボルチモア出身で、ニューヨークで育ったミュージシャンである。東海岸で頭角を現していった彼は、1972年にはオーリアンズを結成し、やがてこのバンドのヒット曲「ダンス・ウィズ・ミー」などに結びつく。本盤は、その前の段階で彼がソロとしてリリースしたデビュー作というわけである。 ギタリストであるジョン・ホールのスタイルの確立が見てとられるアルバムと言われたりもするが、筆者としては、本盤の魅力はこの点だけではないという風に思う。ブルース・ロック、スワンプ、カントリーなど彼のバックボーンとなった音楽を消化し、彼なりのヴォーカルとギターで表現している。そのため、確かに雰囲気の異なる楽曲が散りばめられているという印象は免れないが、このヴォーカルがこれら作風の異なる素材を貫く一つの軸になっているようにも思う。 私的にお勧めのナンバーをいくつか挙げておきたい。まずは、ヴォーカルに着目すると、1.「ニュー・トゥーン」と7.「アクション」がいい。加えて、8.「シング・ア・ブルース・ソング」も、筆者としてはお気に入りである。とりわけ、表題曲の7.はギターを強く前に出しつつ、ヴォーカルのよさがうまく組み合わされているように思う。あと、ギターに注目するなら、9.「パーク・レーン・ブルース」、10.「スカッフル」といったインスト曲も含まれている。とりわけ、後者の10.は筆者としてはお勧めの1曲だったりする。 ちなみに、冒頭で触れた写真の青年ことジョン・ホールは、21世紀に入って民主党所属の下院議員としても活躍した。その一方、演奏活動も続けたのだけれど、2019年いっぱいで引退しているとのことだ。[収録曲]1. Nu Toone2. Look in My Eyes3. Where Would I Be4. Milwaukee5. True Love6. Sitting on Top of the World7. Action8. Sing a Blues Song9. Park Lane Blues10. Scuffle11. Going to the Valley1970年リリース。 アクション/ジョン・ホール[CD]【返品種別A】 アクション [ ジョン・ホール ] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年02月17日
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音よし演奏よし歌よし、心に染み入る好作 ジェームス・テイラー(James Taylor)は、1970年の『スウィート・ベイビー・ジェームス』がヒット作となり、以降、順調にアルバム・セールスを積み上げていった。今回取り上げる『ゴリラ(Gorilla)』は、前作に当たる『ウォーキング・マン』からおよそ1年後にリリースされた第6作となるアルバムで、1975年にリリースされた。前作よりもセールスを伸ばし、全米チャートで6位を記録した。 本盤収録曲のうち、1.「メキシコ」と3.「君の愛につつまれて」がシングルとして発売され、とくに後者は全米5位のヒットとなった。この3.は、マーヴィン・ゲイが10年前にヒットさせていたモータウン曲である。また、さほど目立つ部分ではないものの、バックの女性コーラスは、当時の妻であったカーリー・サイモンが務めている。 上記のシングル2曲以外では、2.「ミュージック」が聴き逃がせない。ジェームス・テイラーの曲作りという意味では、上述の1.「メキシコ」とこの2.「ミュージック」が本盤収録曲の中ではベスト2曲と筆者は思っている。さらにもう1曲、どうしても外しがたい名曲と言えるのが、7.「愚かだった僕」。シンガーとして、心に染み入る歌唱がジェームス・テイラーの本領発揮だと思うのだけれど、この観点からすると、2.「ミュージック」とこの7.「愚かだった僕」が本盤のベスト2曲という風にも言えると思う。 そもそも、ジェームス・テイラーは、弾き語りがベースにあるシンガーソングライターである。本盤だけの傾向ではないとはいえ、作曲がよい、演奏がよい、そして歌唱がよいという三拍子が見事に揃っていることが、本盤からは強く感じ取られる。こういう心に染みる名作は、細々とでもいいから永久に聴き続けられてほしい、そんな風に思わされる1枚だったりする。[収録曲]1. Mexico2. Music3. How Sweet It Is (To Be Loved by You)4. Wandering5. Gorilla6. You Make It Easy7. I Was a Fool to Care8. Lighthouse9. Angry Blues10. Love Songs11. Sarah Maria1975年リリース。 【中古】 ゴリラ /ジェイムス・テイラー(Rock) 【中古】afb 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2022年02月15日
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少々、間が開いてしまいましたが、INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。ここ数週間分の新しい記事へのリンクを追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-M)・つづき(N-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-B)へ → つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-S)・つづき(T-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-L)へ → つづき(M-Z)アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー(1つでもありが たいです)をクリックお願いします! ↓ ↓
2022年02月12日
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死後10数年を経て世に出たお蔵入り盤 兄リチャードと妹カレンによるデュオ、カーペンターズ(Carpenters)のカレン・カーペンター(Karen Carpenter)による初ソロ作となるはずだったのが、1980年に一度は完成した『遠い初恋(Karen Carpenter)』というセルフタイトル作(邦題は、収録ナンバーの邦訳がそのままアルバムのタイトルとなっている)である。 本盤作成の経緯というのは、次のようなものだった。1979年、薬物依存症からの回復のため、カンザス州のリハビリ施設に留まり、カーペンターズの活動は一時的に休止することになった。その間にカレンはニューヨークへ渡り、フィル・ラモーンをプロデューサーとしてソロ作の制作に取り掛かった。けれども、完成したアルバムは、レコード会社(A&M)にとっても、兄リチャードにとっても納得のいくものではなく、結局カレンは発表しないことを決断してお蔵入りとなった。 1983年のカレン死去の後、本盤の収録曲のうち1.「ラヴラインズ」などいくつかのナンバーは、未発表曲集アルバム『ラヴラインズ』に収められた。そして、カレンの没後13年が経った1996年、お蔵入りとなった1980年作の本盤は正式リリースとなった。その背景には、日本でカーペンターズのリヴァイヴァルがあり、これに伴って日本だけでなく米国でもリリースされることになったらしい。 お蔵入りとなったこのアルバムのどこがよくなかったのか。その当時はカレンも悩んでいたというが、全体としてカーペンターズと大きく作風が違っているのは明白である。1980年頃のディスコ調サウンドやフュージョン的なサウンドが特徴的である。このイメージチェンジの捉え方は、聴き手によってさまざまなのだろうけれど、少なくとも当時のレーベルや兄リチャードには前向きに捉えられるものではなかったということなのだろう。カレンの没後となっては、貴重な音源ということでリリースされたが、聴衆にとってみれば、おそらくはカレンの歌声がさらに聴けてよかったという人もいれば、カーペンターズとのイメージの違いに違和感を感じる人もいるという、そんな作品と言えるのかもしれない。[収録曲]1. Lovelines2. All Because of You3. If I Had You4. Making Love in the Afternoon5. If We Try6. Remember When Lovin' Took All Night(愛の想い出)7. Still in Love With You8. My Body Keeps Changing My Mind9. Make Believe It's Your First Time(遠い初恋)10. Guess I Just Lost My Head11. Still Crazy After All These Years(時の流れに)12. Last One Singin' the Blues1996年リリース。 遠い初恋 [ カレン・カーペンター ] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年02月11日
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絶頂期を記録した初のライヴ盤 ミハーレスことマヌエル・ミハーレス(Manuel Mijares)は、1958年メキシコシティ生まれの男性シンガー。1980年代半ばにメキシコのポップ・シーンに颯爽と登場し、とりわけ1980年代後半から1990年代を通じて絶大な人気を誇った。さらには、2000年代以降、現在に至るまでコンスタントに作品のリリースを続けている。 そんなミハーレスの絶頂期とも言える1995年に、彼にとっての初のライヴ盤として発表されたのが、この『エル・エンクエントロ(El encuentro…)』というアルバムであった。そのライヴというのは、大手テレビ局のテレビサ(Televisa)が企画したアコースティック・ライヴ(当時、好評を博していたMTVアンプラグドに追従した企画)であった。なお、アコースティックな企画とはいえ、実際の演奏では、アコギを弾いているという程度で、プラグを抜いているという感じはそれほど強くない。ともあれ、アルバムは大ヒットし、メキシコのチャートのみならず、中米の4つの国や南米チリでも1位を獲得した。 全17曲というヴォリュームで、人気絶頂の中でのヒット・メドレー的な選曲が中心となっている。とはいえ、未発表曲もうまく組み合わされていて、未発表のナンバーは、4.「ミ・ウニカ・ドローガ・エレス・トゥ」と8.「エル・コラソン・シゲ・アフェラード」の2曲。一方、女性シンガーのルセーロ(Lucero)とのデュエット曲の13.「クアトロ・べセス・アモール」のほか、3.「タン・ソロ」、バリオ・ボーイズ(Barrio Boyzz)との共演による6.「タルデ・オ・テンプラーノ」の計3曲がシングルとして発売された。つまるところ、単なるライヴ盤で終わらせずにファンへの新曲のサーヴィスやシングルカットでのヒット狙いも織り込まれていたということになるだろうか。 筆者の個人的な好みを含め、お勧めのナンバーをいくつか挙げてみたい。ミハーレスのヴォーカルの真骨頂が披露されているのは、9.「エル・ブレべ・エスパシオ(君のいないわずかな空間)」。キューバのシンガーソングライター、パブロ・ミラネスの名曲をカバーしているが、アコースティック調の演奏にのせて彼らしいヴォーカルで歌いきっている。同じくこの人の声の魅力が活かされた歌唱としては、16.「ウノ・エントレ・ミル」がいい。、次いで12.「ソルダード・デル・アモール(愛の戦士)」。ファン的には、上記のルセーロとの13.や未発表曲に加え、2つのメドレー(5.と12.)も聴きどころと言える。それぞれ彼の人気曲を文字通りメドレーにしたものだが、5.は「パラ・アマールノス・マス」から始まってちゃんと同じ曲で終わり、12.も「ボニータ」に始まり「ボニータ」で終わるという点もなかなかいい感じだと思う。[収録曲]1. Volverás2. No se murió el amor3. Tan solo4. Mi única droga eres tú5. Medley: Para amarnos más/Me acordaré de ti/Que nada nos separe/Para amarnos más6. Tarde o temprano [con Barrio Boyzz]7. Palabras de mujer/Perfidia8. El corazón sigue aferrado9. El breve espacio10. Te dejaré (Ti lascero) [con Patricia Sosa]11. Corazón salvaje12. Soldado del amor13. Cuatro veces amor [con Lucero]14. Bella15. No hace falta16. Uno entre mil17. Medley 2: Bonita/A pedir su mano/Pará nené pará/Bonita1995年リリース。 ↓別盤(いずれもベスト編集版)です↓ 【輸入盤CD】MIJARES / COLECCION SUPREMA 【輸入盤CD】MIJARES / 30 EXITOS INSUPERABLES (RMST) 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2022年02月08日
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ハグアーレス絶頂期の推奨盤 1995年にメンバー間での確執からカイファネス(Caifanes)が解散した後、リーダーだったサウル・エルナンデス(Saúl Hernández)が結成したバンド、ハグアーレス(Jaguares,スペイン語で‟ジャガーたち“の意味)は、1996年にこの新バンドとしての最初のアルバム(過去記事)を発表した。このバンドの活動は、2010年まで続き、都合6枚のアルバムを残したが、そのハイライトの一つとも言えそうなのが、2001年発表の『クアンド・ラ・サングレ・ガローパ(Cuando la sangre galopa)』という盤である。 個人的には、当時、本盤のリリースを知ると真っ先に買い求めた。そして、本当によく聴いた。“血がギャロップするとき”というよくわからないタイトル(とはいえ、ジャケット・イメージは大勢の馬たちが駆けている姿のものである)、カイファネス時代を彷彿とさせつつ進化を遂げた作風がとりわけ印象に残った。この盤は本国メキシコのみならず、とくに米国受けもしたという。 本盤は、全体的にテーマも曲調もどちらかというと重ためでややハードな演奏の印象を聴き手に与えるところがある。注目したい曲としては、表題曲の1.「クアンド・ラ・サングレ・ガローパ」。サウルの世界観が満開なところにハードなギターがうまく組み合わされている。3.「コモ・トゥ」は本盤の中でよく知られる曲の一つで、ファースト・シングルとしてリリースされた。5.「エン・ラ・ティエラ」は、強いリズムとハードな演奏が個人的にお気に入りだったりする。 6.「ラ・ビダ・ノ・エス・イグアル」も、シングル・カットされたことからよく知られている人気のナンバーで、基本は真っ直ぐなロック・ナンバーでありながら、途中や終盤に直球ではない部分があって、そこにラテンの雰囲気が感じられる。8.「コンティーゴ」は、ノリのよいナンバーで、シングル化された2曲とともに広く聴衆に受けそうな曲と言える。10.「ビアへ・アストラル」は、個人的な推奨曲で、“星々の旅”というタイトルの通り、ハードな演奏の中に宇宙的浮遊感が感じられるのがいい。 なお、正式なクレジットの上では、13.「ビエホ・エル・ムンド?」でアルバムは終わることになっているが、本盤には追加のシークレット・トラックが含まれている。「ディメ・デ・ウン・アモール・ケ・ノ・ア・スフリード」というギターを中心になかなかハードな演奏を繰り広げているナンバーである。13.の演奏は6分強で終わるのだけれど、そのまま2分ほどの無音状態の後、同じトラック内でこの演奏が始まる。つまり、トラック13.には、無音状態を含む2曲が収められていて、本来の13.は6分強で終わるけれど、トラックの長さは12分近くあるという紛らわしい仕組み(だからシークレット曲と言えるのだけれど)となっている。[収録曲]1. Cuando la sangre galopa2. El secreto3. Como tú4. Estoy cansado5. En la tierra6. La vida no es igual7. Por un beso8. Contigo9. El aislamiento10. Viaje astral11. El momento12. El último planeta13. ¿Viejo el mundo?[14.] Dime de un amor que no ha sufrido *13.の続きに収録のシークレット・トラック2001年リリース。 【輸入盤CD】JAGUARES / CUANDO LA SANGRE GALOPA (ハワレス) 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 “ぽち”応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年02月05日
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バランスのとれた好作 ジョー・ウォルシュ(Joe Walsh)と言えば、イーグルスのギタリストというイメージが強いことだろう。とはいえ、無名の人物がイーグルスで突然に開花したり注目を浴びたというわけではなかった。彼は、1975年にイーグルスに加入した時点で、既に複数のバンドなどでの活動歴を重ねたアーティストであった。1960年代末から1970年代に入る頃までの数年間、ジェイムズ・ギャングで活動したが、ソロの活動へと向かい、バンドを脱退して発表したのが、1972年の本盤『バーンストーム(Barnstorm)』だった。 少々ややこしいのだけれど、この作品の性質について少しだけ説明しておこうと思う。本盤はジョー・ウォルシュ名義の“バーンストーム”という表題の作品ということになっている。けれども、実態としては、ジョー・ウォルシュがバーンストームという名のバンドを結成していて、その実質的ファースト作がこのアルバムということになる。 本盤の楽曲と演奏は、ジェイムズ・ギャングのハードな演奏のイメージとは異なり、適度にロックしつつ、適度にマイルドかつキャッチーである。バーンストームのメンバーは、ウォルシュに加え、ベーシストのケニー・パサレリ、ドラマーのジョー・ヴァイタル(ヴィタール)。注目すべきは、それぞれが実にマルチなプレーヤーという点である。前者はギタロン(メキシカン・ギター)を操り、後者はピアノやキーボード、さらにはフルートも担当する。ウォルシュもギターに加えてシンセやキーボードを演奏するので、3人の演奏面の引き出しは多い。さらに、全員がヴォーカルを担当できたというのもそうしたマルチぶりの重要な要素だった。 本盤で筆者が特に気に入っているのは、アルバム全体の統一されたトーンである。特にアルバム前半にこのことが強くあてはまる。前に迫って来るのではなく、奥行きのある空間から届いてくるサウンド、といった雰囲気と言えばよいだろうか。1.「ヒア・ウィ・ゴー」は収録曲の中で上位の好ナンバー。本盤の楽曲の大半はウォルシュのペンによるが、4.「ジャイアント・ボヘモス」と5.「マザー・セッズ」は各メンバーとの共作で、インストの4.は特に聴きどころと言える。 アルバム後半に移って、やや牧歌的な雰囲気の曲も目立つようになる。上で述べたように奥行き感のあるサウンドが基本なので、前へ前へという目玉的な目立つ曲がないというのも事実だけれど、粒ぞろいの好曲がひたすら続く。筆者の好みとしては、6.「バードコール・モーニング」、8.「お前の世界(アイル・テル・ザ・ワールド)」がいい。ちなみに、ちょっとだけハードなギター・サウンドが顔をのぞかせる場面として、上述の5.と9.「ターン・トゥ・ストーン」がある。アルバムを通して聴いたとき、単調さを避ける上でのいいアクセントと言える曲配置になっていると感じる。[収録曲]1. Here We Go2. Midnight Visitor3. One and One4. Giant Bohemoth5. Mother Says6. Birdcall Morning7. Home8. I'll Tell the World9. Turn to Stone10. Comin' Down1972年リリース。 バーンストーム [ ジョー・ウォルシュ ] 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2022年02月03日
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安定感抜群で歌を聴かせる好盤 フランシスコ・セスペデス(Francisco Céspedes)は、キューバ出身でメキシコを拠点に活動するシンガー。1990年代後半以降、コンスタントに活動を続け、これまでに10枚ほどのアルバムをリリースしている。 『…アイ・コラソン(… Ay corazón)』は、2002年リリースの第3作となったアルバムである。表題曲をヒットさせたファースト作の『ビダ・ロカ』なんかと比べると、余裕が出てきて安定感がかなり増してきているように思う。そして、何よりも、ポップな中に味わいあるヴォーカルと、キューバ出身アーティストならではのテイストを織り込んでいるところがいい。 収録曲のうち、特に注目したい曲をいくつか見ていきたい。まずは、冒頭の1.「テ・ソニェー、ジュビア・デ・アブリル」。“君の夢を見た。4月の雨”という表題で、べったりとすることなく、ある種さらりとラヴ・ソング的な内容を歌い上げる彼のスタイルがいかんなく発揮されている。このスタイルがさらに極まって成功しているのは、8.「ナディエ・コモ・トゥ」である。“君のような人はいない”という、これまたわかりやすいモチーフの曲だけれど、しつこさはなく、けれどもうまく聴き手を引き込む彼のヴォーカリストとしての本領が発揮されたナンバーだと言える。 一方で、バラードやラヴ・ソングのシンガーと片付けるわけにはいかない部分も兼ね備えている。例えば、2.「アタメ・ラ・ミラーダ」のようなリズム感、4.「ケ・アセモス・コン・ラ・ビーダ」や9.「ノ・パサ・ナダ」に見られるようなポップスの枠を超えた演奏と音は、ある種、キューバ出身者らしい音楽的なヴァリエーションである。 最後に筆者個人の体験になってしまうが、この人のアルバムは1枚聴くごとに、どんどん惹き付けられていくという経験をした。派手な感じというよりは、“聴かせる”タイプの歌い手で、スルメというわけではないにせよ、少しづつじっくり聴くうちに魅了されていくタイプのシンガー/アーティストと言えるのかもしれないという気がしている。[収録曲]1. Te soñé. Lluvia de abril2. Átame la mirada3. Cuando al corazón le duele el alma4. ¿Qué hacemos con la vida?5. Luna6. Si tú ya no estás7. No será una pena8. Nadie como tú9. No pasa nada10. Esa mirada11. Cómo hacer para empezar2002年リリース。 ↓いずれも、同じシンガーによる別盤です。↓ 【中古】 Francisco Cespedes / Donde Esta La Vida 輸入盤 / Francisco Cespedes / Warner Music Latina [CD]【宅配便出荷】 【中古】 Francisco Cespedes / Vida Loca 輸入盤 / Francisco Cespedes / Warner Music Latina [CD]【メール便送料無料】【あす楽対応】 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2022年01月31日
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アレンジと演奏が光る有名ミュージカル楽曲集 オスカー・ピーターソン(Oscar Peterson)は、1925年(ということは、和暦だとまだ大正時代!)、カナダのモントリオール出身(ってことは、まだカナダはイギリスの自治領だった時代!)で、2007年に没したジャズ・ピアニストである。このピアノ奏者の特徴は、抜群のスウィング感を伝えることの巧さと、それを支える高度な演奏技術だったと言える。 本盤『ウェスト・サイド・ストーリー(West Side Story)』は、1962年に吹き込まれたもので、表題の通り、1957年初演のミュージカル『ウエストサイド物語』の楽曲を取り上げたものだが、原曲のメロディや雰囲気をうまく残しつつジャズ演奏としてのアレンジがなされている。演奏力の高さは折り紙つきで、定番のトリオ(ピーターソンのピアノに加え、レイ・ブラウンのベースにエド・シグペンのドラムスというトリオ)での演奏である。 個人的な好みに基づいていくつかの曲について触れておきたい。筆者の独断と偏見では、1.「何か起こりそう」と6.「アイ・フィール・プリティ」が、ベストの2曲で、次いで4.「トゥナイト」だろうか。その一方、3.「ジェット・ソング」や5.「マリア」にも注目したい。これらは、さりげなく収録曲に含まれているが、アレンジも演奏もきっと難しかったのではないかと想像する。その上で、自然な流れの中でそれらをこうして演奏しているのは、演奏力の高さは当然ながら、アレンジ段階での段取りのよさが効果を発揮しているのだろうと思う。 余談ながら、世にはオスカー・ピーターソンのピアノ演奏に馴染めないという人もいるらしい。個人的には、その技術的精度の高さがひょっとしてその障壁になっているのではないかと思う。このピアノ奏者は圧倒的にテクニックがハイレベルで、その意味では“聴いて疲れる”ピアニストとも言える。日本では昔から現在に至るまで、様々な形でピアノ・トリオ盤がもてはやされることが多いけれど、そんじょそこらの軟いピアノも重宝される中で、やはりこういう圧倒的なのも(毎回だと疲れるかもしれないけれど)時に聴きたい気分にさせてくれる。筆者にとってのオスカー・ピーターソンにはそんな側面もあるような気がしてならない。[収録曲]1. Something's Coming2. Somewhere3. Jet Song4. Tonight5. Maria6. I Feel Pretty7. Reprise[パーソネル、録音]Oscar Peterson (p), Ray Brown (b), Ed Thigpen (ds) 1962年1月24・25日録音。 【輸入盤CD】Oscar Peterson / West Side Story 【K2016/8/26発売】(オスカー・ピーターソン) 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2022年01月29日
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ギタリスツ・ギタリストの実質的ファースト作 フェンダー社製のギター、テレキャスターによるサウンドで聴き手を魅了した演奏者の筆頭と言えば、このロイ・ブキャナン(Roy Buchanan)の名を挙げることができるだろう。アーティストとしては決して名が広く知れ渡っているというわけではないけれども、彼をリスペクトする有名ミュージシャンは多い。彼の影響を受けたギタリストの中には、例えば、ゲリー・ムーア、ジェフ・ベック、デヴィッド・ギルモア、ジェリー・ガルシア、ニルス・ロフグレン、エリック・クラプトンなどがおり、その影響力の大きさがうかがえる。 そんな彼には、本盤の前に自分でプロデュースしてライヴ会場で販売していた自主製作盤があるものの、きちんとした形で最初に制作されたのは、ポリドールからリリースされた1972年のこのセルフ・タイトル作、『ロイ・ブキャナン(Roy Buchanan)』だった。 最初の作品ということで、若干のぎこちなさが残っているように感じられるのは事実である。けれども、職人芸のギター演奏は随所に散りばめられており、十分に聴きごたえがある。『セカンド・アルバム』、『ライヴ・ストック』、あるいは『メシアが再び』など、一般的に先に手に取りそうな盤が他にあるのは事実だけれど、2枚目や3枚目として、ブキャナンの原点とも言えそうな本盤は、手を出して損はない。 この盤の全体的な雰囲気は、いくぶん長閑と言ってもいいように思う。例えば、セカンド作の雰囲気と比べると、良くも悪くも“ハードさ”に欠ける。カントリー的なアプローチの曲が多い点は、好みなので何とも言い難いが、ブルース・ロック的なハードコアと、ギター芸術的な長閑さは、初期フリートウッド・マックなんかにも見られるように表裏一体の関係と言えるのかもしれない。そんなことを思わず考えてみたりする。 さて、その“長閑さ”という観点で注目したい演奏の筆頭は、1.「スウィート・ドリームス」である。長閑なカントリー調はほかのナンバーでも聴けるのだけれど、このまったり感は、上述のフリートウッド・マックで言えば、「アルバトロス」に通ずるものがある。その一方、彼のブルースあるいはブルース・ロック的ギター・プレイという意味で注目したいのは、7.「メシアが再び」。この曲は1976年のアルバム(『ア・ストリート・コールド・ストレート』、日本盤の表題は『メシアが再び』が表題)にも再録されている。あともう1曲、聴き逃せないと思うナンバーを挙げておきたい。6.「ピートズ・ブルー」という曲がそのナンバーなのだけれど、通好みの(というか、通にしか受けなさそうな)このテレキャス・サウンドの演奏…。きっとこういうところが、一般受けではなくミュージシャン受けとなってしまう原因なのだろう。けれども、それがブキャナンの魅力という結論にたどり着くしかない、というのが筆者の見解だったりする。[収録曲]1. Sweet Dreams2. I Am a Lonesome Fugitive3. Cajun 4. John's Blues5. Haunted House6. Pete's Blues7. The Messiah Will Come Again8. Hey Good Lookin'1972年リリース。 ロイ・ブキャナン [ ロイ・ブキャナン ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2022年01月26日
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円熟と安定の推奨盤 パブロ・ミラネス(Pablo Milanés)は、“キューバの新しいトローバ(ヌエバ・トローバ・クバーナ)”を牽引したシンガーソングライターである。その人気は、キューバだけにとどまらず、世界各地のスペイン語圏において絶大な人気を誇っている。そんな彼の作品数はあまりに多く、筆者もすべてに達するには到底及ばない数のアルバムしか聴けていないのだけれど、その中でもお気に入りの推奨盤の一枚と言えるのが、1994年リリースの『オリヘネス(Orígenes)』というアルバムである。 表題の『オリヘネス』(もしくは『オリーヘネス』)というのは、起源・原点・由来などといった意味で、英語で言うと“オリジン(origin)”の複数形である。この名の通り、本盤は1970年代から続けてきた彼の音楽的特徴そのままに1990年代当時の新作として聴かせるものである。歌詞カードによれば、各収録曲は、1993年後半から1994年初頭に録音されたものとのことである。ちなみに、ほのぼのとした油彩の絵が本盤のジャケットにあしらわれているが、この絵を描いたのは、愛娘にして現在ではシンガーとして活躍中のアイデー・ミラネス(Haydée Milanés)。クレジットには、Haidee Milanésという綴りで表記されており、この絵を描いた時は中学生ぐらいの年頃だったということになる。 注目したい曲をいくつか挙げておこう。パブロの持ち味である美しいメロディと歌声が特に際立っているナンバーとしては、1.「マルヒナル(マージナル)」、2.「ソレダー(孤独)」が特にいい。さらに10.「カンシオン・デ・クナ・パラ・ウナ・ニニャ・グランデ(大きくなった女の子のための子守歌)」も親しみやすい美メロが印象的だが、表題からして、上述の娘アイデーのことを歌にしたものと思われる。 メロディや歌声の美しさと同時に、パブロの楽曲には、何とも言えぬ寂しさや孤独感、あるいは喪失感やはかなさのようなものを感じさせるものも多い。そういう傾向の強いナンバーとして注目したいのは、4.「カルタ・ア・ウン・アミーゴ・レハーノ(遠く離れた友への手紙)」。サビに向かうにつれて美メロ寄りの曲調に変わっていくものの、8.「エル・ぺカード・オリヒナル(原罪)」の冒頭なんかもこの観点からすると非常に気に入っていたりする。 作品の数が膨大なのでどの盤から聴けばよいという話をしにくいアーティストかもしれないが、個人的には、ずっと前に取り上げた『コミエンソ・イ・フィナル・デ・ウナ・ベルデ・マニャーナ』や本盤『オリヘネス』なんかは“最初の一枚”に好適だと思うのだけれど、いかがだろうか。[収録曲]1. Marginal2. La Soledad3. Intercambio4. Carta a un amigo lejano5. La ternura que me vino a salvar6. Sueños7. Sandra8. El pecado original9. Queridos muertos10. Canción de cuna para una niña grande1994年リリース。 【中古CD】PABLO MILANES / Origenes 【輸入盤CD】Pablo Milanes / Hoy Y Siempre Pablo Milanes Los Anos 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2022年01月23日
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ロニー・スペクター追悼 もう1週間以上が経ってしまったのですが、ザ・ロネッツのリード・シンガーだったロニー・スペクター(Ronnie Spector)ことヴェロニカ・ベネットが今月(2022年1月)12日に癌で亡くなったと報じられました。享年78歳でした。 彼女の代表作といえば、何と言っても、1963年のフィル・スペクター(後のロニーの夫)によるヒット曲「ビー・マイ・ベイビー(Be My Baby)」(邦題は「あたしのベビー」)ということになるかと思います。まずは、往時の何とも愛らしい姿とヴォーカルの映像をご覧ください。 続いては、後のライヴでのパフォーマンスをご覧ください。まずは、ベリンダ・カーライルとグレース・スリックをバックに迎えての豪華なライヴでの歌唱です。 さらにより最近に近いものをということで、2015年のステージの様子をご覧いただこうと思います。 さて、ロニーと言えばこの「ビー・マイ・ベイビー」ばかりがクローズアップされがちですが、少しは違ったものも載せておきたいと思います。ビリー・ジョエルの「さよならハリウッド(Say Goodbye to Hollywood)」をカバーしている1970年代の映像です。 さらに、よく知られた話ではありますが、1980年代にエディー・マネー(Eddie Money)が「テイク・ミー・ホーム・トゥナイト(Take Me Home Tonight)」(参考過去記事)という曲をヒットさせました。この曲には”ビー・マイ・リトル・ベイビー”などというくだりがあり、その部分を実際に歌っているのが、ロニーでした。ちなみに、エディー・マネーは2019年9月に闘病生活の末に70歳で亡くなっており、お二人とも鬼籍に入ってしまったということになります。 ロニーのご冥福をお祈りします。R.I.P. 【輸入盤CD】Ronettes / Best Of (ロネッツ) ヴェリー・ベスト・オブ・ロニー・スペクター [ ロニー・スペクター ] 【輸入盤CD】Eddie Money / Best (エディ・マネー) 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2022年01月21日
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昨年末から滞っていましたが、INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)をようやく更新しました。昨年12月以降の最近記事へのリンクを追加しています。INDEXページへは、下記、もしくは本ブログのトップページ(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-M)・つづき(N-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-B)へ → つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-S)・つづき(T-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-L)へ → つづき(M-Z) アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2022年01月20日
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700万アクセス記念~いま聴きたいあの曲(その30) 長丁場の30回にわたってお届けしてきた“いま聴きたい曲”、ラスト1曲です。ここ最近に聴いたライヴ盤でなかなか感動的なものがありましたので、今回は、その中に収録された1曲をピックアップしたいと思います。 ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)の「バッドランズ(Badlands)」がその曲なのですが、昨年、1979年の“ノー・ニュークス”のライヴが、彼のアルバムとしてリリースされました。『ノー・ニュークス・コンサート1979(The Legendary 1979 No Nukes Concerts)』と題されたこのレトロスペクティヴなライヴ盤、なかなか感動的でした。当時のスプリングスティーンのロックの熱さがとてもよく表れたライヴで、そんなことから、その中の1曲を取り上げてみたいと思った次第です。 この曲は、前年(1978年)の『闇に吠える街』に元々は収録されたナンバーです。折角ですので、元のスタジオのヴァージョンもお聴きいただこうと思います。 最後にライヴ演奏での映像をもう一つ。21世紀に入ってからの、比較的今に近い時期のものということで、2016年のローマでのライヴの演奏をご覧ください。 700万アクセス記念の“いま聴きたい曲”、これで30回を数えました。次からは、いつもの更新パターンに戻ります。引き続き本ブログをよろしくお願いします。[収録アルバム]Bruce Springsteen & The E Street Band / The Legendary 1979 No Nukes Concerts(2021年)Bruce Springsteen / Darkness in the Edge of Town(闇に吠える街) (1978年) 【送料無料】[枚数限定][限定盤]ノー・ニュークス・コンサート 1979(完全生産限定盤/DVD付)/ブルース・スプリングスティーン&ザ・Eストリート・バンド[CD+DVD]【返品種別A】 闇に吠える街 [ ブルース・スプリングスティーン ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2022年01月17日
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700万アクセス記念~いま聴きたいあの曲(その29) 突然ですが、昔聴いた曲を思い出し、このナンバーを取り上げたいと思います。キングストン・トリオ(The Kingston Trio)が1958年にヒットさせたナンバー、「トム・ドゥーリー(Tom Dooley)」です。無論、筆者が“昔聴いた”というのは彼らが活躍した1950~60年代のことではなく、ずっと後のことなのですが、実際の事件(19世紀後半に絞首刑になったトム・ドゥーラ)を歌った内容がやたらと印象に残ったというものです。 上にも書いたとおり、この曲は19世紀後半の実話に基づいたもので、米国ノースカロライナ州で歌われていたフォークソングを彼らがヒットさせたとのことです。続いては、往時の彼らが演奏している映像(音質も悪く、映像も白黒ですが)をご覧ください。 最後にもう一つ。後世の、すっかりおじさんになったキングストン・トリオの映像(こちらはカラー映像です)もご覧いただこうかと思います。 [収録アルバム]The Kingston Trio / The Kingston Trio(1958年) 【輸入盤】Kingston Trio Collection 1958-62 [ Kington Trio ] 【輸入盤CD】KINGSTON TRIO / GENIUS OF FOLK (キングストン・トリオ) 【輸入盤CD】Kingston Trio / Five #1 Billboard Albums (w/Book) (リマスター盤) 【K2017/9/22発売】(キングストン・トリオ) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年01月16日
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700万アクセス記念~いま聴きたいあの曲(その28) スティーヴ・ウィンウッド(Steve Winwood)は1948年生まれのイギリスのミュージシャン。若い頃から天才的才能を発揮し、スペンサー・デイヴィス・グループ、トラフィックなどでの活動を経て、ソロ作品を重ねていきました。今回は、1980年代初頭のナンバーで、「青空のヴァレリー(Valerie)」という曲です。 この曲は、1982年にシングル・リリースされましたが、大きなヒットとはなりませんでした。けれども、1980年代後半になってベスト盤の発売時にリミックスされたヴァージョンが改めてシングル化されると、全米9位、全英19位と好評を得ました・ さて、この曲のライヴ映像もご覧いただこうと思います。往時の来日時の、横浜アリーナでのライヴ・パフォーマンスの模様をどうぞ。 [収録アルバム]Steve Winwood / Talking Back to the Night(1982年リリース)Steve Winwood / Chronicles(ベスト盤、1987年リリース) 【輸入盤CD】Steve Winwood / Chronicles (スティーヴ・ウィンウッド) ↓LP盤です↓ 【輸入盤LPレコード】Steve Winwood / Talking Back To The Night (180gram Vinyl)【LP2017/2/17発売】(スティーウ゛・ウィンウッド) 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2022年01月15日
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700万アクセス記念~いま聴きたいあの曲(その27) エディ・マルケス(Edith Márquez)は、1973年、プエブラ出身のメキシコ人女性シンガーです。子役としてテレビに登場して以来、長い芸歴があり、女優としても活躍してきました。音楽面では、ティンビリチェ(Timbiriche)というグループでも活動の後、1990年代後半からソロシンガーとして活躍しています。 今回は、急にこの人の歌を聴きたくなったということで、「デヘモスロ・アシー(Dejémoslo Así)」というナンバーをお聴きください。 この曲は、2009年のアルバムに収録された曲です。若さや勢いというよりは、彼女のヴォーカルに徐々に円熟味が出始めた時期と言えるかと思います。貫禄がつくとともに、メキシコのトラディショナル曲などを歌うことも増えていったようです。以下は、「デヘモスロ・アシー」のライヴでの歌唱です。 [収録アルバム]Edith Márquez / Amar no es suficiente(2011年リリース) 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2022年01月13日
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700万アクセス記念~いま聴きたいあの曲(その26) 人生、40歳、50歳となってくるとだんだん若さを失っていくものだと感じます。だからこそ、年齢を重ねるにつれて同窓会が増えていくのかもしれませんが、それはともかく、“若き日の盟友同士の再会”というのは、悪くないものだと思ったりもするわけです。 そんな再会が体現された1曲が、サウスサイド・ジョニー(Southside Johnny)の1991年作、『ベター・デイズ』に収められた「イッツ・ビン・ア・ロング・タイム(It’s been a Long Time)」であると言えると思ってみたりします。1948年生まれのサウスサイド・ジョニーが、1949年生まれのブルース・スプリングスティーン、1950年生まれのリトル・スティーヴンという、同じニュージャージーで若い頃を過ごした盟友たちと共に吹き込んだ“再会ソング”というわけです。 年齢的には40歳を過ぎたあたりでのこの曲だったわけですが、この曲については、YouTubeリンクが張れなかった頃に過去記事で取り上げています。今回は折角ですので、もうこれ以外にもこの曲の演奏を聴いていただきたいと思う次第です。 そのようなわけで、次の音声は、1993年、サウスサイド・ジョニーとリトル・スティーヴンによる、アンプラグド・ライヴでの演奏です。 今回は、さらにもう一つ。3人とも70歳代に突入したわけですが、それぞれに機会があるごとにこの曲を演奏しています(例えば、スプリングスティーンもこの曲を取り上げていたりすることがあるようです)。サウスサイド・ジョニー自身も、リトル・スティーヴンやブルース・スプリングスティーンがいなくても、“持ち歌”としてこの曲を演っています。比較的最近の2019年、サウスサイド・ジョニーのライヴでの演奏シーンをどうぞ。 蛇足ながら、20年、30年と時を経て、(別に音楽界じゃなくてもいい訳ですが)こんな感じの再会ができる人がいるという人生は、きっとたのしいものなのだろうなあ、と思う次第です。[収録アルバム]Southside Johnny & The Asbury Jukes / Better Days(1991年)Southside Johnny & Little Steven / Unplugged(1994年) 【中古】 ベター・デイズ /サウスサイド・ジョニー&アズベリー・ジュークス 【中古】afb 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2022年01月12日
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700万アクセス記念~いま聴きたいあの曲(その25) さて、今回は、ジョー・ジャクソン(Joe Jackson)の若き頃の1曲です。1979年にデビュー盤『ルック・シャープ』を発表しましたが、その後も立て続けにアルバムをリリースしました。そんな時期のセカンド作『アイム・ザ・マン』の表題曲、「アイム・ザ・マン(I'm the Man)」をどうぞ。 この曲、パンチが利いていて、とにかく勢いのあるところが筆者は気に入っています。アルバム・ジャケの陳腐なおじさん風(ファンの方には失礼!)の写真はさておき、創作意欲に溢れているというこの時期の彼の勢いが感じられる1曲だと思います。 もう一つの映像は、その当時(1980年代前半)のライヴのものです。2012年になってからアルバムとしてリリースされたドイツでのライヴですが、上で述べたように、当時のジョー・ジャクソンの勢いが感じられる演奏です。 [収録アルバム]Joe Jackson / I'm the Man(1979年リリース) 【輸入盤CD】Joe Jackson / Steppin Out: The Very Best (ジョー・ジャクソン) 【中古】 アイム・ザ・マン/ジョー・ジャクソ / ジョー・ジャクソン / ポリドール [CD]【宅配便出荷】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2022年01月11日
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700万アクセス記念~いま聴きたいあの曲(その24) 洋楽に戻ります。今回は、シンプリー・レッド(Simply Red)のナンバーです。イギリスのバンドというか、実質的にはリーダーのミック・ハックネルがすべてのようなバンドですが、そのデビューは1980年代でした。その当時の彼のヴォーカル(参考過去記事)は、すでに完成の域に達した“ブルー・アイド・ソウル”だったわけですが、1990年代に入って以降、円熟味が加わっていき、ますます味のあるものになっていったと感じています。 今回のナンバーは、1990年代に入ってすぐのアルバム『スターズ』の表題曲です。アメリカではヒットしませんでしたが、イギリスではアルバムは1位、シングルカットされたこの「スターズ(Stars)」という曲も全英8位を記録しています。 さて、もう1本の映像は、後世のライヴ・パフォーマンスをご覧いただこうと思います。2018年にライヴ作として発表されたアムステルダムでのライヴの様子をご覧ください。ますます円熟の境地に達し、元々“天才”だったヴォーカリストにさらなる磨きがかかったという感じで、聴き惚れてしまいます。 [収録アルバム]Simply Red / Stars(1991年リリース) 【中古】 【輸入盤】Stars/シンプリー・レッド 【中古】afb 【輸入盤CD】Simply Red / Stars (シンプリー・レッド) ↓LP盤です↓ 【輸入盤LPレコード】Simply Red / Stars: 25th Anniversary Edition (カナダ盤)【LP2016/10/7発売】(シンプリー・レッド) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年01月10日
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700万アクセス記念~いま聴きたいあの曲(その23) トローバ(trova)と呼ばれるジャンルの曲をもう1つ続けたいと思います。前回はメキシコ出身のシンガーでしたが、今回はフィリピンのマニラ出身でスペイン国籍の、ルイス・エドゥアルド・アウテ(Luis Eduardo Aute)というシンガーです。1943年にマニラで生まれ、幼少期をフィリピンで過ごしてからスペインで頭角を現し、スペイン語圏で広く知られる存在となりました。 そんな彼の有名ナンバーの一つが、「シン・トゥ・ラティード(Sin tu latido)」です。1984年のアルバム『クエルポ・ア・クエルポ』に収録されている楽曲ですが、以下は、後の『アウトレトラートス(自画像)』という編集盤に収録されたヴァージョンです。 続いては、後世のライヴの様子をご覧いただきたいと思います。2012年ですので、70歳目前という時期のライヴでのパフォーマンスです。 ルイス・エドゥアルド・アウテのその後ですが、2020年4月に76歳でマドリードの病院に運び込まれて亡くなりました。新型コロナ感染症の混乱の中、死因が新型コロナかどうかもわからずじまいだったとのことです。 最後にもう一つ、キューバの大物シンガーソングライター、シルビオ・ロドリゲスとの共演によるこの曲をお聴きください。音声だけで画像は動きませんが、1993年に発表されたライヴ盤の音声です。 [収録アルバム]Luis Eduardo Aute / Cuerpo a cuerpo(1984年)Luis Eduardo Aute / Auterretratos vol. 1(2003年)Luis Eduardo Aute y Silvio Rodríguez / Mano a mano(1993年) 【輸入盤CD】Luis Eduardo Aute / Esencial Luis Eduardo Aute【K2021/6/25発売】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年01月08日
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700万アクセス記念~いま聴きたいあの曲(その22) 今回は、メキシコのトローバやロマンティック音楽と呼ばれるジャンルのシンガーソングライターの曲です。エドガル・オセランスキ(本名はエドガル・オセランスキ・エルナンデス・ルイス,Edgar Oceransky Hernández Ruíz)は、1975年、メキシコシティ出身の男性シンガーです。 「エストイ・アキー(Estoy aquí)」は2001年に発表された彼のデビュー盤の表題曲です。まずは、スタジオ収録のヴァージョンをお聴きください。 続いては、この同じナンバーのライヴ・ヴァージョンです。2019年に発表されたライヴ盤(『EOメトロポリタン2019』)に収められたライヴの歌唱をどうぞ。 上のスタジオ、ライヴそれぞれのものは、残念ながら静止画でしたので、最後にもう一つ、動いているライヴの姿をご覧いただこうと思います。有名な女性シンガー、グアダルーペ・ピネーダとの共演での「エストイ・アキー」をどうぞ。 [収録アルバム]Edgar Oceransky / Estoy aquí(2001年)Edgar Oceransky / EOMETROPOLITAN2019(2019年) 【輸入盤CD】Edgar Oceransky / #Eometropolitan2019 (w/Blu-ray)【K2020/1/24発売】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2022年01月07日
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700万アクセス記念~いま聴きたいあの曲(その21) ジャズが続きます。今回は、セロニアス・モンク(Thelonious Monk)の有名な曲です。「ストレート・ノー・チェイサー(Straight, No Chaser)」は、1951年に最初に吹き込まれて以降、モンクの様々な作品で何度も再演されているナンバーですが、まずは、筆者が比較的よく聴くものからお聴きいただきたいと思います。 1959年の『5バイ・モンク・バイ5』(アルバム表題の通り、コルネットのサド・ジョーンズ、テナーのチャーリー・ラウズが入った5人編成で吹き込まれた作品)に収録された「ストレート・ノー・チェイサー」をお聴きください。 続いては、1967年のアルバム『ストレート・ノー・チェイサー』に収録された演奏です。テナーは同じくチャーリー・ラウズですが、こちらの演奏は4人編成によるものです。 最後にもう一つ。1963年の東京でのライヴ演奏をお聴きください。『モンク・イン・トーキョー』に収録されている演奏です。 [収録アルバム]Thelonious Monk / 5 by Monk by 5(1959年録音)Thelonious Monk / Straight, No Chaser(1966-67年録音)Thelonious Monk / Monk in Tokyo(1963年録音) 【輸入盤】5 By Monk By 5 [ Thelonious Monk ] 【輸入盤】Straight No Chaser [ Thelonious Monk ] 【輸入盤CD】Thelonious Monk / Unique/At Town Hall: 5 By Monk By 5 ( セロニアス・モンク) 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2022年01月06日
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700万アクセス記念~いま聴きたいあの曲(その20) 数回前のビル・エヴァンスに続き、再びジャズの演奏です。とはいえ、いかにもピアノとかサックスとかではなく、今回はヴィブラフォンです。ヴァイブ奏者のデイヴ・パイク(Dave Pike)による筆者のお気に入り盤に収められたものを取り上げたいと思います。 ピアノ奏者のビル・エヴァンスが参加した1962年録音の『パイクス・ピーク』というのがその盤なのですが、そこに収録されている「イン・ア・センチメンタル・ムード(In A Sentimental Mood)」をお聴きください。 「イン・ア・センチメンタル・ムード」は、デューク・エリントンによる有名ジャズ・ナンバーで、様々な演奏者が取り上げてきました。ヴィブラフォンの奏者によるこのような演奏もなかなか魅力的だと思うのですが、いかがでしょうか。 さて、デイヴ・パイクによるこの曲の別の音源もないのだろうかと探してみましたが、見つけることができていません。そのようなわけで、上記のアルバムに収録された演奏の中から、もう一つ、別の曲の演奏を聴いていただきたいと思います。 その曲というのは、「べサメ・ムーチョ(Bésame Mucho)」です。ジャズ・ナンバーというよりは、ラテンの有名曲ですが、ジャズの世界でもしばしば取り上げられる楽曲です。 [収録アルバム]Dave Pike / Pike’s Peak(1962年録音) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年01月05日
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700万アクセス記念~いま聴きたいあの曲(その19) さて、今回は、グラミーも受賞したポール・サイモン(Paul Simon)の名盤『グレイスランド』(1986年)の表題曲「グレイスランド(Graceland)」です。当時はまだアパルトヘイトが存在しており、南アフリカ政府に利するとの批判もありましたが、音楽的には、ポール・サイモンのエスニック音楽への新境地を示すとともに、その音楽的才能を知らしめることになった作品でした。 よく知られているように、“グレイスランド”というのは、米国テネシー州のかつてのエルヴィス・プレスリーの邸宅のことです。有名ないろんな人が訪れている(小泉首相も訪問したことがありましたっけ)ので、何らかの形で見たことがある人も多いのではないかと思います。 続いては、後世のライヴ映像です。2017年にライヴ盤としてリリースされたハイド・パークでのライヴの様子をご覧ください。 この時点で既にポール・サイモンは70歳代後半に突入しています。とはいえ、この円熟のパフォーマンスは、年齢を考えると驚くほど元気と言えそうです。昨年10月に80歳を迎えた彼ですが、まだ新しい作品を届けてくれるのではないかと、思わず期待してしまったりします。[収録アルバム]Paul Simon / Graceland(1986年)Paul Simon / The Concert in Hyde Park(2017年) グレイスランド(Blu-spec CD2) [ ポール・サイモン ] グレイスランド:リミックス/ポール・サイモン[CD][紙ジャケット]【返品種別A】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2022年01月03日
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700万アクセス記念~いま聴きたいあの曲(その18) エウヘニア・レオン(Eugenia León)は、1980年代にデビューしたメキシコの女性シンガーです。今回は、彼女の1991年作『フエゴ・コン・フエゴ~火遊び』に収められている「ルナ(Luna)」というナンバーです。 まずは、彼女がまだ若かった(といっても30歳代半ばですが)頃の歌声をお聴きください。この曲の発表時のアルバムに収められたヴァージョンです。 ここ10数年ほどでしょうか、エウヘニア・レオンはどんどんと貫禄のある大御所シンガーといった風になっていきました。今年(2021年)で65歳なので、当然と言えば当然の変化なのですが、その歌にはますます磨きがかかっていっているように思います。2015年、他の2人の女性シンガー(タニア・リベルタ―とグアダルーペ・ピネーダ)との共演ステージでの、「ルナ」をご覧ください。 今回はもう一つ。少し変わった取り合わせでの「ルナ」もお聴きいただこうと思います。エウヘニア・レオンが監修するTV番組で、有名ロック・バンドのハグアーレスと共演した演奏の様子です。時期ははっきりわかりませんが、10年ちょっと前ぐらいなのかなと思います。 [収録アルバム]Eugenia León / Juego con fuego(1991年)Eugenia León, Guadalepe Pïneda & Tania Libertad / Las Tres Grandes (Primera Fila)(2015年) 【中古】 【輸入盤】Ellas Cantan Asi/EugeniaLeon 【中古】afb 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2022年01月02日
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700万アクセス記念~いま聴きたいあの曲(その17) 新年を迎え、派手な楽曲というよりは、どちらかと言うと静かな感じのものから始めたいと思います。有名なジャズ・ピアニスト、ビル・エヴァンスによる「オン・グリーン・ドルフィン・ストリート(On Green Dolphin Street)」です。1959年録音の『オン・グリーン・ドルフィン・ストリート』に収録されているものです。ベースはポール・チェンバース、ドラムスはフィリー・ジョー・ジョーンズという鉄壁のトリオ構成です。 上のものがビル・エヴァンスによる「オン・グリーン・ドルフィン・ストリート」のベスト演奏ではあるのですが、もう一つ、ライヴでの演奏をお聴きいただきたいと思います。ベースはエディ・ゴメス、ドラムスはマーティ・モレルです。 そもそもこの曲自体が筆者のお気に入りです(参考過去記事)。あらためて過去の記事を振り返ってみると、案外、何度も取り上げているわけではなかったので、今後も機会があれば、別の奏者によるこの曲の演奏をピックアップしたいと思う次第です。[収録アルバム]Bill Evans / On Green Dolphin Street(1959年録音)Bill Evans / The Tokyo Concert(1973年録音) グリーン・ドルフィン・ストリート [ ビル・エヴァンス ] Bill Evans (Piano) ビルエバンス / Green Dolphin Street 【SHM-CD】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2022年01月01日
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2022 A HAPPY NEW YEAR!あけましておめでとうございます。新年のご挨拶ということで、今年も本ブログをどうぞよろしくお願いします。毎年同じことを書いているような気もするのですが、今年も”無理のないペースで更新を続ける”というのが目標です。マイペースな更新ですが、本年もよろしくお付き合いください。 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2022年01月01日
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700万アクセス記念~いま聴きたいあの曲(その16) 過去を振り返って懐古的な気分に浸るというのもなんですが、ちょっとばかり今回は、そんな感じのする曲を取り上げたいと思います。1982年のサザンオールスターズのシングル曲「Ya Ya (あの時代を忘れない)」です。ちなみに、1982年は、サザンにとって「チャコの海岸物語」や「匂艶 THE NIGHT CLUB」もシングルとしてリリースされた年でした。 サザンオールスターズは1978年のデビュー以降、活動休止期間もあったものの、現在に至るまで一線で活躍し続けています。とはいえ、この曲はそもそも過去を振り返るような内容で、なおかつ現在からするともう40年ほど前にリリースされたものということで、どうしても懐古的な感傷に浸ってしまうように思います。どうもうまく言葉にできないのですが、一言でいうと、時代を感じさせる名バラードということになるでしょうか。 ちなみに、1982年当時、リーダーの桑田佳祐は20歳代後半でした。次の映像は、20世紀が終わろうとする世紀末のタイミングでのもの、つまりは、40歳台前半の時の映像ということになります。 その桑田佳祐も今年で65歳を迎えたのですね。時の流れを感じつつ、彼とサザンオールスターズの活躍がまだまだ続いていくことを願っています。 さて、700万アクセス記念(全30回の予定)の途中ですが、今年の記事更新はここまでです。年が明けてから残る14回分を続けていきますので、よろしくお付き合いください。ひとまずは、みなさまよいお年を。[収録アルバム]サザンオールスターズ 『バラッド'77〜'82』(1988年) バラッド'77〜'82/サザンオールスターズ[CD]【返品種別A】 【特典】バラッド '77~'82(オリジナルステッカー) [ サザンオールスターズ ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2021年12月31日
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700万アクセス記念~いま聴きたいあの曲(その15) 年の瀬も迫ってきました。今年のうちにどうしてももう一度聴いておきたいナンバーということで、この「ジンギスカン(Dschinghis Khan)」を取り上げます。1979年に突如姿を現した何とも衝撃的なヒット・ナンバーです。 この曲を急に思い出したのは、コロナ禍で“自宅ジンギスカン”をやったからではなく(やったのは事実ではあるのですが)、今年、日本のCMでこの曲(替え歌)が使われているのを見かけたからです。思い出したからにはオリジナルを見ないわけにはいかない、と結局は繰り返し、懐かしの歌を聴くことになったのでした。 フロントマン(?)が踊るだけで歌わないというも衝撃的ですが、初めて見た人には、そもそも彼らは何者?という感じではないでしょうか。実際、ヒット当時に、筆者も最初に“何者?”と思いました。そんな彼らは、西ドイツのグループで、1979年~1985年まで活動しました(後に再結成もあり)。 チンギス・ハーン(ドイツ語ではDschinghis Khan,日本では英語表記でGenghis Khanとなっていることもあるようです)をグループ名とし、デビュー曲もそのグループ名がそのまんまタイトルになっていました。当時の西ドイツでは4週連続1位のヒットで、国外でも人気に火がついて、日本でもヒットしたということだったそうです。 もう1本、1982年の映像とのことですが、「ジンギスカン」とその後に出た2枚目のシングルの「めざせモスクワ」がメドレーになっているものをご覧ください。 [収録アルバム]Dschinghis Khan / Dschinghis Khan(1979年) ヒア・ウィ・ゴー [ ジンギスカン ] 【中古】ベスト・オブ・ジンギスカン/ジンギスカンCDアルバム/洋楽 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2021年12月30日
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700万アクセス記念~いま聴きたいあの曲(その14) アルマンド・マンサネーロ(またはマンサネロ,Armando Manzanero)が新型コロナ感染症で亡くなって1年になります(参考過去記事)。メキシコ随一の有名作曲家でシンガーの彼は、昨年(2020年)の12月中旬に感染がわかり、28日に85歳で亡くなりました。このブログでは、彼の名曲選なども記事にしましたが、1周忌ということで、さらにもう1曲、取り上げてみたいと思います。 「ノー(No)」というのが今回のナンバーです。マンサネーロの最初のLPは1967年にリリースされていますが、その同じ年にリリースされた別の盤にこの曲は最初に収録されています。まずは、その1960年代の歌声をお聴きください。 21世紀に入った頃には、有名シンガーとのデュエットにも積極的に取り組みました。そんな中でこの曲も取り上げられたりしました。そうした後世の「ノー」を二つほどお聴きいただこうと思います。 まずは、スペインの有名女性シンガー、マルー(Malú)とのデュエットをどうぞ。 さらにもう一つ。メキシコ人のシンガー、エディ・マルケス(Edith Marquez)とのデュエットです。 [収録アルバム]Armando Manzanero / A mi amor… con mi amor(1967年)Armando Manzanero / Duetos: Lo Mejor de Armando Manzanero(2000年)Armando Manzanero / Duetos(2001年)【輸入盤CD】ARMANDO MANZANERO / ESENCIAL ARMANDO MANZANERO 【輸入盤CD】ARMANDO MANZANERO / MEJOR DE RCA VICTOR 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2021年12月29日
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700万アクセス記念~いま聴きたいあの曲(その13) 本邦の曲が続きます。河合奈保子といえば、松田聖子なんかと同じ時期の、昭和のアイドル全盛期の代表的な人物ですが、次第に自作曲を歌うなど方向性を変えていきました。そんな頃に発表された楽曲の一つが、この「十六夜物語」です。 アイドルだったシンガーが和風というのも、当時としては実に大きなイメチェンでした。『スカーレット』(1986年)に続くアルバム『JAPAN as waterscapes』は、“和”が全面に押し出されていて、シングルとなった「十六夜物語」はその代表的な曲でした。 アルバムのヴァージョンに続き、もう一つ。テレビ出演時の映像をご覧ください。 [収録アルバム]河合奈保子 『JAPAN as waterscapes』(1987年) 【中古】邦楽CD 河合 奈保子 /JAPANaswa 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2021年12月28日
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700万アクセス記念~いま聴きたいあの曲(その12) 突然ですが、日本の楽曲もたまには取り上げたいと思い、このナンバーです。森川美穂は1985年にアイドルとしてデビューし、その後、女性ヴォーカリストとして成功をおさめ、学園祭の女王とも言われました(何を隠そう、筆者にも某大学の学園祭のステージをその当時に見に行った経験があったりします)。今では大阪芸大(これまたその近所に住んでいたことがあるので、懐かしい場所だったりします)で教鞭をとられているとのことです。 さて、そんな彼女が歌ったナンバーの中で随一の名曲がこの「バード・アイズ(Bird Eyes)」です。まずは、最初にアルバムに収録されたヴァージョン(『ヌード・ボイス』に所収)をお聴きください。 でもって、この曲は、本人も気に入ったのか、リスナーにも好評だったのか、よくはわかりませんが、後々、別のヴァージョンも作られていくことになりました。上記のアルバムは1987年発表でしたが、1993年に発表されたミニ・アルバム『a holiday』にもこの曲が収められました。そちらのヴァージョンもお聴きください。 さらにその数年後、今度はベスト盤(『HER-Best』)に新たなヴォーカルのヴァージョンが収録されました。この時のヴァージョンもお聴きください。 さて、どのヴァージョンがベストか、好みは様々でしょう。筆者的には、アレンジ的は2つめのもの、ヴォーカル的は3つめのものという風に思っていたりします。[収録アルバム]森川美穂 / ヌード・ボイス(1987年)森川美穂 / a holiday(1993年)森川美穂 / HER-Best 1985-1989(1996年) 【送料無料】森川美穂 VERY BEST SONGS 35/森川美穂[Blu-specCD2]【返品種別A】 【中古】 HER−Best/森川美穂 【中古】afb AC05325 【中古】 【CD】 ホリディ 森川美穂 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2021年12月27日
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