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パトリック・ジャヴィリエ Patrick Javillier のサヴィニー・レ・ボーヌ・レ・モンシュヌヴォワ Savigny-lès-Beaune Montchenevoy 2009。昨年バックヴィンテージがお安い値段でオファーがあったので購入したもの。この生産者のワインはあまり経験がなく、過去に2本しか飲んでいなかった。最後に飲んだのは2004年のMeursault Tête de Murgers Cuvée Spéciale 2000 で、かもなく不可もなくという感じだったので、その後購入することがなかった。ところが今回のワインは良い意味で期待を裏切られた。熟成具合としてはちょうど飲み頃。色調は若々しい感じの薄めのレモン色。クリームブリュレ、モカ、蜂蜜の香り。アルコール度数表示は13%で程よい濃さ。ほのかに甘味を伴う果実味と綺麗な酸のバランスが好適で、ミネラル感もたっぷり。まるでコルトン・シャルルマーニュのようで村名クラスのサヴィニーとしては出色の出来。思い切って3本買っておいて良かったなあと少し幸せな気分になった。残り2本はいつ飲もうかな。コルクは47mmと少し短めの5年保証のディアム・コルク。
2024年05月29日
共栄堂のY23HR_DD 2023。甲州から作ったオレンジワインの発泡酒。共栄堂のオレンジワインは色濃い目の白ワインと変わらないくらいの濃さの色調のものが多いが、このワインは結構色が濃くて、なるほどオレンジワインだと思った。ガス圧はシャンパン製法のものほど高くはなく、ペティアン相当のようだ。味わいは共栄堂らしいブドウの旨味をそのままワインにしたようないつもの味わい。飲んでて楽しい味わいだ。このワイナリー、増産して生産量が結構増えたようで、今のところ探せば確保できるのはありがたい。なお、今回のワイン、4月に普通便で送ってもらったのだが、少し噴いた跡があった。暖かくなったらクール便で送ってもらうほうが安全なのだろう。
2024年05月28日
既に廃業したジャイエ=ジル Jayer-Gilles のコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ Côtes de Nuits Villages 2013。以前に2011年ものを3回飲んだが、印象としてはこの2013年ものも近い。単独でスイスイ飲める味わいではないが赤身の肉とよく合う。色調はエッジがやや褪色した中程度の濃さのルビー色。枯葉、黒系果実のドライフルーツのような香り。アルコール度数表示は13.5%で、果実味は内向的。酸は少し強め。タンニンは滑らかだが旺盛。コルクの長さは50mm。質はまずまず。状態は良好。
2024年05月27日
ロワール地方のサンセールといえば、ソーヴィニヨン・ブランを使ったワインの中でも最高品質のものの一つだが、中でもコタ Cotat 一族のワインが秀逸だ。パスカル Pascal とフランソワ François の2人が生産しているが、今回はフランソワの方。フランソワとパスカルのワインの違いは、私には味わいでは区別できない。外観の大きな違いは、パスカルがキャップシールを使用しているのに対し、フランソワは蝋封。あと2005年ヴィンテージの頃は瓶の色が違っていて、パスカルは茶色っぽい色で、フランソワは緑っぽい色だった。ル・モン・ダム Les Monts Damnes というのは日本語にすれば「悪魔の山」といった意味合いらしい。コタのサンセールは若いうちに飲んでも美味しいと思うが、熟成させると若い頃とは違った魅力をみせてくれる。今回開けたワイン、色調はまだ若々しいが、香りは若い頃と違って、メロン、蜜蝋のような熟成を感じる香りとなっていた。アルコール度数表示は13.5%。とろっとした舌触りを伴う果実味がなんとも魅力的。このワイン、リリースされたすぐの2007年に4,000円強で購入して寝かせていたもの。セラーの運用コストが大体1本1年500円だと考えると8,500円ぐらい保管費用として費やしたことになる。まあ、それでも我慢した甲斐はあったかなあと満足している。
2024年05月25日
個人的には泡音痴の方だろうと自認しているので、泡物の高級品はほとんど買わない。3,000円前後でジョゼ・ミシェル José Michel が購入できた頃(2018年まで)は結構愛飲していたが、最近はもっぱらEnterizo のカヴァを愛飲している。家で普段飲みする分にはカヴァで大きな不満は感じない。とはいえ、もう少し良いのを飲みたいときもあるので購入したシャンパーニュ、アスランジェ・ブリュット G.H.マーテル M Haslinger Brut G.H. Martel NV。購入店によるとインポーターさんのセラーで5年熟成とのこと。ブドウの比率はネットで検索かけたところピノ・ノワール46%、ピノ・ムニエ37%、シャルドネ17%らしい。4,000円ほどで購入したが、流石に1,000円しないカヴァよりはずっと美味しい。でも日常的に飲むならカヴァで十分かなという気もする。少し良いことがあったときのプチ贅沢用。
2024年05月21日
キザンは山梨県の生産者で、個人的にはここの甲州とシャルドネがお気に入り。今回開けたのは赤のセレクションメルロ 2022。アルコール度数表示は11.5%と低めで、色調も薄く、エレガント寄りの味わいなのだが、果実味は結構しっかりしている。果梗ごと発酵させているのか若干エグみを感じ、タンニンはかなり旺盛で飲み込んだ後舌や歯茎がかなり痺れる。今でも肉料理と合わせながら楽しむことが出来るが、5~10年寝かせてみるのも良いかもしれない。コルクは長さ45mm、5年保証のディアム・コルク。
2024年05月19日
ジョゼフ・ロティ Joseph Roty はジュヴレ・シャンベルタン村 Gevrey-Chambertin の名手。今回開けたシャルム・シャンベルタン特級トレ・ヴィエイユ・ヴィーニュ Charmes-Chambertin Grand Cru Très Vieilles Vignes 2002 は1885年に植樹されたブドウの樹から収穫されたブドウから作られているワイン。このワインは2005年に購入し、19年余りセラーで保管していたもの。瓶詰めされて20年以上経過しているのだが、ようやくピークに入ってきたところという感じ。開栓直後は果実味が閉じ気味だったが、抜栓後2時間ぐらいから開いてきて良くなった。色調は少し全体に褪色の進んだルビー色。ドライフルーツっぽい黒系果実、マッシュルーム、鉄の香り。アルコール度数表示は13.5%で、無骨な印象の凝縮感ある果実味が印象的。酸は綺麗に出ており、タンニンは滑らかに溶け切って単独で飲んでも気にならない。今年飲んだ2002年のブルゴーニュ赤の中では、Georges Mugneret Ruchottes-Chambertin Grand Cru 2002には一歩譲るが、Mommesin Clos de Tart Grand Cru 2002Marquis d' Angerville Volnay 1er Cru Clos des Ducs 2002あたりとは甲乙つけがたい感じ。感動の1本であった。コルクの長さは51mm。質はまあまあ。状態はかなり良好だった。
2024年05月18日
山梨県のワイナリー、キザン(機山)ファミリーリザーブ 2022。ワイナリーのホームページによるとメルローとブラッククイーンが主体のワインだそうだ。色調は薄くて、アルコール度数表示も11.5%と低め。柔らかい印象のワインで、タンニンも控えめで単独で飲んでも気にならない。開けた日に半分ほど飲んで、残りは小瓶に移して翌日飲んだのだが、果実味が開いて美味しくなった。コルクは44mmと短めの5年保証ディアム・コルク。
2024年05月12日
ドメーヌ・デ・シェゾー Domaine de Chezeaux は多くの畑を所有する大地主。特級畑のクロ・サン・ドニ Clos St.-Denis Grand Cru も所有していて、その畑はポンソ Ponsot に貸し出されている。このClos St.-Denis Vieilles Vignes 1999 も中身はポンソの作。このワインは2005年に10,000円を少し超える値段で2本買った。その後、2006年にセールで1,000円ほど値下げされたので3本さらに購入し、計5本買った。今回開けたのは2005年に買ったもので、最後の1本となる。ポンソのワインは当たり外れが激しくて、良いのにあたったときは最高の味わいである一方、外れると何だこりゃ、ということもある。最高だったのは2004年に飲んだシャンベルタン Chambertin 2001。あと、1997年のクロ・サン・ドニ(2019年に飲んだ)とクロ・ド・ラ・ロシュ(2014年に飲んだ)も素晴らしかった。今回のワインは大当たりとまではいかないが、結構美味しかった。色調はまだ若々しく、ほとんど褪色が見られない中程度の濃さのルビー色。少しドライフルーツっぽい赤系果実、枯葉、マッシュルームの香り。アルコール度数表示は13.5%で、透明感のある果実味と綺麗な酸のバランスが素晴らしく、タンニンはほどけ切っていて、単独で飲んでも気にならない。ちょうど飲み頃であろう。このワイン、2005、2012、2019、2020にも飲んだ。どれも美味しかったが、2005年と2012年はまだ若い印象で、2019年で飲み頃初期というメモが残っていた。コルクは54mmと長く良質なもの。コンディションもまあまあだった。
2024年05月11日
昔からバックヴィンテージが時々放出されるアルベール・モロー Albert Morot。私自身の購入記録としては、2000年頃に1988年のボーヌ一級トゥーサン Beaune 1er Cru Toussaints を4,000円ちょっとで買った。今回のボーヌ一級ブレッサンド Beaune 1er Cru Bressandes 1999 も2022年に購入したもの。価格は7,000円弱で、あまり高くはなっていない。ワインは、全体に褪色が進んだ薄めのルビー色の色調で、香りも赤系果実のドライフルーツ、マッシュルームのようで、良い感じに熟成が進んでいる。アルコール度数表示は13%。ただ、ハッとさせられるような美味しさは感じられず、このあたりがこの生産者の人気がもう一つな理由だろうか。コルクは49mm長で、質は普通だと思う。劣化が進んでいて、これ以上寝かせるのは危険だろう。
2024年05月06日
今や高嶺の花になってしまったフランソワ・ラヴノー François Raveneau。輸入元のラック経由で購入できれば、プルミエ・クリュはまだ2万円台ぐらいらしいが、実際にはその3倍位出さないと買いないみたいだ。このワインは2010年にラック経由のワインを当時の正規価格で幸運にも購入できたもの。今回開けたのはシャブリ・シャプロ Chablis Chapelot 2004。シャプロはモンテ・ド・トネール Montée de Tonnerre の一部。ワインは個人的な好みからするとちょうど飲み頃で、色調はまだ若々しい薄めの金色。ラブノー独特の火打ち石、ライムのような香り。アルコール度数表示は13%で、ミネラル感たっぷりの凝縮感ある果実味と酸のバランスが素晴らしい。個人的にラヴノーのワインを最初に飲んだのは2001年に1997年物の一級畑ビュトー Butteaux だったのだが、この時にはワインが若すぎて、あまり美味しいと感じなかった。次に飲んだのは2002年に1989年物のモンテ・ド・トネールだったが、これは素晴らしくて、ラヴノーがシャブリの第一人者とされるのも納得だな、と理解した。その後も何度か収穫後10年に満たないラヴノーを飲んだが、ことごとくがっくりした。この生産者、一級畑で10年、特級畑だと15年は寝かせないと本領を発揮しないように思う。コルクは50mm長で良質なもの。全周にわたってかなり上部までワインの染み込みが見られた。
2024年05月05日
ミシェル・ゴーヌー Michel Gaunoux はポマールの生産者で、今回開けたポマール一級リュジアン Pommard 1er Cru Les Rugiens 2003 はこの生産者のフラグシップ。良いワインを作る生産者だが、今風の作りとは大きく方向性が異なっており、昨今のブルゴーニュワイン高騰の波からは外れている感がある。今回開けたワインは、色調は熟成を感じさせる、全体に少し褪色した薄めのルビー色。香りもドライフルーツっぽい赤系果実、枯葉のようで、これまた熟成を感じさせる。アルコール度数表示は13.5%で、果実味は豊かでおおらかな印象。ただ、タンニンは滑らかで最初は気にならないが後になってじわっと歯茎や舌がしびれてくる。料理と合わせずに単独で飲むのは厳しい感じで、このあたりがあまり人気がない理由なのだろう。コルクは50mmの長さで質はまずまず。状態は20年経過しているにしては良好な方だと思う。
2024年05月04日
しばらく更新が滞ていましたが、ぼちぼち再開します。これまで日記を書いた日付で投稿していましたが、メインテナンスのことを考えて、再開後は飲んだ日付で投稿します。
2024年05月04日
白の名手ピエール・モレ Pierre Morey の赤ワイン、ヴォルネイ・サントノ一級 Volnay 1er Cru Santenots 2011。この生産者の白ワインは何度となく飲んだことがあるが、赤ワインはこれが初めて。最近バックヴィンテージが出ていたので購入したワインで、ちゃんとした生産者の10年熟成のヴォルネイ一級が1万円を切る価格だったので、ものは試しと買ってみたもの。開けてみて良い意味で期待を裏切られた。色調は中程度の濃さのルビー色。赤系果実の香り。アルコール度数表示は12.5%。ヴォルネイらしい細身のエレガントな果実味が素晴らしい。タンニンは滑らかだが旺盛で、今飲んでも美味しいのだが、あと10年は熟成で良くなっていきそう。コルクは50mmの長さで質はまずまず。状態は良好だった。
2024年05月02日
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