イサムチャンさん

そうですね。読後すぐに書かないと細かいことは忘れます。

一言感想っていうのもしましたが、でもそれだと簡単すぎて後で見てもわけがわからないという経験をしましたよ(汗)結局、印象の濃さ、深さだと思います。

(2010年06月02日 08時45分03秒)

やっぱり読書  おいのこぶみ

やっぱり読書 おいのこぶみ

2010年06月01日
XML

1、2、月篇

『不毛地帯(一~五)』山崎豊子
『大河の一滴』五木寛之
『天命』五木寛之
『他力』五木寛之
『いまを生きる力』五木寛之
『百寺巡礼 第五巻 関東・信州』五木寛之
『納棺夫日記』青木新門
『親鸞(上下巻)』五木寛之
『人間の覚悟』五木寛之)
『出家とその弟子』倉田百三
『シッダールタ』ヘッセ  
『悼む人』天童荒太  
『ムッシュ・クラタ 晴着 へんねし 醜男』山崎豊子  
『花のれん(39回直木賞1958年)』山崎豊子  
『北国・地中海(詩集)』井上靖  
『猟銃』井上靖
『チェーホフ・ユーモレスカ 1 』チェーホフ短編集  
『十角館の殺人』綾辻行人  
『花紋』山崎豊子

五木さんは友人のおつきあいで。ずいぶん読まされているなあ。これだけ読むと評論家の豊崎由美子さんがボロっかすに言っているのが大いに分かって良かったよ(笑)

山崎さんもその友人のお薦めなのですが、最近友人になったこのひとは思いっきり「ミーハー」なんです(笑)ミーハーに徹するというのも一つの才能だなあと思うような、しまいには感心してしまうユニークさですよ。

しかし、山崎さんのものは読んでいるうちに構成力と調べて書く正確さに惹かれてきて、最近までかかってほとんど全作品を読んでしまいましたね。いやいや「売れているから読む」だけのものでもなかったす。まあ、もういいですけどね。それにもうお書きにならないのでは。


3、4、5月編  

『オリガ・モリソヴナの反語法』米原万理 

米原さんの唯一、お書きになった創作。
ソ連の力強き時のチェコスロバキヤはプラハのソビエト学校に行っていたという著者の経験を活かした小説は珍しいし、その後のロシアを行ったり来たり、興味深く読んだには読んだが、いまひとつ。エッセイの冴えには適いません。
『ナニカアル』桐野夏生

桐野夏生さんの最新刊本。林芙美子のミステリアスな創作評伝。林芙美子は詩人です、知らなかった。さらさらとおもしろく読みましたが、なぜか新鮮味がなかったなあ。

『魔女の1ダース』米原万理  
『豊饒の季節』(1979年初版)佐古純一郎

一昔前の老いへの心構え。このころはまだまだ認識が甘かった。「豊饒」と言ってられたものねぇ。

『家族八景』筒井康隆  
『花ものがたり』高橋治  
『少年になり、本を買うのだ』桜庭一樹  
『女塚』車谷長吉  
『百物語』杉浦日向子(漫画)  
『仮想集団』山崎豊子 
『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ 

ちょっとショッキングな創作。「わたし」の魂は分かち得ないということ。二人と居ないはず。そうでないとわたしなんか生きる意味が無い。これ以上はネタバレになる。

『隅田川暮色』芝木好子 
『本の文化史』(1963年初版)庄司浅水

印刷技術が発明された時の跳躍的な文化氾濫を讃えている本好きの本にささげる愛。電子が活字印刷に取って代わろうといういまの時代に改めて思いを馳せました。この本の著者があずかり知らないことですね。

『説得』ジェイン・オースティン 
『遠い朝の本たち』須賀敦子 
『しぶちん』山崎豊子 
『女の勲章』山崎豊子 
『チェーホフ・ユーモレスカ 2 』チェーホフ短編集 
『インコは戻ってきたか』篠田節子


読んだ時にすぐ感想を書かないと印象が薄れるけれども、こうして総合的に振り返るのも悪くないなと思う。わたしがお薦めする本はしいて言えばカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』。しかし読みも読んだり!と興奮する本が無かったのはさびしい。

これからは1ヵ月に一冊は見つけたいものだけれども。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015年11月01日 19時56分07秒
コメント(10) | コメントを書く
[ばあチャルの読書記録] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ

利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:今年のこれまでの読書録(06/01)  
msk222  さん
いつもながらすごいですねぇ。
冊数もだけれど、ひとつひとつに自分の言葉でコメントできること。
僕など、読んだものをハジから忘れていくんです。
でも、これは好きな本を何度も読めるので(笑)あながち損ではないなぁって思っています。
(2010年06月01日 19時04分09秒)

Re:今年のこれまでの読書録(06/01)  
こんばんは

ズラリと並ぶと圧巻ですね。
「私を離さないで」は以前読んで書評も書いたはずですが
・・・
とにかく乱読の私
きちんと書きとめようと思いつつ、なかなか書とめられません。反省!! (2010年06月01日 19時48分41秒)

Re:今年のこれまでの読書録(06/01)  
Rinn さん
すごいですねえ~!
どうしても自分の場合、偏ってしまうので、これだけ様々なジャンルの作家を網羅するってだけでも感心してしまいますぅ。^^
ただ、こうして順に読んだ本を並べてみると、その時の自分の精神の道すがらが、自分にだけはわかるものでしょうか。
こんなことに関心があって、この本に触発されて次の本を選んだ。とか、自分にだけわかるサインがあるのじゃ?
自分用の裏読書録って、できそうみたい。。(笑
(2010年06月02日 00時21分03秒)

Re:今年のこれまでの読書録(06/01)  
bonbonus さん
ばあチャルさんが読まれた本で唯一私が読んだのは杉浦日向子の『派物語(漫画)』だけ。(トホホ)

ただ須賀敦子さんの翻訳されたアントニオ・タブッキの『インド夜想曲』や
『遠い水平線』『逆さまゲーム』『供述によるとペイラは』は読ませてもらっている。西洋の修辞句の多い文章を(特にタブッキは長い)うまく日本語にしている文章はオリジナルの雰囲気を伝えていて感動したものでした。

外国に長く住んでいるせいか、日本の作家の物はほとんど食指が動かない(サッカの名前がわからない)のがつらいです。

ばあチャルさんの読済本を拝見して人によって読書の仕方が違うのだなと思いました。
私の場合興味のあるテーマをある程度きめ、それに沿っていろいろな本を読むというスタイルです。昨年から『死』というテーマでいろいろ読み出すと妖怪やお化けまで興味が湧いてきて、それが百物語でヒットしたのでしょうか。

(2010年06月02日 06時24分47秒)

Re[1]:今年のこれまでの読書録(06/01)  
ばあチャル  さん
msk222さん

いえいえ、忘れますよ、それに5ヶ月分をい一挙に出したから多いんです(笑)

わくわくするような感動が少なくなりました。それは作家のせいというより、わたしの感性が衰えたのか、違う方面になってしまったのか、考えます。
(2010年06月02日 08時39分32秒)

Re[1]:今年のこれまでの読書録(06/01)  
ばあチャル  さん

Re[1]:今年のこれまでの読書録(06/01)  
ばあチャル  さん
Rinnさん

>ただ、こうして順に読んだ本を並べてみると、その時の自分の精神の道すがらが、自分にだけはわかるものでしょうか。
>こんなことに関心があって、この本に触発されて次の本を選んだ。とか、自分にだけわかるサインがあるのじゃ?
>自分用の裏読書録って、できそうみたい。。(笑

そ、そう!わたしの場合それが興味深いです。ばらばらに濫読しているようで、積んであるのや持っている本から選んだ理由があるのです。

宗教的な考えや死ということに興味を持ちましたが、今はおもしろいわくわくすることに移りました。

そうか!過去に読んだ極めつきおもしろい本を読めばいいんだわ♪
(2010年06月02日 08時53分25秒)

Re[1]:今年のこれまでの読書録(06/01)  
ばあチャル  さん
bonbonusさん

日本の最近の作家さんがわからないのは日本に居るわたしもそうです。でも、いい名作は自然に残りますから残ったものを味わえばいいんです。

といいながらマスコミに上ったものも気にはなりますが(笑)

テーマがないようでわたしなりのテーマがあるんですよ。
(2010年06月02日 08時58分24秒)

Re:今年のこれまでの読書録(06/01)  
bonbonus さん
>>テーマがないようでわたしなりのテーマがあるんですよ。

失礼しましたマダ~ム。
ばあチャルさんの読了本のリストをじっくりみると,明らかにあるテーマが生きづいているのが理解できました。

ちょっと思いついたのでレスしました。
(2010年06月02日 17時09分26秒)

Re[1]:今年のこれまでの読書録(06/01)  
ばあチャル  さん
bonbonusさん

すみません、また、一種間ほど空いてしまいました!
東京にパソコンがありませんので不便です。そのうちに調達(購入)しようと思っていますが。

携帯更新出来るのは知っていますが、そこまでしなくとも…などと逡巡しております。

そんなこんなしている間に日本では政変(?)がありましたね。パリからごらんになっていらっしゃると、なにやってるんだかとお思いになることでしょうよ。

でも、暮らしているわたし達は真剣に考え込みます。

民主党に甘かったわたし達はちょうど「我が子可愛いあまりしつけがゆきとどかなかった」のと同じでしょう。何事も育てるのが難しいです。

またぞろ新大臣に事務所費不正問題が発覚、ほんとに困ったもんです(泣)

自民党よりはいいということで選んだ民主党もやっぱり!なのかと思うと、いよいよどうしていいかわかりませんよ。

ほんとなさけない!!

と遠くにいらっしゃる方にぐちをいってすみません。
(2010年06月09日 19時48分10秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

ばあチャル

ばあチャル

コメント新着

ばあチャル @ Re[3]:白内障手術(06/11) todo23さんへ メガネの話題でもりあがる…
todo23@ Re[2]:白内障手術(06/11) ばあチャルさんへ 会社にいる頃は遠近両用…
ばあチャル @ Re[1]:白内障手術(06/11) todo23さんへ 「近く」を選択すると読書…
todo23@ Re:白内障手術(06/11) ばあチャルさんは「近く」を選択したので…
ばあチャル @ Re[1]:年賀状じまい(01/07) オーキリさんへ お互い元気で何よりです…

フリーページ

耽溺作家の作品群


山本周五郎の世界


清張ワールド


クリスティの手のひら


時代物の神様正太郎


宝石箱


子供の頃の読書


作家別読了記録【あ】行


【あ】 日本文学


【ア】 外国文学


【い】 日本文学


【イ】 外国文学


【う】 日本文学


【ウ】 外国文学


【え】 日本文学


【エ】 外国文学


【お】 日本文学


【オ】 外国文学


作家別読了記録【か】行


【か】 日本文学


【カ】 外国文学


【き】 日本文学


【キ】 外国文学


【く】 日本文学


【ク】 外国文学


【け】 日本文学


【ケ】 外国文学


【こ】 日本文学


【コ】 外国文学


作家別読了記録【さ】行


【さ】 日本文学


【サ】 外国文学


【し】 日本文学


【シ】 外国文学


【す】 日本文学


【ス】 外国文学


【せ】 日本文学


【セ】 外国文学


【そ】 日本文学


【ソ】 外国文学


【た】行


【た】 日本文学


【タ】 外国文学


【ち】 日本文学


【チ】 外国文学


【つ】 日本文学


【ツ】 外国文学


【て】 日本文学


【テ】 外国文学


【と】 日本文学


【ト】 外国文学


【な】行


【な】 日本文学


【に】 日本文学


【ぬ】 日本文学


【の】 日本文学


【ノ】 外国文学


【は】行


【は】 日本文学


【ハ】 外国文学


【ひ】 日本文学


【ヒ】 外国文学


【ふ】 日本文学


【フ】 外国文学


【へ】 外国文学


【ほ】 日本文学


【ホ】 外国文学


【ま】行


【ま】 日本文学


【マ】 外国文学


【み】 日本文学


【ミ】 外国文学


【む】 日本文学


【メ】 外国文学


【も】 日本文学


【モ】 外国文学


【や】行


【や】 日本文学


【ゆ】 日本文学


【ユ】 外国文学


【よ】 日本文学


【ら】行 【わ】行


【ラ】 外国文学


【り】 日本文学


【リ】 外国文学


【ル】【レ】【ロ】 外国文学


【わ】 日本文学


【ワ】 外国文学


【共著】【マンガ・コミック】


「読みたい本・注目の本」記事録


『世界の「今」に迫る10冊』


吉屋信子『私の見た人』の昭和の作家


ウェヴスター『あしながおじさん』に出てくる本


日本の作家(ちくま日本の文学全集収録)


昭和の作家(1962年 朝日新聞記事より)


映画鑑賞会


2024年


2025年


カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: