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2026年目3月30日★★★★東野圭吾の「ブルータスの心臓」を読んだあと、月末にかけて出張が続くので手軽に持ち運びが出来る文庫本を探しに地元の図書館に久しぶりに出向いて文庫本コーナーを眺めていると、先月読んだ江戸川乱歩賞受賞作で伏尾美紀の「北緯43度のコールドケース」の続編である本作を見つけて、確かこの作家の続編を読んでみたいと思ったのを思い出し、じゃあこれにしようと決めて読んでみることにした。札幌の新設大学で発生した爆破事件。 博士号を持つ警察官・沢村依理子が捜査に加わる。 公安との駆け引きの中で進む捜査は行き詰まり、沢村に特命捜査の命が下される。 爆弾魔の真の目的は? かつて研究者として大事な人を失った過去を持つ沢村は、事件の真相に迫る。 乱歩賞受賞作家による骨太警察ミステリー。(BOOKデータベースより)本作はデビュー作の江戸川乱歩賞受賞の「北緯43度のコールドケース」に続くシリーズ2作目であるが、本作を読む上で上記1作目は出来れば読んでいた方が主人公である沢村の過去のしがらみや警察組織での人間関係などが事前に分かるため、より内容に深みがでてくる思う。本作は爆弾事件から始まるが、女性のキャリアをテーマに扱ったもので、男女平等と言われるなか、男性社会での女性の立場や状況なとが作品内にこめられて、伝えたい想いを感じます。また、読者へ分かりやすいキーワードとして、女性のキャリアと数学という言葉で印象付けを狙ったタイトルの「数学の女王」についてはなかなか考えたワードだと感じました。成長する沢村の次回作も期待したいと思います。
2026.03.30
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2026年3月18日★★★★今月始めに読んだ長岡弘樹氏の教場シリーズを読んだあと、出張が続きそうなので持ち運びも楽で読みやすいものをと未読の本棚を眺めていると、東野圭吾の出版社としたては数が少ない光文社の二冊が目に留まり、パラパラと眺めたあと、AIロボットか事件の鍵になる本作に決めて読んで見ることにした。産業機器メーカーで人工知能ロボットの開発を手がける末永拓也。将来を嘱望される彼は、オーナーの末娘・星子の婿養子候補になるが、恋人・康子の妊娠を知り、困惑する。そんな矢先、星子の腹違いの兄・直樹から、同僚の橋本とともに、共同で康子を殺害する計画を打ち明けられ…。大阪・名古屋・東京を結ぶ完全犯罪殺人リレーがスタートした。傑作長編推理。 (BOOKデータベースより)本作は理系の大学出身の東野圭吾らしく、AIロボットを題材にした作品である。主人公は産業機器メーカーでAIロボットの開発を手がけるエリート技術者の末長拓也であるが、なんともこんな嫌なやつがいたものだと思ってしまう。その末長だが逆玉の輿を狙ってオーナーの末娘の婿養子候補となるために色々と策をねるのだが、不覚にも恋人である康子が妊娠し、なんと出産すると言い出したのだ。但し、康子は末長以外に三股をかけていたようで出産するまで誰の子か判らないと言うのだ。焦った末長は康子の三股の男達と共謀して康子の殺害を計画するが、これが予想もしない展開へ…。最後は人を人とも思わないAIロボットの開発者の末長にとって、皮肉と言うしかないエンディングが待ち受けているのだが、見事なエリートの転落劇を見ているようで楽しめました。AIロボットを題材にしているが、文系の方にもお薦めします。
2026.03.18
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2026年3月7日★★★★今年に入って月2~3冊のペースで読書を継続していると思っていると、あっという間に3月も第一週の週末になりかけて、やばいなぁと思っていたら、昨年末に地元の図書館に予約していた長岡弘樹の警察学校を舞台にした教場シリーズの最新刊である本作が確保されたと連絡があり、今回も長岡氏の得意な短編集ということで警察物でも前作の誉田哲也のシンメトリーとはひと味違う作品のため、期待して読んでみた。「教場」映画プロジェクト原作!最新刊! 第一話 会意のトンネル 郷村秀初は、体格に優れた14歳年上の同期、岩国禾刀に何かと助けられていた。岩国は、郷村の母の中学時代の後輩だという。 第二話 不作為の鏡 成瀬幹人は、醜形恐怖症のため、一度鏡を見てしまうと離れられなくなる。招集に遅れることも多く、連帯責任を取らされる同班の若浦と宝条から苦情を言われていた。 第三話 遺恨の経路 木下百葉は、同じ教場の真鍋辰貴と交際している。真鍋は一月前まで同期の洞口亜早紀と付き合っていた。真鍋と百葉はクリスマスに会う約束をしているが、その前に犯罪捜査のペーパーテストがある。 第四話 犯意の影法師 南郷玲司と来栖研心は「警察学校生研究発表会」の予選にT県警代表として出場することになった。全国大会に進めれば卒配後はAランクの署に配属される。 第五話 黒白の極性 細沼理仁は、パチンコに大ハマりして同期に借金までしてしまった。軍資金を吐き出した土曜、ひったくり事件に遭遇する。 第六話 金盞花の迷い 卒業式が近づき警察学校では総代争いが激化していた。追掛冬和子はそのトップを走っているが、ライバルで新聞ベタ記事マニアの戌塚に図書室へ呼び出される。(BOOKデータベースより)長岡弘樹さんの「教場」シリーズだが、「新・教場」としてタイトルも変わって、また映画化もされているようで、今後まだまだ続くようである。本作は前作同様、シリーズ初期に原点回帰した警察学校を舞台にした物語が6つで構成されている。なかでも、第五話の研究発表会の全国大会を控えた成績優秀な2人の関係性の歪みを描いた「犯意の影法師」と第六話の卒業を間近に迫った、総代の座を狙う成績優秀な彼女のそもそもの警察学校への入校理由とはの「金盞花の迷い 」が特によく、風間が見抜いた生徒達へのそれぞれの一言が鋭く痺れました。風間が警察学校へ移動した理由である十崎からの脅威も去ったはずだったが、エピローグによるとまだまだ警察学校での指導は続くようなので次回作を楽しみに待ちたいと思う。
2026.03.07
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