やっぱり読書  おいのこぶみ

やっぱり読書 おいのこぶみ

2009年11月03日
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カテゴリ: 映画鑑賞

 このところ古い日本の映画漬けである。

 BSのアンテナのほかにCSのアンテナも立てているのがうちのTV環境である。ほんとはあまりTVを見ている暇が無いのに。

 CSを契約した事情は野球、阪神戦(夫の)ですな。わかるひとはわかる(笑)

 で、野球も終わり、夫の趣味の時代劇チャンネルも飽きたというので、チャンネル契約を解除したのだが、基本料が残るのでそれももったいない(というのも変だけれども)と日本映画チャンネルを契約してみたのだ。

 取ったからには見なければと努力している(笑)けれども時間はかかるし、映画って案外くたびれるし、なんのためにそうしているのだかという気はする。

 おととい観たのは
 『華麗なる一族』(1974年 監督:山本薩夫 出演:佐分利信/仲代達矢

 いわずと知れた山崎豊子源作、最近TVドラマ化されキムタクが出ていたよね。この古い方は女優陣に京マチ子 月丘夢路 山本陽子 酒井和歌子 ほかに田宮二郎 目黒祐樹と旧い人が豪華で、わたしには身近だった。

 しかし、このカラー映画の背景が懐かしい。阪神地方が主な舞台で六甲山への道とか神戸港とか。国会議事堂も同じ建物なのに古ぼけて映っているし(笑)銀座も旧いまま、って当たり前か。ありました、ダンスホールの場面(笑)

 3時間半の長さでくたびれた。家で観てもそうなのだから、『沈まぬ太陽』は大変だろうな、いくら良いシアターでいい椅子でもね。ましてこの映画の昔は粗末な椅子であったろうよ。ほんと!昔は映画が娯楽であったということ。

 さきほど
 『黒い樹海』 (88分 1960年 監督:原田治夫 出演:叶順子/藤巻潤 )
 松本清張源作で読んだ記憶はないけれど、たぶん構築がしっかりしていて、がっかりしないだろうと観た。

 ストーリーはまあまあ、推理といえるほどでもなく、サスペンスとしてもヒッチコックを狙ったのはわかるな、ぐらい。

 しかしこれもモノクロだけれども背景やファッションが懐かしい~。襟の大きな、厚いウール地のスーツ。着ていたよ、確かに。

 銀座。当時のロケで思い出そのまま、またまたダンスの場面多し。わたしたちは映画に触発されてそんなところにいったのか、風俗がそうだったのか(笑)

 なんだか時代って知らぬ間に通り過ぎていくのだなぁー。そこにいると変化を忘れている。もし浦島太郎ならびっくりするのにね。

 と感慨に浸っているのはいいけれども、そうもしていられない忙しなさと、動作も思考も遅くなった時間との闘いでもある日々よ。






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最終更新日  2009年11月03日 11時13分32秒
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