高校化学の教材;分子と結晶模型の「ベンゼン屋」

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分子と人間 (SAライブラリー) [ ピーター・W.アトキンス ]
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2025.11.18
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カテゴリ: 科学技術
リニア(超電導リニア)の走行は、磁石の引き合う力と反発する力を巧みに利用しています。

1.磁石の反発と吸引
磁石の基本ルール磁石にはN極とS極があります。異なる極(N極とS極)同士は引きつけ合います。
同じ極(N極同士、S極同士)同士は反発し合います。
リニア車両の底部や側面に設置された磁石と、線路にあたる「ガイドウェイ」の壁に埋め込まれた磁石が相互に作用します。

反発する力: 前方に位置するガイドウェイの磁石が、車両の磁石と同じ極になるように制御され、車両を押し出すように反発します。
引き合う力: 後方に位置するガイドウェイの磁石が、車両の磁石と異なる極になるように制御され、車両を引きつけるように作用します。これらの「押す力」と「引く力」の連続的な発生により、車両は前へ前へと加速し、進んでいくのです。

2.超電導と強力な磁力の仕組み(リニアの心臓部を担う3つのコイル)
超電導と強力な磁力の仕組みリニアが時速500kmを超える速度と、車体を浮上させる強力な磁力を生み出す鍵は、「電磁石」と「超電導磁石」にあります。
電磁石とは、コイル(電線を何重にも巻いたもの)に電流を流すことで、その周囲に磁力(N極とS極)を発生させる装置です。電流の向きを変えるだけで、N極とS極の向きを簡単に変えられる強力な磁力体です。

 リニアの心臓部を担う3つのコイルリニアのシステムには、以下の3つの電磁石・コイルが使用されています。


 リニアが進む仕組み:
一方、 車両の「超電導磁石」 もN極とS極が交互に配置されています。
推進コイルと超電導磁石の間で、磁石の引き合う力と反発する力が交互に発生し、車両が推進力を得て前進します。

使われている超電導磁石は-253℃で超電導状態になります。従来は-269℃で液体ヘリウムに浸すことが必要でした。-253℃は冷凍機でコイルを冷やせは超電導状態を維持できます。

ガイドウェイには、走行用の推進コイルのほかに、「浮上・案内コイル」が8の字を描くように設置されています(通常時は電流は流れていません)。
時速約150kmを超え、車両の超電導磁石が高速で通過すると、電磁誘導によりこの浮上・案内コイルに電流が流れ、コイル自体が電磁石となります。
このとき、8の字の下のコイルは車両を押し上げる力、上のコイルは車両を引き上げる力が働き、車両がガイドウェイから浮き上がります。

(リニア見学センターパンフから)

リニアが曲がる・中央に戻る仕組み(案内走行): 浮上・案内コイルは、車体が中央から左右どちらかにずれた場合、自動的に修正する力を発生させます。
車体から遠ざかった側のコイルには、車体を引き戻す力が働きます。車体から近づいた側のコイルには、車体を反発させる力が働きます。
この仕組みにより、カーブ走行時や横風を受けた際でも、車両は常にガイドウェイの中央を維持しながら走行します。




 路線ルートと開業予定: リニア中央新幹線は、東京都の品川駅から大阪市までの約438kmを結ぶ計画です。
経由地: 甲府市付近、赤石山脈(南アルプス)中南部、名古屋市付近。
開業予定: まずは2027年に東京(品川)〜名古屋間の開業が予定されています。

(リニア見学センターパンフから)

驚異的な時間短縮効果: 区間現在(特急あずさ)リニア開業後(山梨県駅)時間短縮東京から甲府市まで約90分がリニアでは約25分となり約65分短縮されます。


(リニア見学センターパンフから)

リニアの歴史: 研究から開業計画へ東京~大阪間を1時間で結ぶ超高速鉄道を目指し、1962年にリニアモーターカーの研究がスタートしました。
1962年: リニアモーターカーの研究がスタート。
1972年: 実験車「ML100」が初めて浮上走行に成功。
1979年: 宮崎実験線にて、無人走行で当時の世界最高速度517km/hを記録。
1997年: 山梨リニア実験線の走行試験がスタート。
2003年: 人を乗せた走行で世界最高速度581km/hを記録。
2011年: 国土交通大臣が、リニア中央新幹線の整備計画を決定。
2013年: 新型車両「L0(エル・ゼロ)系」による走行試験が再開。
2027年頃: 東京(品川駅)〜名古屋(名古屋駅)間で開業予定。

山梨県立リニア見学センターに行きました ​→2025/11/17ブログ





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最終更新日  2025.11.18 17:35:25
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