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仕事納めの本日。一年の計を終え、後は新年の準備にかかるだけとなった年の瀬。下半期の査定も終了、それぞれに、一年をやり終えた安堵感が包む昼前のひと時だった。そんな頃、ある取引先から料金値下げの要請を書いた文書が届いた。先方の窓口担当者が変わった訳ではない。開封した文書が作られた日は12月24日(土)付となっている。先方担当者様が試作された金額設定表だった。一項目について10%から15%程度値下げの価格設定となっており、値下げ要請に関して向こうさんなりのご無理ごもっともな理由が淡々と述べられている。従来まかり通ってきた既存の金額設定に、うつつを抜かすのではないと言わんばかりか、今は完全に王手を掛けられた格好だ。年末迫った年の暮れに一陣の攻防の風が吹き込むとは誰も思わない。向こうさんはそこを見込んでいる。口惜しいけれどなんと鮮やかな…。理路整然と簡潔にまとめられている理由書を改めて読み返す。寸分の隙を感じさせないまでに論理的に固められた理由書からは、こちら、受け取り側の思索までも想定した前提で書かれている事が伝わってくる。『…だめだ。向こうの風に呑みこまれてはならない。』完全無比な文書だが、蟻の一穴がどこかに隠されているはずと思いたい。タイミングを見透かされ、脅威に後退するのではなく、淡々と文書の癖を読み取れ。冷静な文書といえども、書き手の思いや、誤解を行間からあぶり出す事が何より先行する。値下げ要請に対し、当方の値下げ止めの正当な理由を文書において構築していく為には、相応の理由、自社なりの裏づけが必要となる。こんなとき、頼りになるものは人の手で書かれた昔ながらの資料や、現場を把握する担当者の生の声である事が多い。生きた裏づけが欲しい時、整然としたデジタルデータはある一方向しか照らし出さない。圏外となってしまうのだ。アナログな資料を今さらながらひっくり返す。3年前、4年前と過去の時間をさかのぼりながら実績を掘り下げていく中で、ダイヤモンドの原石になるかもしれない一つの要素を見つけ出した。気に留めなければ単なる石ころ同然の要素だが、磨いていけば値下げ止め交渉の為の一つの布石の役目を果たしてくれるかも知れない。これがあれば向こうさんの姿勢を緩和出来るかも知れない。闇夜に灯りが灯ったように勢い、元気を取り戻して、担当者さんの上司に上申して頂きやすい体裁に近づける。蟻の一穴は崩せると信じて、画面に向かう。イメージがぶれないように文書をまとめる作業だけに今は集中する。幾度も書き直し、ようやく時間内に文書が仕上がった。出来栄えの方はどうか。100パーセント満足とは言いがたいが、判を押して下さる上司の表情が少し和らいだように見えた。新年明け、郵送した文書に事務レベルでのフォロー連絡の仕事が初っ端になる。是か非か、固唾を呑んで後は天命を。『蟻の一穴祈願』新年の初詣のお願い事にしては、リアル過ぎるかもだが、恒例の家内安全祈願などに追加で一つお願いする事になりそうだ。
Dec 27, 2005
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