最近読み終わった 町田康『夫婦茶碗』
同時収録の「人間の屑」の書き手もそうだが
とにかく主人公(語り手)、働かないので困窮しまくり
なんだかかだと理屈をつけ、仕事をしても続かない主人公
困る困るといいながらだらだらと暮らしているので
妻ともども食べるのにも事欠くのであるが
そのことで喧嘩しながらも野草をゆでて食にする妻ものんきそう
(そんなこと、わたしだって趣味でしてるわい)
あげくのはてにメルヘン作家を目指そうなんて
いわゆる現代社会の貧困スパイラルの問題提議でもなくじゃ、夏目漱石時代の高等遊民とも違うような
なんともおもしろい落語を聴いているような語り口で寓意も読み取れるし、文章も巧みなのだ
芥川賞作家の所以であるな~と思うのだけれどもわたしなど「いいかげんにせよ!」と怒りたくなるのもほんとう
ま、芸術を理解できないのだろうけど
やっぱりこのままいったら破滅じゃないかと思うわたしは
まともなんだか、無粋か?
よみがえり 2023年12月21日
こういうエンタメが好き 2023年12月19日
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