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偶然出会った1人の女性をめぐって、CIAの凄腕トップエージェントの2人が、前代未聞の恋の全面戦争を巻き起こすアクション・ラブコメディ作品です。 “史上最大の<職権乱用>”原題は、“THIS MEANS WAR”。≪ストーリー≫ある日、CIAの凄腕コンビFDRとタックは、闇商人の取引現場を抑える極秘任務でターゲットを逃がしてしまい、謹慎処分として退屈な内勤を命じられる。暇を持て余したタックは、恋人紹介サイトで知り合ったローレンとデートをすることに。一方、プレイボーイのFDRはレンタルビデオ店でナンパして声を掛けた女性は、これまでと違い思い通りにならず夢中になってしまうが、その女性はローレンだった。紳士的なタックとロマンチストなFDRからアプローチされ、ローレンの心は揺れ動き、同時に付き合ってしまうが、FDRとタックは互いの恋人がローレンだと知ってしまう。2人がCIAだと知らないローレンを射止めようと、“重要任務”と偽って精鋭チームを招集し、FDRとタックは、史上最大の恋の戦争を始めるのだったが・・・。≪スタッフ≫監督はマックG、製作はロバート・シモンズ、ジェームズ・ラシター、ウィル・スミス、サイモン・キンバーグ、製作総指揮はマイケル・グリーン、ジェフ・クワティネッツ、ブレント・オコナー、脚本はディモシー・ダウリング、サイモン・キンバーグ、プロダクションデザインは、衣装デザインは、音楽はクリストフ・ベック。≪キャスト≫FDRにクリス・パイン、タックにトム・ハーディ、ローレンにリース・ウィザースプーン、他にティル・シュワイガー、チェルシー・ハンドラー、アビゲイル・スペンサー、アンジェラ・バセット、ローズマリー・ハリスなど。リース・ウィザースプーンが出演していると聞いただけで、何となくイメージが・・・。主人公2人が“CIAエージェント”なので、アクションもたくさん入っていますが、典型的なエンターテイメント娯楽作で、いい意味で気軽に観ることができます!なにせ盗聴器や麻酔銃を使ったり、追跡するために無人偵察機追跡を使ったりと、彼女をゲットするために、CIAのハイテク兵器をガンガン利用しちゃっていて、本物のCIAの人が観たら、いくら映画でもバカにするなと怒られそうです。(笑)予告編を観た時に、“あれ? トム・ハーディってこんなんだった?”と思っていて、髪型もすっかり変わって、「インセプション」の時とはイメージが全然違っちゃいました。何となく、こじんまりとしてしまったケヴィン・コスナーっていう感じで・・・。(笑)こじんまり・・・と言っても、プロフィールによると178cmはあるんですよね。相棒かつライバル役のクリス・パインが185cmだから小柄に見えちゃいました。クリス・パインもシリアスは一切なしで、軽く楽しんで演じている感じでした。2人が奪い合う相手がリース・ウィザースプーンっていうのもちょっと残念!(苦笑)ストーリーもわかりやすく、展開も読みやすく、いたって目新しくはありません。「チャーリーズ・エンジェル」シリーズのマックG監督っていうのが売りなので、かなりお金をかけた(であろう)、ド派手なアクションもあちこちに入っています。セクシャルなシーンもちょっとだけありで、シモネタはかなりキツイです!(笑)原題が“THIS MEANS WAR”で、どうしてこういう邦題になったのかも、本編を観た後でも、全然意味がわかりませんでした。“白黒、ハッキリさせようじゃないか!!”・・・っていうことでしょうか???ということで、かなりツッコミたくなるポイントがた~くさんある作品ですが、前述した通り、気軽に楽しめる作品になっているので、デート向きでしょうか?(笑)4月20日より全国ロードショー公開されます。「Black&White/ブラック&ホワイト」 オフィシャルサイト
Mar 23, 2012
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“鉄の女”と呼ばれたイギリス初の女性首相マーガレット・サッチャーの人生を追いながら、知られざる素顔や家族との関わりを描いたヒューマン・ドラマです。 “世界を変えたのは、 妻であり、母であり、 ひとりの女性だった。 英国史上初の女性首相の栄光と挫折、 そして最愛の夫との感動の物語。”原題は、“THE IRON LADY”。≪ストーリー≫孤独な晩年を送る86歳のマーガレット・サッチャー。すでに他界した夫デニスの幻想を相手にしてしまうこともあった。市長も務めた父の影響で、政治家を志すようになったマーガレットは、やがて下院議員選挙に立候補するが、あえなく落選してします。失意のマーガレットを実業家のデニス・サッチャーが優しく励まし、やがて2人は結婚し、子どもにも恵まれ、幸せな家庭を築いていった。しかし、政治への意欲を失わないマーガレットは、ついに下院議員への当選を果たす。男性が支配してきた世界に飛び込み、様々な困難に強靱な意志で立ち向かい、着々と政界での地位を高めていくのだったが・・・。≪スタッフ≫監督はフィリダ・ロイド、製作はダミアン・ジョーンズ、製作総指揮はフランソワ・イボエルネル、キャメロン・マクラッケン、テッサ・ロス、アダム・クーリック、脚本はアビ・モーガン、撮影はエリオット・デイヴィス、プロダクションデザインはサイモン・エリオット、衣装デザインはコンソラータ・ボイル、編集はジャスティン・ライト、音楽はトーマス・ニューマン。≪キャスト≫マーガレット・サッチャーにメリル・ストリープ、夫デニスにジム・ブロードベント、若き日のマーガレットにアレクサンドラ・ローチ、若き日のデニスにハリー・ロイド、他にオリヴィア・コールマン、ロジャー・アラム、スーザン・ブラウン、ニコラス・ファレル、イアン・グレン、リチャード・E・グラント、アンソニー・ヘッド、マイケル・マロニー、ピップ・トレンス、ジュリアン・ワダム、アンガス・ライトなど。アメリカとイギリスの両アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞をはじめ、数々の映画賞にノミネートされ、主演女優賞を総なめしたメリル・ストリープ。また、アメリカのアカデミー賞ではメイクアップ賞、イギリスのアカデミー賞でもメイクアップ&ヘアー賞を受賞していて、ますます楽しみにしていました。今作で描かれているのは、サッチャー首相の半生という伝記ドラマの部分より、1人の女性が政界を目指そうとした理由、そして妻として母としての苦悩や、“鉄の女”と呼ばれるほど、厳しく毅然とした態度で首相を務めたことなどを、過去を回想しながら、サッチャー首相の人となりを描いた作品になっています。イギリス初の女性首相を描いたのは、母国ブリストル出身のフィリダ・ロイド監督で、メリル・ストリープ主演のミュージカル「マンマ・ミーア」で映画監督デビューしました。舞台演出家として長年活躍していることもあり、斬新な構図で描いたシーンがあったり、セットや衣装などの配色が素敵なシーンも多々あり、また同じ女性として優しい視点でサッチャー首相の認知症による行いや言動などを表現しているように感じました。受賞に相応しく、引退後の老いたマーガレット・サッチャーのメイクアップは素晴らしく、最初の方では、本当にメリル・ストリープが演じているのかと目を疑うほどでした。とは言え、メイクアップだけではとても“あそこまでの演技”はできません。やはりメリル・ストリープの徹底したキャラクター作りと経験値、演技力が光り、最初から最後まで、メリル・ストリープが描き出す魅力的なスクリーンの世界に、吸い込まれるように観てしまいました。デニス役の名優ジム・ブロードベントをはじめ、若き日のデニスとマーガレットに扮したハリー・ロイトとアレクサンドラ・ローチ、娘のキャロル役のオリヴィア・コールマン、さらにサッチャーを取り巻くキャラクターに扮した俳優陣もとても良かったです。ジム・ブロードベント以外は、あまりメジャーなキャスティングにしなかったことで、実話のリアリティさの部分をより感じさせてくれたように思います。メリル・ストリープの演技をたっぷり堪能できるだけでもお薦めの作品です!3月16日より全国ロードショー公開されています。「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」 オフィシャルサイト
Mar 21, 2012
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当時、助監督だったコリン・クラークが、マリリン・モンローの映画撮影の舞台裏を綴った、2冊の回顧録本を基に、マリリン・モンローの実像と儚いロマンスを描いた作品です。 “メイクを落として、 ヒールを脱いで、 それから ―― 秘密の恋におちた。”原題は、“MY WEEK WITH MARILYN”。≪ストーリー≫1956年、ハリウッドのスーパースターとなっていたマリリン・モンローは、単なるセックス・シンボルから演技派への脱皮を図るべく、名優ローレンス・オリヴィエが監督・共演する新作映画「王子と踊り子」の撮影のため、主演イギリスへと渡る。しかし、マリリンの演技法を受け入れないオリヴィエの指導にプレッシャーを感じ、何時間も撮影に遅刻をしたり、セリフを間違えたり、撮影はなかなか進まなかった。そんな時、駆け出しの第3助監督コリン・クラークは、不安定な精神状態だったマリリンの見張り役をオリヴィエから命じられる。撮影の不安や寂しさを打ち明けるマリリンに、心優しいコリンは正直に答え、マリリンは若いコリンのことを信頼し、心の支えにするのだったが・・・。≪スタッフ≫監督はサイモン・カーティス、製作はデヴィッド・パーフィット、ハーヴェイ・ワインスタイン、製作総指揮はジェイミー・ローレンス、サイモン・カーティス、イヴァン・マクタガード、クリスティーン・ランガン、ボブ・ワインスタイン、ケリー・カーマイケル、脚本はエイドリアン・ホッジス、撮影はベン・スミサード、編集はアダム・レヒト、プロダクションデザインはドナル・ウッズ、衣装デザインはジル・テイラー、音楽はコンラッド・ポープ、音楽監修はマギー・ロドフォード、デイナ・サノ、テーマ曲はアレクサンドル・デスプラ、ピアノ演奏はラン・ラン。≪キャスト≫マリリン・モンローにミシェル・ウィリアムズ、コリン・クラークにエディ・レッドメイン、ローレンス・オリヴィエにケネス・ブラナー、他にジュディ・デンチ、ドミニク・クーパー、ジュリア・オーモンド、ゾーイ・ワナメイカー、ダグレイ・スコット、エマ・ワトソンなど。ミシェル・ウィリアムズが、ゴールデン・グローブ賞のコメディ・ミュージカル部門で女優賞を受賞し、アメリカとイギリスの両アカデミー賞でも主演女優賞にノミネートされ、また、ケネス・ブラナーも前述の映画賞などで助演男優賞にノミネートされるなど、いろいろな映画賞でも話題になり、高い評価を得ています。明らかにされていなかったマリリン・モンローの秘められた恋が描かれていることもあり、どんな作品なのか楽しみにしていました。原作著書は、1作目の“The Prince,The Showgirl and Me”と今作の原題にもなっている2作目の“My Week With Marilyn”の2冊です。1作目では、クラークが「王子と踊り子」の第3助監督を務めた時の体験が綴られ、2作目では、マリリンとイギリス郊外を旅した1週間の記録が綴られているそうです。今作はマリリン・モンローの生涯を描いたものではなく、タイトルにあるように、新米助監督の青年コリン・クラークとの短く淡い恋物語を描いた作品です。すでに世界的スターとなっていたマリリンが、夫の劇作家アーサー・ミラーと共に、イギリスへと降り立ち、演技指導担当のポーラ・ストラスバーグも同行しています。「王子と踊り子」はラブコメだから、気楽に演じればいいというオリヴィエに対して、ストラスバーグの役作りやセリフの意味を掘り下げる演技法に頼っていたマリリン。一方のオリヴィエは、自身を含めイギリスの舞台出身者をキャスティングしていて、対照的な技法のニューヨークのメソッド式の進め方にイライラするばかりです。そんなイギリスとアメリカの演劇、映画の史実が描かれているところも面白く、あのサー・ローレンス・オリヴィエの一面を知ることができました。実際の「王子と踊り子」は観ていませんが、マリリンのコミカルなシーンが多く、また、歌と踊りを披露するミシェル・ウィリアムズはとってもキュートでした。(YouTubeで原題「The Prince and the Showgirl」で検索すると 予告編をはじめ、いくつかのシーンがご覧になれます。 お薦めは、今作でも再現されているこのシーン! → 「王子と踊り子」の1シーン )歌は吹替えではなく、ミシェル自身がちゃんと歌っていてビックリしました。ドラマの部分よりも歌うシーンのミシェルがとても魅力的に輝いていました!特に、“Heatwave”を歌うシーン はとってもキュートでした。ミシェル主演のマリリン・モンローの半生を描いた作品がぜひ観てみたいです。またコリン役のエディ・レッドメイン、オリヴィエ役のケネス・ブラナー、イギリスの女優シビル・ソーンダイクに扮したジュディ・デンチやオリヴィエの当時の妻ヴィヴィアン・リー役のジュリア・オーモンドなど、実力派キャスト陣が共演していて、見どころがたくさんありました。ルーシー役のエマ・ワトソンもちょっぴり大人っぽくなって可愛かったです。正直なところ、本物のマリリン・モンローとミシェル・ウィリアムズの違いは否めませんが、それでも、マリリンの苦悩だったり、こんな時間も過ごしていたことを知ることができたり、マリリン・モンローのファンの方にも、また映画ファンとしても楽しめる作品でした。3月24日(土)より全国ロードショー公開されます。「マリリン 7日間の恋」 オフィシャルサイト
Mar 14, 2012
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昭和を代表する文豪、井上靖が、自身の人生、家族との実話をもとに綴った自伝的小説、“わが母の記~花の下・月の光・雪の面~”を原作にした親子の絆を描いた作品です。 “たとえ忘れてしまっても、 きっと、愛だけが残る。”≪ストーリー≫小説家の伊上洪作は、5歳の時に、両親と離れて育てられたことから、母に捨てられたという想いを抱きながら生きてきた。父が亡くなり、次第に記憶がなくなり始めた母の八重が問題となる。長男である洪作は、2人の妹、妻や3人の娘たちに支えられ、ずっと距離をおいてきた八重と向き合うことになるのだったが・・・。≪スタッフ≫監督・脚本は原田眞人、原作は井上靖、撮影は芦澤明子、美術は永田英則、衣装は原田遊人、録音は松本昇和、音楽は富貴晴美。≪キャスト≫伊上洪作に役所広司、母の八重に樹木希林、父の隼人に三國連太郎、紀子(三女)に宮崎あおい、郁子(長女)にミムラ、紀子(二女)に菊池亜希子、他にキムラ緑子、南果歩、赤間麻里子、真野恵理菜、三浦貴大、小宮孝泰など。“第35回 モントリオール世界映画祭”で審査員特別グランプリを受賞し、その後、さまざまな国際映画祭にも出品され、注目を浴びた作品です。撮影は、井上靖氏の故郷である湯ヶ島をはじめ、伊豆、沼津、御殿場、伊東、さらに別荘のあった軽井沢など、美しい自然の中でたくさん行われていました。伊上洪作の自宅(東京)の場面は、世田谷にある井上靖邸で撮影されたそうです。(現在、井上靖邸は旭川市へ移築中だそうです。)1959年、昭和34年から始まる物語は、昭和の家族たちの姿を描き始めます。作家として成功していた伊上洪作の家は、何不自由のない裕福な暮らしぶりですが、幼少の時に母に捨てられたことを、心の中で引きずったまま年を重ねてきた洪作は、妹たちとの会話や、反抗的な三女への態度に、その想いが出ているように感じました。昔は兄弟姉妹も多く、2世代だけじゃなく祖父母とも暮らすことが当たり前で、お正月に親戚中がおじいちゃんの家に集まったことを思い出しながら観ていました。両親ともに兄弟姉妹が多く、おじ、おば、いとこがたくさんいて大賑わいでした。(笑)今作では洪作の父と母、妹たち、妻、娘たちの他に、秘書や女中、運転手など、個性豊かな人たちが登場し、それぞれの役に扮した俳優陣が素晴らしかったです。特に役所広司さんと樹木希林さんの演技は、言葉では言い表せないほどで・・・。(今さらながら、表現力とボキャブラリーの無さを情けなく思います。)家族ならではのいろいろな問題もあり、家族だからこその信頼や絆もありそして終盤、洪作が知らなかった母の息子への想いが明らかになります。時代背景は1959年から約10年間で、懐かしく思える年代の方にもですが、逆に、昭和を知らない若い世代の方たちに、ぜひ観て欲しい作品だと感じました。笑いあり涙あり、温かさや優しい気持ちをいっぱいもらうことができました。4月28日(土)より全国ロードショー公開されます。「わが母の記」 オフィシャルサイト
Mar 12, 2012
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新しい視点と斬新な映像で名探偵シャーロック・ホームズと助手ジョン・ワトソンの名コンビの活躍を描いた「シャーロック・ホームズ」シリーズの第2弾。天才犯罪者のジェームズ・モリアーティ教授の巨大な陰謀に、立ち向かっていく姿を、笑いも入れつつ、迫力あるアクションいっぱいで描かれた作品です。 “もう一人の天才、現わる。”原題は、“SHERLOCK HOLMES : A GAME OF SHADOWS”。≪ストーリー≫19世紀末、世界各地で連続爆弾テロをはじめ、不可解な事件が続発する。一見、バラバラに思われる事件だったが、名探偵シャーロック・ホームズは、騒動の裏の複雑な構図を見出し、高名な数学者にして天才的な犯罪者である、ジェームズ・モリアーティ教授の影を感じ取っていた。助手の親友ワトソン博士は、新妻メアリーと新婚旅行へ出発していた。ところが、幸せいっぱいのワトソン夫妻はモリアーティ教授の手下に狙われ、ホームズの機転によって間一髪救われる。やがてホームズとワトソンは、事件のカギを握る謎のジプシー女シムと協力し、モリアーティ教授の恐るべき陰謀を阻止すべく行動を開始するのだったが・・・。≪スタッフ≫監督はガイ・リッチー、製作はジョエル・シルヴァー、ライオネル・ウィグラム、スーザン・ダウニー、ダン・リン、製作総指揮はブルース・バーマン、スティーヴ・クラーク=ホール、脚本はマイケル・マローニー、キーラン・マローニー、撮影はフィリップ・ルースロ、プロダクションデザインはサラ・ブリーンウッド、衣装デザインはジェニー・ビーヴァン、編集はジェームズ・ハーバード、音楽はハンス・ジマー。≪キャスト≫ホームズにロバート・ダウニー・Jr.、ワトソン博士にジュード・ロウ、モリアーティ教授にジャレッド・ハリス、シムにノオミ・ラパス、アイリーン・アドラーにレイチェル・マクアダムス、他にスディーヴン・フライ、エディ・マーサン、ケリー・ライリー、ジェラルディン・ジェームズ、ポール・アンダーソン、ウィリアム・ヒューストン、ウォルフ・カーラーなど。1作目の「シャーロック・ホームズ」は2010年3月に日本で公開されました。丸2年を経て、待望の2作目が公開されることになり、予告編を観ただけでも、アクションも映像もスケールアップしていたのですごく楽しみにしていました。役柄では、ワトソンはホームズの助手という立場ですが、精神的にはワトソンが兄で、ホームズは好き勝手にやんちゃを繰り返す弟で、2人の関係がすごくいいです!(笑)ワトソンの結婚を祝福しつつも、ホームズはどこかジェラシーを抱いていて、何とかワトソンの気を向かせようと、あの手この手で事件への感心を引こうとする、そんなホームズのキャラクターがとっても可愛くて微笑ましいです。(笑)兄といえば、今作ではホームズの兄マイクロフトが新たに登場しています。ルックスは似ていませんが、マイペースで個性的なところはそっくりです。(苦笑)頭がいいだけじゃなく、格闘技も見事にこなしてしまうホームズですが、ワトソンに助けられる場面もいろいろあって、面白みが増しています。前作以上にアクションも多く、危険なシーンもたくさんあり迫力満点です!高性能なハイビジョンカメラを駆使し、スローモーション映像で見せる技法など、ガイ・リッチー監督の手腕が全編に生かされて何度も驚かされました。3Dじゃなくてもこんなにすごいんだぞ~!っていう自信が溢れています。ロバートさんとジュード・ロウの仲は、より深まっているようで楽しそうでした。女装や迷彩ごっこなど、ロバートさんだからこそお似合い(?)という場面もあって、アドリブやギャグを入れながら、喜んで演じている姿が浮かびます。(笑)主演のお2人はもう言うことなし、本当に見事なコンビネーションです!前作から続投のメアリー役のレイチェル・マクアダムスは出番が少なめで、もっと出番が減ったのはレストレード役のエディ・マーサンでした。強敵モリアーティ教授役のジャレッド・ハリスは迫力満点でさすがです。お父さんのリチャード・ハリスとは風貌は違いますが、演技の素晴らしさ、作品ごとに違うキャラクターになりきるところはやっぱり血筋ですね。謎のジプシー役の、オリジナル版「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」で、一躍注目を浴びたノオミ・ラパスも、また違った雰囲気で登場しています。ロバートさんと違う笑いをくれたのが兄マイクロフト役のスティーヴン・フライ。ワトソンの新妻メアリーの前であんな姿で登場するなんて・・・。(爆笑)マイクロフト(ホームズ家?)に仕えるおじいさん(スタンリーだったかな?)と、ホームズの愛犬のブルドッグの名演技にも思いっきり笑わされました~!他にも、ホームズが乗るある動物のシーンも可笑しくって・・・。(笑)とにかく、笑えるシーンをあげたらきりがなくネタバレしちゃいそうです。あくまでも笑いは息抜き的に入っていて、本筋はもちろんドキドキのサスペンス、そして冒険アクションで、その対比、緩急のある展開で最後まで楽しめました。何度か観ても、お楽しみな場面がいっぱいあるのでワクワク観ることができそうです。試写会場のスクリーンがあまり良くなかったので、映画館へまた観に行きます!吹替版での上映館もあるようなので、ファミリーでもお楽しみいただけると思います。「アイアンマン」シリーズや「アベンジャーズ」でお忙しいロバートさんですが、ぜひ「シャーロック・ホームズ」の3作目も作って欲しいです! (=^ ^=) ♪3月10日(土)より全国ロードショー公開されます。※1作目の「シャーロック・ホームズ」が日曜洋画劇場でオンエアされます! 3月18日(日) 21:00~23:10 テレビ朝日系 (地上波初放送)「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」 オフィシャルサイト
Mar 5, 2012
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第1次大戦を舞台に、イギリス軍に徴用され最前線に送られた1頭の馬と1人の青年との絆、さまざまな人たちと馬が出会う奇跡の物語を美しい映像で描いた感動的なドラマです。 “「前を向いて、走り続けるんだ・・・」 第一次世界大戦、激動のヨーロッパ ―― 故郷を遠く離れ、国境を越えて、 戦火を生き抜いた、奇跡の馬。”原題は、“WAR HORSE”。≪ストーリー≫第1次世界大戦前夜のイギリス。農村の小さな牧場で誕生した1頭の仔馬。貧しい農夫テッド・ナラコットは、畑を耕すための馬を買う予定だったが、名馬の素養を持つその仔馬を高額で競り落とし、家に連れて戻る。反対した妻ローズは、1ヶ月で畑仕事ができなければ返すことを条件に、息子アルビー(アルバート)に調教を任せることにした。アルビーにジョーイと名付けられた仔馬は、アルビーの愛情を一身に受けていた。やがて、ジョーイは畑を耕せるようにもなり、賢く気高い名馬へと成長していった。しかし悪天候によって作物が収穫できず、借金返済に困っていた時に戦争が始まり、やむなくジョーイはイギリス軍へと売られてしまう。ニコルズ大尉の馬として、フランスの前線へと送られたジョーイは、ついにドイツ軍との決戦の時を迎えたのだったが・・・。≪スタッフ≫監督はスティーヴン・スピルバーグ、製作はスティーヴン・スピルバーグ、キャスリーン・ケネディ、製作総指揮はフランク・マーシャル、レヴェル・ゲスト、原作はマイケル・モーバーゴ、脚本はリー・ホール、リチャード・カーティス、撮影はヤヌス・カミンスキー、プロダクションデザインはリック・カーター、衣装デザインはジャンナ・ジョンストン、編集はマケル・カーン、音楽はジョン・ウィリアムズ。≪キャスト≫アルビー(アルバート)にジェレミー・アーヴィン、父テッドにピーター・ミュラン、母ローズにエミリー・ワトソン、ニコルズ大尉にトム・ヒドルストン、他にデヴィッド・シューリス、ニエル・アレストリュプ、パトリック・ケネディ、デヴィッド・クロス、ベネディクト・カンバーバッチ、セリーヌ・バッケンズ、トビー・ケベル、ロバート・エムズ、エディ・マーサン、ヒコラス・ブロ、ライナー・ボック、ジェフ・ベルなど。1982年に発表された原作は、児童文学ということもあり、教科書に載せたい、子供たちにぜひ観て欲しい、正統派ストーリーによって描かれている作品でした。2007年に舞台化され、イギリス演劇界のオスカーと呼ばれるオリビエ賞をはじめ、数々の賞に輝き、昨年度(2011年)アメリカ演劇界のトニー賞(演劇部門)でも作品賞、演出賞、舞台美術賞、照明賞、音響賞の5部門を受賞しました。スピルバーグ監督は、2010年1月にロンドンでの舞台を観劇したそうです。そして、1幕目から涙が止まらず、何としても映画にしたいと駆り立てられ、すぐに脚本依頼すると同時にキャスティングも進め、7ヶ月度には撮影に入っていたとか・・・。ストーリー展開の軸になっているのはジョーイです。戦争の過酷な状況下で、数奇な運命に導かれるようにジョーイが巡り遭ったのは、深い絆で結ばれた少年アルバート、軍馬を大切にするイギリス人将校ニコルズ大尉、弟を守るため軍を脱走した少年ドイツ兵の兄、両親を亡くしたフランスの少女と祖父、他にも、いつ死ぬともわからない戦場で出逢った名もなき大勢の兵士たち。ジョーイにとっては敵味方など関係なく、さまざまな運命に立ち向かう人たちと、さまざまな場所を転々としながら出遭い、そしてさまざまな別れを繰り返しながら、常にジョーイは希望を託され、やがて“奇跡の馬”となっていく・・・。児童文学とはいえ、極力ファンタジックな映像を控え目にして、戦争シーンなど、リアリティのある場面ももちろん描かれています。(残虐なシーンは、カメラワークの演出で上手く抑えてあります。)また、一部の危険なシーンを除いて、ジョーイをはじめとする馬たちはCGを使わず、98%実写で描かれ、凛々しさや力強さ、そして表情の豊かさにも驚かされました。昨年1月、ロンドンで開催されたロイヤルプレミアでスピルバーグ監督は、「『プライベート・ライアン』や『バンド・オブ・ブラザーズ』(TVシリーズ))のような、 いわゆる“戦争もの”ではなく、“絆”というテーマを中心に動物が人々を結び付け、 人間の善の部分を引き出す存在になり得ることを描いています。 戦争映画ではあまりえがかれることのない、叙情的なテーマを描いたつもりです。」とコメントしています。ジョーイが体験するいろいろな出来事を通して、出遭った人たちの過酷な運命を描き、どんな時代でも希望を持って生きていこう・・・というメッセージを感じました。ジョーイ役の馬は全部で7頭いて、うち2頭が人との共演シーンに登場しているそうです。アルバートの家で飼っている、ハロルドというアヒルくんにも少しだけご注目を・・・。(笑)そしてアルバート役のジェレミー・アーヴィングくんは、TVシリーズの出演経験はありますが、今作で映画デビューとなりましたが、優しく、そして勇気のあるアルバート役にピッタリでした。(誰かに似ているなぁとずっと思いながら観ていたのですが、結局思い付きませんでした。 苦笑)すでに、ダコタ・ファニングと共演の次回作「Now Is Good」も撮り終えていて、さらに出演予定作が2本決まっていて、これからも楽しみな若手俳優さんになりそうです。作品の舞台がイギリスということもあり、ジェレミーくんもですが、エミリー・ワトソン、ピーター・ミュラン、デヴィッド・シューリス、トム・ヒドルストンなど、イギリス出身のキャストも多く、またシーンによってフランスやドイツのキャストもたくさん出演しています。ベテランの俳優陣が多数出演していますが、いわゆる、ハリウッドの大物と言われる人たちをあえて起用しなかったところは大正解だったと思います。ニコルズ大尉役のトム・ヒドルストン、どこかで観たことがあるなぁと思っていたら、「マイティ・ソー」でちょっとキモかったロキ役に扮していた俳優さんでビックリ~!(笑)当たり前ですが、本当に役によってこんなにも役者さんのイメージが変わるなんて・・・。フランスの少女エミリー役のセリーヌ・バッケンズも映画初出演でしたが可愛かったです。(エミリーもおじいさんももちろんフランス人の設定ですが、セリフは英語でした。 ドイツ人同士も英語のセリフで、ちょっと違和感がありましたが仕方がないですね。)大人目線からすると、今作は“よく出来たストーリー”とも取れなくもありませんが、実際には、悲惨な戦時下でわずかな希望を見出して生き抜いた人たちがたくさんいて、また、現代でもさまざまな困難があり、そんな想いを感じさせてくれる作品でした。そして、笑って楽しむファミリー映画とは違う、じっくり味わえるファミリー映画で、中学生以上、いえ小学生でもこの作品に感動し、きっと学びを得られるのではと・・・。常々思っているのですが、よくある夏休みの課題などで出される読書感想文っていうのを、お薦め図書ではなく、お薦め映画に変えて、映画感想文にした方が絶対にいいと・・・。今作は、そんな映画感想文の題材にして欲しいお薦め映画だと思いました。3月2日(金)より全国ロードショー公開されています。「戦火の馬」 オフィシャルサイト
Mar 2, 2012
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