1、2、月篇
『不毛地帯(一~五)』山崎豊子
『大河の一滴』五木寛之
『天命』五木寛之
『他力』五木寛之
『いまを生きる力』五木寛之
『百寺巡礼 第五巻 関東・信州』五木寛之
『納棺夫日記』青木新門
『親鸞(上下巻)』五木寛之
『人間の覚悟』五木寛之)
『出家とその弟子』倉田百三
『シッダールタ』ヘッセ
『悼む人』天童荒太
『ムッシュ・クラタ 晴着 へんねし 醜男』山崎豊子
『花のれん(39回直木賞1958年)』山崎豊子
『北国・地中海(詩集)』井上靖
『猟銃』井上靖
『チェーホフ・ユーモレスカ 1 』チェーホフ短編集
『十角館の殺人』綾辻行人
『花紋』山崎豊子
五木さんは友人のおつきあいで。ずいぶん読まされているなあ。これだけ読むと評論家の豊崎由美子さんがボロっかすに言っているのが大いに分かって良かったよ(笑)
山崎さんもその友人のお薦めなのですが、最近友人になったこのひとは思いっきり「ミーハー」なんです(笑)ミーハーに徹するというのも一つの才能だなあと思うような、しまいには感心してしまうユニークさですよ。
しかし、山崎さんのものは読んでいるうちに構成力と調べて書く正確さに惹かれてきて、最近までかかってほとんど全作品を読んでしまいましたね。いやいや「売れているから読む」だけのものでもなかったす。まあ、もういいですけどね。それにもうお書きにならないのでは。
3、4、5月編
『オリガ・モリソヴナの反語法』米原万理
米原さんの唯一、お書きになった創作。
ソ連の力強き時のチェコスロバキヤはプラハのソビエト学校に行っていたという著者の経験を活かした小説は珍しいし、その後のロシアを行ったり来たり、興味深く読んだには読んだが、いまひとつ。エッセイの冴えには適いません。
『ナニカアル』桐野夏生
桐野夏生さんの最新刊本。林芙美子のミステリアスな創作評伝。林芙美子は詩人です、知らなかった。さらさらとおもしろく読みましたが、なぜか新鮮味がなかったなあ。
『魔女の1ダース』米原万理
『豊饒の季節』(1979年初版)佐古純一郎
一昔前の老いへの心構え。このころはまだまだ認識が甘かった。「豊饒」と言ってられたものねぇ。
『家族八景』筒井康隆
『花ものがたり』高橋治
『少年になり、本を買うのだ』桜庭一樹
『女塚』車谷長吉
『百物語』杉浦日向子(漫画)
『仮想集団』山崎豊子
『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ
ちょっとショッキングな創作。「わたし」の魂は分かち得ないということ。二人と居ないはず。そうでないとわたしなんか生きる意味が無い。これ以上はネタバレになる。
『隅田川暮色』芝木好子
『本の文化史』(1963年初版)庄司浅水
印刷技術が発明された時の跳躍的な文化氾濫を讃えている本好きの本にささげる愛。電子が活字印刷に取って代わろうといういまの時代に改めて思いを馳せました。この本の著者があずかり知らないことですね。
『説得』ジェイン・オースティン
『遠い朝の本たち』須賀敦子
『しぶちん』山崎豊子
『女の勲章』山崎豊子
『チェーホフ・ユーモレスカ 2 』チェーホフ短編集
『インコは戻ってきたか』篠田節子
読んだ時にすぐ感想を書かないと印象が薄れるけれども、こうして総合的に振り返るのも悪くないなと思う。わたしがお薦めする本はしいて言えばカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』。しかし読みも読んだり!と興奮する本が無かったのはさびしい。
これからは1ヵ月に一冊は見つけたいものだけれども。
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