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僕のことなど、夢のようだと忘れてしまえればそれでいい。
June 28, 2007
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望みは熟れることなく瞳はただ忠実と空想を描き、僕の中の理想という陳腐な世迷言はひたすら遠く曖昧で。世間を映す僕の失意だけが肥えていき、何事も得られぬ夜に涙を堪えては自己の濁りを知っていく。そんな、日々。 * 害はなく、ただ無害なまま存在だけの自己を保つ。夢の中で無意識に現実というものの糸口を手繰り寄せていくように、虚無の中で自己の浅ましさに恍惚と酔い痴れていくように。そんな、不器用に創られた一つの夢の形。僕らという存在は、何かを成し得ることすら出来ない虚無の一介に過ぎない。 僕は今日も君に触れることすら侭ならず、ただ空想の中での自慰に耽るのみ。 碧。
June 28, 2007
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腐臭に満ちた僕の部屋が、雨音に誘われては情緒に疼く。 僕の影など片鱗も仰ぐことなく、ただ夢は夢を刻むだけで。 碧。
June 24, 2007
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情緒の片鱗もないその男のなんとおぞましきこと!それはかくも失禁の如く思想を垂れ流し、僕の眉間に皺を寄せさせていく。なんと夢の如く、なんと虚偽の欠片も匂わせないその姿。 ああ、醜き。ああ、果てなき羞恥の塊よ!吐き気などと形象するにも危ういよ。 * 脳に形容しうるは僕の夢見たげんじつ。愛を口ずさんでは消えてゆく、憐憫という名の愛撫。君の輪郭をなぞることは、欠乏した意識を持っては刻み込めず、ただ響きは響きのまま、夢は夢のまま、僕の手から流れ落ちてゆく。消えていく、薄れていく、褪せていく。何処までも独り、果てていく。 僕の子宮から流れ落ちる、やわらかな、こども。
June 24, 2007
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今日も今日を終わらせた。今日も今日とて特に疲労するようなことは殆どといっていい程なかったのだけれど、身体の深部に妙な異物感を感じ、吐こうにも吐くに満たない微量の息苦しさを感じている。この感覚は昨日から僕の身体に根着していて、まるで僕を仕様もない駄目人間にしようとしているような表情すら伺わせている。の、だけれど。ああ、なんだかなぁ。ぐるぐるする。 あの人は僕のことをモルヒネ、という妙な略称で片付けていたけれど、この深部に至る不快な感覚がもしもそれが蠢く根源であるというのならなんとも愉快なものだろう、と想った。(そうだね、確かに貴方の言う通りこの感覚は少し不快で大層愉快だ。そう想う。否、そう想いたい) ああ、けれど。それもこれもどれもあれも、全ては僕というこの存在の処遇がいけないからなのだ。そう言い切れてしまえれば、どれほどの尊き罪悪を感じることが出来るだろうか。僕は僕を知れない故、罪悪をも知りえない。そして僕の名の元で、か細かで痩せ衰えた微量の知を欠いていく。彼女の名声も、僕の言葉にならない制止の声も、そこでは何の意味もない。 それは実りのない夢ばかりが当たりに散らばり、色んなものが無作法にも混ざり合っては、僕や貴女を浚っていくという事実。とても慈悲深く、意味を持たない形式だけのげんじつ。 * 悲しくなるよ。目を凝らしてみても、僕に彼女を見ることなど到底出来様もないのだよ、つまり。其れが例え夢の中でもね。自惚れて、自虐して、形成して、また夢を観ようとしてる。この感覚は余りにも悲しみと形容するには粗末なものではあるけど。ただ、もうそろそろ飽きてきたようにも想う。変わらない痛み。終われない無機的感覚。幾等かも染まらない僕の起伏。不埒な、僕の乏しき情緒の欠片。 碧。
June 22, 2007
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僕の美徳は失われつつあり、悪徳でさえも僕は失おうとしているのかもしれない。夢に揺り動かされ、彼に想いを掲げては、自己を無理矢理に押し出す日々。何だかとても粗末だ。例により、書物にて「愛とは何れか」と色んな感論を見つめてはみたものの、ただ思い知ったのは自己の中に蠢く父の影だった。ああ、なんとこれまた粗末なこと限りない。限りない、のだ。 * まだ僕らが同じ部屋で同じように想いを交わそうとし、彼の弾くピアノの音が部屋中に鳴り響いていた頃。父の横顔は、いつも何処か遠い場所に在った。まるでその空間だけを彼の美徳は愛しているようだった。切り離された僕と彼との空間。身体と心が分裂するようだ、とは言えないけれど。距離という言葉で片付けられるものではない。ただ、そういう精神的な何かだと言える。 (父の音楽を必死に思い出そうとする僕に、ただ悲痛な何かを贈りたく想う。僕は僕を虐げ、恍惚とし、私に揺らめく。) 滑稽にも年々歳を取りつつある僕にとって、最近父という存在は何よりも近い属性のように想い始めてきた。過去の記憶と夢とで現われる父の残像とを見つめて、僕は僕とこの余りにも簡素に纏まった現状とに恐れを感じている。着実と、事実という論証を重ねて。多くの人が分類するように、其れが人間の「属性」と呼ぶべきものなのかは定かではないけれど、通う血を見つめては僕は僕を軽蔑してしまう日々が続く。 遠い。遠いのだ。何処か、僕らの中の全てが噛み合わずにいる。空ろになっていく父の瞳は、何時しか母さんや僕だけでなく、彼の綺麗に洗練された音の多くを殺していく。音が、聴こえない。 打ち負かされた美徳の数々と、栄えを知った悪徳の美。模倣したそれらの多くは、不毛にも父から受けた言葉が反映されており、それらを思考すると同時に僕は天から足蹴にされたような気分に陥る。陥ってみる。まるで父の美と悪とは僕の美と悪であるようにさえ想う。それならば僕の美とは一体何なのだ。 ただ、そう思想しては口を歪める。 碧。
June 14, 2007
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ただ必死にこの場所から抜け出そうとするその姿に、僕は眩暈を感じている。吐気と衝動。律動と愛欲。浮かびゆく浅ましい僕の数々。この涙さえもが恍惚だというのなら、僕は一体何を求めれば良いというのだ。 決して逸らすことの出来ない目線を、邪気のないその眼で見返して、君は僕に世界を語るのか。ああ、げんじつという名の、甘く腐ったいとしい果実。 * また昨日も、たった10数分間の内にとうさんの夢を観た。いつもよりもはっきりと言葉が偽造されていて、深い吐き気を感じた。ああ、僕は此処からにげられない。ふとそう想った。 虚偽か責務か僕には知れない。夢に魘されてはとうさんを想う。今までに掻き雑ぜたその夢たちは、思う他簡素に纏まっている。絡みゆく青白い手だけが、ただ浮き出た血管を穢していく。ねえその細い首は僕のものじゃあない。僕のものなんかじゃあないのよ、とうさん。一体誰が僕を殺したというの。 狂おしかった。それが夢だということが。惑う時間を与えたことが、僕ととうさんの最大の汚点。 碧。
June 5, 2007
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