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2026年4月25日 ★★★ GWに綾辻行人の館シリーズ超大作である「暗黒館の殺人」を読むと決めているがGWまではまだ数日あるので出張もあることを考えて持ち運びをしても重くない手頃な作品をと未読の本棚から探して手に取ったのは江戸川乱歩賞であり、確か戦時中の犯罪を暴くという内容で興味深い作品として買った本作をGWまでに読んでみることにした。 CM制作者・日下が骨董市で偶然手に入れた、古いフライフィッシング用のリールとスチール缶。その中から発見した16ミリフィルムの映像をCMに利用しようと考えた日下だったが、そのことが戦時中の封印された犯罪を暴き出し、新たな殺人を引き起こす結果に!?第48回江戸川乱歩賞受賞作、待望の文庫化。 (BOOKデータベースより) 本作は第48回江戸川乱歩賞で、選考委員からその構成力と衝撃的な内容が高く評価され受賞したとあったが、Amazonや他のレビューサイトの評価を読むとかなり酷評されていることが分かり半信半疑で読み始めたが、全く駄作とは思わなかった。 確かに前半の骨董市で見つけた古いフライフィッシング用リールにおまけで付いてきたスチール缶の中に入っていた古い16ミリフィルムの映像を確認するまでが長いなぁとは感じたが、映像に隠された恐ろしい何かが見え隠れしだし、調査を進める日下や花の身の回りに、それを暴こうとする者への執拗な妨害のように不可解な事件が次々と起こるあたりから読むペースが加速していくのが分かるぐらい引き込まれてしまった。 最後の日下が下した決断と映像から判明した真相などを含めて日本の歴史の暗部を描いた作品として自分的には楽しめた作品だったと思う。
2026.04.25
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2026年4月14日★★★★先週、綾辻行人の「Another エピソードS」を読んだあと、次は綾辻行人が書いた館シリーズ最大の超大作である「暗黒館の殺人」を読むと決めていたところ、毎夜視聴している動画配信サービスのTVerに「灰色の虹」がラインアップされている事を知り、確か随分前に貫井徳郎の長編作品を読みたくて数冊買い漁った中に買っていた事を思い出し、どうしても気になったので映像を視る前に原作小説を先に読むべしの法則に従い、超大作の「暗黒館の殺人」は今年は何処にも行く予定の無いGWに回すことにして、貫井徳郎の作品集としては実に10年振りに「灰色の虹」を先に読んでみることにした。身に覚えのない上司殺しの罪で刑に服した江木雅史。事件は彼から家族や恋人、日常生活の全てを奪った。出所後、江木は7年前に自分を冤罪に陥れた者たちへの復讐を決意する。次々と殺される刑事、検事、弁護士。次の標的は誰か。江木が殺人という罪を犯してまで求めたものは何か。復讐は決して許されざる罪なのか。愛を奪われた者の孤独と絶望を描き、人間の深淵を抉る長編ミステリー。 (BOOKデータベースより)まず、本作は近年注目されている、冤罪とうテーマに著者が挑んだ物語である。ただし、本作は冤罪を司法に訴えて無罪を勝ち取るというパターンではなく、冤罪で家族や恋人を含めすべてを失った江木雅史の復讐物語である。物的証拠も無いまま上司の殺人容疑をかけられた江木雅史。犯行時刻のアリバイが無く、アリバイを証明してくれる者は誰一人見つからない一方で現場近くの1件の目撃証言のみで江木は逮捕される。自分は殺していないと訴えるが、刑事の恫喝に耐えられず、殺したと言って供述調書にもサインしてしまう。物語は過去と現在が交互に描かれて、過去では冤罪がどのように作られていったのかを江木の苦闘と共に描かれ、現在では江木を逮捕した刑事の伊佐山、一審検事の谷沢、弁護士の綾部、裁判官の石嶺、目撃者の雨宮ら関係者の日常が描かれて、伊佐山、谷沢、綾部、石嶺らの人生は唐突に終わりを告げる。最初に被害者の共通点に気づいた山名が江木が冤罪であると確信を強めていくが、上層部はあくまでも江木の逆恨みという状況の中、山名の警察生命をかけた捨て身の捜査で明らかになったことは…。700ページを超える小説をあっという間に読み切るとは自分でもびっくりでした。この物語をどう映像化したのか動画配信サービスで確認したいと思います。
2026.04.14
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2026年4月4日★★★新年度に入り、桜も私の住んでいる宝塚でもそろそろ満開になりかけている今日この頃だが、さぁ新年度に最初に読むのはどれにしようかと未読の本棚を眺めていると、綾辻行人の「暗黒館の殺人」の4冊が奥に隠れているのに気付き、一体いつ頃に買ったのかと調べてみると、なんと2014年の年末だったことがわかり、2500ページ超の全4巻という館シリーズ最大の超大作のため、読むのに躊躇していたのだが、いつの間にか本棚の奥へ追いやられていたようだ。じゃあ直ぐに手に取ってみるのかと問われると、綾辻行人の作品自体が久しぶりのため、手頃な作品は無いかと更に本棚をごそごそ探してみると、「Another」の続編として買った丁度良い長さの長編の本作を見つけたので、まず手始めに読んでみることにした。1998年、夏休み。両親とともに海辺の別荘へやってきた見崎鳴が遭遇したのは、死の前後の記憶を失い、消えたみずからの死体を探す青年の幽霊、だった。謎めいた屋敷を舞台に、幽霊と鳴の、秘密の冒険が始まる。(BOOKデータベースより)本作は「Another」の続編として刊行されたものだが、その前に「Another」自体の内容がうる覚えのため、当時読んだ読後感想を読み直してから本作を読み始めたので、ある程度思い出した状態で読み進めることが出来た。主人公である眼帯の少女の見崎鳴が語るある一夏の経験。それは海辺に建つ洋館で出会った幽霊の彼。彼は死の前後の記憶がないという。このように幽霊として出るのは理由があり、自分の死体が見つからないためだと言うのだ。鳴はその幽霊の彼とともに死体を探し始めるのだが…。それにしても、幽霊とはびっくりだが、本作も「Another」と同様ホラー小説なのか…。真相を知ると大どんでん返しとかではなく、何となくそうじゃないかと思ったりした結末だったのが少し残念だか、幽霊の語り口で進む大部分は、物語として評価すべきところかなと思う。この作品の後に「Another 2001」という本当の続編が出ているので、暗黒館の殺人の後にでも読んでみたいと思う。
2026.04.04
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