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『ラヴソング』という香港映画があった。原題は『甜蜜蜜』という甘い甘いラブソングの名前。英語題名は『Comrades Almost a Love Story』という。最近、いい邦題がつけられた外国映画が少なくなった。原題をそのままカタカナ表記していて内容の分からないものも多い。その中で『ラヴソング』はいい邦題名ではないかと思う。「甜蜜蜜」という歌は中国語圏ではポピュラーなようで、いろいろな映画の中で登場人物が鼻歌で歌ったり、バックに流れていたりする。「甜蜜蜜」とはスウィーティーという意味らしい。南国の甘くけだるい感じのする「甜蜜蜜」をそのまま邦題にしても、日本人にはピンとこない。少しさっぱりと和風味の「ラヴソング」のほうが収まりのいい感じがする。お話はとてもスウィーティーとは思えず、あちこちに苦みが隠されている。しかし、そんな苦みをかみしめたからこそ、本当の甘さも分かるのだろう。英語題名は映画の内容にかなり忠実につけられているが、理知が勝って苦みが薄くなったようだ。原題、邦題、英語題と並べてみると、同じ映画であるにもかかわらず、それぞれにその国の味がする。『ラヴソング』(1996/香港 監督:陳可辛 ピーター・チャン)
March 31, 2004
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久しぶりにK女史からメールが届いた。三姉妹猫シリーズ第5弾。(バックナンバー: 毎夜の戦い 天井裏で騒ぐのは 麗しのジェニー 三姉妹猫 )フジコがあまり食べなくなった。ご母堂はピンコと同じようによそ様で馳走になっているのではと楽観的だが、K女史は心配でたまらない。フジコは家人以外に懐(なつ)く猫ではなかったからだ。ある日、「カリカリカリカリ」と音がするので捜してみると、キャットフードのストック置き場に行き当たった。フジコがカリカリ(ドライフード)の袋を破り、こぼれた中身を食べているところだった。フジコは今食べているカリカリが気に入らなかったらしく、袋を破ってまでお気に入りを食べたかったのだろう。「袋の絵柄、分かるのでしょかねえ? 食欲がなくなったわけじゃなく、ちゃんと家で食べていたのでした。」と結んであった。猫はお気に入りの袋の絵柄が分かるのか。いかがだろう。
March 30, 2004
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「高野豆腐を毎日食べるとダイエット効果大!」とHAL子が教えてくれたにもかかわらず、二の足を踏んでいた。豆腐は木綿でも絹でも大好きなのだが、高野豆腐の舌触りがあまり好きではない。同じようにおからも苦手である。納豆は好きなのですぐにクリアできたが、高野豆腐にはなかなか手が出なかった。豆腐に細工をしたものが苦手で、みそ汁か冷や奴か湯豆腐あたりが好きなのである。この苦手意識は餅類にもある。柏餅は好きでも桜餅やおはぎは苦手。ご飯粒に甘味というのが許せない。「どうぞ」と勧められればいただくが、味わうどころではない。お茶で流し込んでいる状態だ。さて、27日夜のチェ・ジウさんのすらりとした長身を見て、ダイエットの目標を思い出した。あの体型にするなら高校生に戻らないと無理なので、10キロ減の目標は変えない。それでも彼女の姿が刺激になったのは確かだ。翌日、早速高野豆腐を手に入れた。『とっとこハム太郎』の焼き印が押された小ぶりのものもあって、健康食を子どもにもというメーカーの狙いが見えた。高野豆腐は地味で年配向けのイメージがあるので、子供用というのは少し意外だった。楽しく食べられそうなハム太郎を見ながら徳用袋を買った。きょうは基本的な含め煮を試してみようと思っている。
March 29, 2004
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3月27日(土)の夜遅く、NHK総合で『冬のソナタへようこそ』という75分の番組があった。メインは『冬のソナタ』のヒロインで、初来日のチェ・ジウ。すらりとした美女だった。淡い水色のワンピースはビーズかスパンコールの縁取りがしてあって、清楚にまとめられていた。打合せ通りの進行ではあっただろうが、非常に落ち着いた受け答えで、内面の成熟度が日本の俳優の比ではないと思った。『冬のソナタ』のせりふが美しいという意見が出た。それは『美しき日々』でも同じだった。もともと美しい韓国語を訳したからか、それとも美しい日本語に移し替えたのか。基本を知っていて崩すのと、崩したものしか知らないとでは、後で大きな差が出てくる。人気番組で美しい日本語に触れることができるとすれば、一石二鳥というものだろう。さすが韓国のトップスターのひとりだ。チェ・ジウが登場しただけで、会場が華やいだ。オーラに酔ってしまったのか、女性アナウンサーの進行が不調気味で、少しかわいそうだった。『冬のソナタ』を巡るミニ・コンサートという感じが強く、インタビューを期待していたので、少しがっかりだ。ユン・ソクホ監督も同席の来日記者会見記事を読んで穴埋めしよう。特に何の思い入れもなく番組は終了した。期待をしていないので、『冬のソナタ』を面白く見られるかもしれない。すべては見てからのお話だ。***************『美しき日々』の小説下巻を読み始めた。大急ぎで読まないと、4月1日(木)からは『オールイン』、3日(土)からは『冬のソナタ』が始まってしまう。私の中では、まだ『美しき日々』のヨンスなので、切り替えがむずかしそうだ。
March 28, 2004
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近くの山にたった1本だけある山桜が満開になった。遮るものがないので、山桜は自由に枝を伸ばしている。通り過ぎる風に身を委ねて揺れ動く様子は生き物のようだ。ソメイヨシノに先駆けて毎年今ごろが満開だ。普通は葉が先で、花が後に咲くようだが、ここの桜はそうでもないらしい。普段は緑一色で、どれが桜なのか分からないのだが、今は薄紅色に輝いている。じきにソメイヨシノも追いつく。そして春の嵐がやってくる。我が家には山桜のものともソメイのものともしれぬ花びらが降ってくる。もう少し眺めていよう。夜中に嵐が吹かないとは限らないから。
March 27, 2004
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『美しき日々』第24回「奇跡」手術室からストレッチャーで運び出されたヨンス(チェ・ジウ)の手がかすかに動き、ミンチョル(イ・ビョンホン)を探している。はっとしてストレッチャーに追いつくミンチョル。しっかりとミンチョルの手を握り返すヨンス。目は閉じられたままだ。搬送されるヨンスとそれを見送るミンチョル。ミンチョルの顔にほっとした笑みが浮かぶのが遠目に見える。恐らくは安堵の涙も……。最終回で一番印象的なシーンだった。地下鉄の車内でヨンスのかかりつけの病院から電話を受け、良く聞こえずそのまま電車を降りたミンチョル。電車が発車するまで何度も会話がとぎれ、詳細が分からずいらつく。骨髄移植可能という電話だった。日頃冷静なミンチョルが、顔には出さずとも病院からの電話に動揺したという演出か。騒音の少ない場所に移動しようともせず、「電話が聞こえない」を繰り返すばかりだ。私は第13回からしか見ていないが、中盤のドラマ運びに比べて、最終回近くになると、省略される場面が多かったように思う。それでもやはりつぼはきちんと押さえていて、次回に期待する気持ちにさせられた。お話は幸せな結末になった。年を重ねても、ヨンスとミンチョルが「あれはつらく苦しい日々だったが、『美しき日々』であった」と、しみじみ思い出す日があることを祈る。
March 26, 2004
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二人姉弟の姉である彼女は、熟慮の末、自分の後輩の中から才色兼備の女性を選んで弟に紹介した。弟はその女性を妻にした。その女性は姑の面倒を見なかった。彼女は結婚して一人息子をもうけた。彼女は自分も探し、また他人にも探してもらったお嫁候補者の中から、これはという女性を息子に紹介した。息子はその女性と結婚した。彼女は息子の嫁から顧みられなかった。弟の嫁が、姑である彼女の母をないがしろにしたということは、彼女の心の傷になった。しかし、教訓にはならなかったようだ。息子の結婚についても、彼女は同じ選択をする。彼女の評価の重点は、人間性ではなく、良家の出身で高学歴の女性だったのだ。それでも彼女は幸せだと思う。誰が選んだのでもない自分が選んだ嫁である。他人が選んだ嫁であれば、彼女はもっと不満であったに違いない。人生の大先輩であるはずの彼女に愚痴を聞かされながら、年を取ることが必ずしも人間の器を大きくするわけではないのだと思った。それにしても「嫁」とか「姑」とか、あまりいい響きではない。「弟の妻」、「息子の連れ合い」、「夫の母」と言い換えると、生臭さが消えるような気がする。*******************よく考えると「轍(てつ)を踏む」の使い方が間違っているので、タイトルを「幸せな選択」に変更した。前の人の失敗を繰り返すたとえ=轍(てつ)を踏む同じ人が失敗を繰り返すのは何というのだろうか。
March 25, 2004
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固く絞った茶殻を畳にまいて、ほうきで掃除をした。すみのほうにたまっていたほこりがたくさん取れた。日頃掃除機で掃除をしていても、やはりうまく吸い込めないところがあるものだ。畳の目に沿ってほうきを動かすたびに、お茶のいいにおいがする。ふと手塚治虫の漫画を思い出してしまった。『座敷わらし』だったと思う。詳細は忘れたが、大体こんな内容だった。受験勉強かなにかでA少年が泊まった部屋の畳の目には、座敷わらしが住んでいて、二人は仲良くなってしまう。成人した少年は新婚旅行でこの宿屋を訪れる。宿屋が火事になるが、座敷わらしの畳はAに助け出される。やがて妻の出産が近づき、その畳は産室に運び込まれる。そして無事赤ん坊が生まれる。座敷わらしはAにこう約束していたのだ。「にいちゃんの子どもになるからね」。座敷わらしのいる家は繁栄するそうで、事実小さな医院から総合病院にまで大きくなったところがある。家人は大人も子どもも、わらしの存在に気づいていたようだ。畳の目に住んでいたかどうかは知らないが、きっと大事にかわいがっていたのだろう。茶殻をほうきで掃き寄せてふと傍らを見ると、猫が正座して私を見ていた。うちの座敷わらしは世話をしている猫たちだろうと思った。
March 24, 2004
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「勝ち組・負け組って知ってる?」「知らない」「内容はともかく結婚してる女は『勝ち組』で、してなかったり、離婚したりした女は『負け組』って言うんだって」「へえ、だれがそんなこと言ってんの?」「特に主婦が多いらしい」HAL子と私の会話だ。OLでも似たようなケースがある。◆嬢は一部上場企業にお勤めの独身女性。◆嬢は一部上場企業に勤務していて、しかも「ただの窓口係ではない」ことが誇りだ。実のところ、彼女の言う「ただの窓口係」は営業の第一線であり、その企業の花形といってもいい部署なのだが。◆嬢の所属先はその企業内では傍流にすぎない。美容院でどこかの奥さんが美容師さんに話している。「うちの主人は○○会社の部長で、……」「ああ、そうでございますか。部長さんでいらっしゃるんですね」「ええ、部下が……」と延々会話は続いていく。部長であるのは夫であって奥さんではない。取締役級の部長夫人であれば、社交もそつなくこなさなければならないので、こんな話はしない。主婦の多くが「勝ち組・負け組」と言っているとは思えない。プロの「勝ち組」になるかどうかは、本人の精進しだいだろう。
March 23, 2004
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HAL子の「夜の9時以降は食べない」を実行したところ、1週間で1キロやせた。もっと真剣にダイエットに励めば、HAL子のように2キロやせたかもしれない。8時50分に、あわててお菓子を食べた日も2、3日あったし、「10分ぐらいはいいだろう」と9時過ぎに食べた日もあった。まったく怠け者のダイエットである。米の配達をしてもらった。肩に担いだ米袋を「よいしょっ!」とおにいさんがおろすのを見て、自分の脂肪を思った。10年間で10キロの米袋の重さが増えたのである。この重さでは動作ものろくなるはずだ。総身に知恵も回りかねるしな……。夜遅くに食べなければいいわけだ。就寝時刻を1時間早くした。寝ている間は食べないからいいだろう。これはまだ始めたばかりなので、効果はお楽しみ。10年前の写真を見ながらイメージ・トレーニングをしよう。あと90%で目標達成。
March 22, 2004
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群ようこの動物エッセイは文句なく面白い。泣いたり笑ったりして気分が爽快になる。初めて彼女の作品を読んだのは『トラちゃん』。その本の中で『インコのピーコちゃんの話』が最高に笑えた。あとは『ビーの話』と『おかめなふたり』が好きだ。トンキニーズという猫種を知ったのは、群宅の隣のビーちゃんのおかげ。そのうちに保護された「おかめ猫」しいちゃんが加わって、お隣さんも群さん宅も大騒動になる。「うええーっ、うええええーっ」というビーちゃんの叫びが気に入った。手元に本がないので、詳しくは紹介しきれないが、とにかく豊富な猫語なのである。うちの猫たちも、寡黙なものもいればおしゃべりもいる。内猫の縞猫姫はおしゃべりではないが、かなり声色を使い分けるようだ。猫「うゎー」私「何?」猫「うな」私「缶詰?」猫「みひ」私「あとで」猫「む゛み゛ー、いゃーおぅ、いゃおぅ」私「仕方がないな、おいで」(缶詰を皿に乗せる)猫「えへへへっ」猫同士がしゃべっているのは聞いたことがない。相手を威嚇したり、恋のシーズにうるさかったりはするが、日頃はどうやって会話しているのだろうか。人間には聞こえないだけの話なのだろう。猫は人間が分かる言葉で話しかけているのだ。本当は頭がいいのを隠しているのではないだろうか。
March 21, 2004
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猫を病院へ連れて行くかどうか、いつも迷う。家の中にいる猫も外に出るから、完全室内飼いの猫は1匹もいない。なかなか捕まえられないので、病院に連れて行くのは簡単なことではない。それ以前に、病院に連れて行くこと自体が猫のためかどうかと考えると気が滅入る。けがや急性症状のときはすぐに病院へ連れて行くが、少しずつゆっくりと病状が進行していくような場合にはいつも迷う。どの時点かで一度医師に診せるわけだが、そこできつい治療をしなければならないと言われると、また迷う。もう余命幾ばくもないと思われるときには無理には連れて行かない。仲間と一緒に過ごさせると、猫は安らかな顔をしている。それでも私はまだ迷う。連れて行けば少しは死を先に延ばせる。猫は何を望むだろうか。延命治療をさせたいのは、猫のためではなく自分のためではないのか。病院に連れて行っても連れて行かなくても、常に迷っている。結局は、「私がしたことなのだ」と自分に引き受けることしか、今の私にはできないと思う。
March 20, 2004
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久しぶりに本屋に寄ってみると、韓国映画・ドラマ関係のコーナーができていた。4月から総合テレビで放送(再放送というのか)される『冬のソナタ』関係の書籍が平積みになっていた。『美しき日々』から韓国ドラマに入ったので、私は『冬のソナタ』を見ていない。第一回から見るつもりで、あまり情報を入れないようにしているので、本の表紙だけ眺めた。けれども、イ・ビョンホンや『美しき日々』のメンバーが紹介されているものは例外で、すべてチェック。大体知っている情報だったが、身長と体重が載っているのが面白かった。セナ(イ・ジョンヒョン)をのぞいて、主要な女優は3人とも170センチを越えている。ソンジェ(リュ・シウォン)が180センチ、ミンチョル(イ・ビョンホン)が177センチでも、高くは見えないはずだ。小説ではミンチョルは背の高い男という設定になっている。これで謎は解けた。この物語は背の高い人の目線で書かれているのだろうか。私も身長は173センチあるので、小柄な友人と見ている場所が違うことは多々ある。もう少し前に身長の情報を知っていればまた違う見方ができたので、少し残念だ。さて来週はいよいよ最終回。テレビの次週予告は涙のあふれるミンチョルの姿だけだったし、HPの予告編もたったの3行。さてどうなることやら。
March 19, 2004
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『美しき日々』の小説を読んでいる。2000年のクリスマス・イブから物語は始まる。読み進んでいくうちに、ヒロインのヨンスの考え方や振る舞いが、ある女性によく似ていることに気がついた。一癖も二癖もある老人が彼女には心を開く。これはミンチョルがヨンスに心を開くのと同じだ。周りの人たちへの温かい心遣いという点でも彼女はヨンスと良く似ていた。実際には、ミンチョルの弟のソンジェのような鷹揚(おうよう)で温かな男性と結婚したのだが。2000年のクリスマス・イブ。彼女の葬儀だった。夫が亡くなってから7年後の死であった。ミンチョル役のイ・ビョンホンに引かれて『美しき日々』を見るようになったと自分では思っていたが、ほんとうはヨンスだったのかもしれない。ドラマはミンチョルとヨンスの結婚からもう一山越えて終わるようだが、もしヨンスがソンジェと結ばれていたらどんな展開になっていたのだろうか。こちらの物語も見てみたい気がする。
March 18, 2004
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4カ月ぶりに髪を切った。やっぱりショートヘアはいい。切って初めて髪の重さが分かる。ロングヘアの女性にはただただ感心するばかり。よく手入れが行き届くものだ。私は前髪が目にかかってくると、もう我慢ができない。この4カ月、前髪だけは自分で切ってしのいだが、イライラのし通しだった。これでやっと春になった。子どものころは腰まで髪を伸ばしていた。毎日母が三つ編みにしてくれた。小学校3年の夏、両親の田舎に子どもたちだけで帰省していたとき、思い切ってショートにした。母からそのことを聞かされて父はがっかりしていたそうだ。子どもの髪でも男性は長い髪が好きなのだろうか。私の周りの男性も一様に長い髪が好きみたいだ。いろいろと細工をしない自然なストレートが一番人気。男性諸氏、どうして長い髪の女性が好きですか。
March 17, 2004
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外猫サーラは、今も鼻炎の治療中。天候に左右されながらも、少しずつ良くなっているようだ。飲み薬のほかに、鼻に直接入れる点鼻薬ももらっているのだが、入れようとすると大暴れして爪を出すので、使わずじまいだった。病院からは点鼻薬を使った方が良くなるのが早いと言われて、思い切って挑戦した。日なたでリラックスしているところへ、「サ~ラちゃ~ん」と猫なで声で近づいていき、しばらく遊んでから、パッと首筋をつかんで、サッとさす。2秒以内にさせないとこちらの身が危ない。口と前足と後ろ足の3つの凶器で抵抗するので、「だめだ」と思ったらすぐに退散する。5回に1回ぐらいは失敗しているが、達成率はかなりいいだろう。サーラはグスグス鼻を鳴らしてご機嫌斜めになるが、少しすると息づかいが良くなるので、この治療はやめられない。何度も同じ手を使うと警戒するので、あの手この手でさしているが、今のところ私は無傷だ。花粉の飛散が続いている今、花粉症で困っている人なら、サーラの鼻炎の不快さを分かってもらえるだろう。
March 16, 2004
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クッキー・デーのお返しは生クリームのケーキだった。これは好意だろうか。昼間に食べることにして冷蔵庫へしまった。HAL子から次のメールが届いた。「夜食には納豆よ。納豆は夜に食べる方が体にいいらしく、消化もいいからお薦め。高野豆腐も毎日食べるとダイエット効果大よ」。はい、はい、実行いたします。冷蔵庫を開けて、納豆がないことに気づいた。冷凍室から出すのを忘れていたのだ。目の前にあるケーキの箱が悩ましい。結局、和菓子はカロリーが低めだからと言い訳して、ケーキの箱の隣に入れておいたまんじゅうが私の空きっ腹に収まった。これでウォーキングでやせた分は帳消しになってしまった。外国の俳優の契約書には体重制限があるらしいが、日本でも同じだろうか。契約だから仕方がないが、食べるのが好きな人だとかわいそうだなと思う。
March 15, 2004
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友人のHAL子がダイエットに成功したらしい。「私ね、ウォーキングと、夜の9時以降は食べないようにしたら、2キロやせちゃった」。よし、よし、9時以降は食べないとな。ということは、9時までに食べればいいわけだと勝手な理屈をつけて、ただいま実行中である。しかし、夜更かしするとどうしても空腹になってしまう。牛乳を温めるのは面倒だし、何かないかなと冷蔵庫を見回すと、たくあんが目に留まった。本当はあまり消化が良くないのだが、良くかめば問題ないだろうと解釈して、白湯(さゆ)で流し込んだ。おかげで安眠。ウォーキングか、ウォーキングね。坂の町と呼ばれるだけあって、坂や階段はたくさんある。斜面都市で暮らす人々は自然と足腰が強くなるのだそうだ。昔は階段のことを「坂」と呼んでいたらしい。今でも車が入れず、階段だけで行き来している人も多い。いくら鍛えた足腰でも高齢者にはきつい坂だ。きょうは風の丘までウォーキング。上って、上って20分、やっと頂上に着いた。といっても山に登ったのではない。住宅地なのだ。用事が済んで、帰りは10分で下ってくるが、腰に負担がかかるものだ。これで500グラムぐらいはやせるだろうか。クッキー・デー。根回しチョコのお返しはあるのか。クッキーが来たら、たった1回飲んで挫折した残りのウーロン茶を箱ごとプレゼントするつもりだ。
March 14, 2004
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韓国ドラマ『美しき日々』のガイドブックを読んでも、まだ疑問点が残っていた。名前の表記だ。新聞などでは、韓国の人の名前は漢字で表記され、読み方のルビをふってある。ところが『美しき日々』のホームページを見ると、キャストの名前はすべてハングル文字で書かれていた。この疑問に、緑色地帯さんが丁寧に答えてくださった。問1:名前の表記は一般的に漢字でしょうか、それともハングル文字でしょうか。答1:韓国は、普通ハングル文字を使います。 ハングルは平仮名と違い、幅が広く、ハングルだけでも十分意味が通じるからです。 人名ももちろんハングルです。ただし戸籍には漢字で登録されます。そうだったのか。新聞で見る漢字の名前は戸籍名だったのだ。問2:男性名、女性名の区別はいかがですか。答2:男に使う漢字、女に使う漢字があるようです。大体は漢字で判断するようです。 でも、最近は漢字のないハングルだけの名前の人もいます。 (日本でもカタカナの名前の人がいますね) また、男女に関係なく同じ呼び方もたくさんあります。 (日本のまことのように、誠→男、真琴→女) 欧米人の名前に漢字をあてていることもあるようです。ちなみに、女の子の名前に「子」という文字を、日本と同じように昔は良く使ったということだ。「春子」は「チュンジャ」と呼ぶ。最近あまり使われなくなったのは、日本と同じだそうだ。緑色地帯さん、どうもありがとうございました。これで、また楽しく韓国ドラマが見られます。
March 13, 2004
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『美しき日々』第22回は『結婚』。結婚式へ急ぐヨンス(チェ・ジウ)とナレ(イ・ユジン)。交通渋滞で、とうとう車を降りて会場まで走ることに。「ヨンスさん、そんなに走って大丈夫?」、たびたび貧血を起こしたり、鼻血も出したりしているので心配だ。携帯電話でミンチョルに連絡するという方法もあるだろうにと、盛り上がっている場面でこだわってしまった。清楚でオーソドックスなウエディング・ドレス姿のヨンス。ミンチョルでなくとも息を呑む美しさだ。露出の少ないドレスは首の線と鎖骨で着るものだなと思う。映画『ラスト・オブ・モヒカン』のコーラ(マデリーン・ストウ)も鎖骨の線が美しかった。今回は珍しくにこにこ顔のミンチョル(イ・ビョンホン)。「あ、笑わないで!」と思ったのは私だけだろうか。笑うと俳優顔からアイドル顔になってしまう。この落差も楽しみではあるのだが、やはりミステリアスな笑みでとどめてもらいたい。デビッド・ボウイーも笑わない顔がすてきだった。祝福に包まれた結婚式会場から離れて見守る二人がいる。ミンチョルの父ソンチュン(イ・ジュンキル)がソンジェ(リュ・シウォン)に気づいて逃げ出す姿が哀れだった。ソンジェは自分の恋の結末を見届けるのに精一杯で、ソンチュンには気づかなかったのだが。ソンジェの父殺害事件は時効になったが、社会的な制裁を受けたソンチュン。あと2回で、この二人の関係も修復されるのだろうか。『ラスト・オブ・モヒカン』(1992/アメリカ 監督:マイケル・マン)
March 12, 2004
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「こうやって、よーく混ぜ合わせると、とってもおいしいんですよ」と後輩が自分の皿を見せた。確かにそうだろう。味は均一になっているはずだ。絶句している私のそばで、後輩はおいしそうに良く混ぜ合わされたカレーライスを食べ始めた。カレーライスはとても好きなのだが、最後まできちんと食べられないのがいつも気になっていた。レストランでは、大抵浅い皿に広げられたご飯の上にカレーが掛けられて、刻みパセリが乗っていたりする。カレーは右や左に寄せられていることもある。ちょっと気取ったところだと、ライスとは別の銀食器で配ぜんされてくる。最後にご飯が残るようにして食べてみるが、やっぱり食べた後が今一つきれいではない。銀食器に至っては、いちいちライスの上に自分で掛けなければならないので面倒だ。ある小さな喫茶がメインの店でカレーライスを注文したところ、エンゼルケーキ型で抜いたご飯の真ん中にカレーが注がれていた。(うまく表現できないな)大きなドーナツを横に半分に切って皿に伏せると、真ん中に穴ができる。その穴にカレーが入っている。ドーナツの部分はご飯である。想像できただろうか。これはなかなか食べやすかった。カレーソースが皿の中央部にあるので、そこへ向かってご飯を崩していけばいいのだ。皿の壁はきれいなままで、中央部だけがちょっぴり汚れるだけで済んだ。なるほど、これなら見た目も美しく、食べやすく、洗いやすく、水の節約にもなる。早速自分のうちでもやってみた。エンゼルケーキ型がないので、ご飯の中央に穴をあけてカレーを流し込んだだけだが、効果は同じだった。今度は型押ししておしゃれに食べてみようと思う。
March 11, 2004
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ヨンスの友人ナレが、ミンチョルにヨンスの病気を知らせなかったら、ドラマはどういう方向に進んだのだろうか。『美しき日々』の話だ。回を重ねるごとに、ナレ(イ・ユジン)はいい人だなと思う。妹のミンジを連れて国外に出ようとしているミンチョルに、ヨンスを一目会わせようと画策したのもナレだ。そのときに、「私もこれが本当にいいのかどうか分からないのよね」と言ったせりふが自然で、私は気に入っている。今回もヨンスには口止めされたのだが、迷った揚げ句、ミンチョルにヨンスの病名を告白している。ナレの存在がなかったら、我慢したり、あきらめたり、ふてくされる人ばかりで展開は足踏み状態になっただろう。ナレの言動は流れのきっかけになっていることが多いのではないか。ドラマもいよいよあと3回で完結する。明日はミンチョルとヨンスの結婚だ。これにもやはりナレが尽力する。持つべきはナレのような友である。
March 10, 2004
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BS2でアカデミー賞授賞式の総集編を見た。受賞内容についてはもう発表されているので、式が始まる前の『赤絨毯』が楽しみだった。赤絨毯の上に一組、ビルの屋上に二組のキャスターがいて、交互にしゃべりまくる。赤絨毯のほうはスターにインタビューをし、屋上ではエピソードとファッションチェックだ。見物客は500人ということだが、選ばれた人たちなのだろうか。式の始まる1時間半ぐらい前からスターたちが到着し始める。屋上のチェッカーが「今は黒一色ですが、スターが到着し始めますと華やかになります」と伝えた。ファッション関係者から見ても、一時期の男女とも黒一色というファッションは鼻についたのだろうか。男優は黒のフォーマルが多い。女優も一時期のような黒一色ということはなくて、少しホッとした。しかし、オーソドックスで、しかもインパクトのある衣装もなかった。随分前の授賞式で、キム・ベイシンガーが来ていた淡い色のサテンのイブニングは、キムの美しさと相まってとても印象的だった。ドレスは着る人を選ぶ。今年は露出度が高かったそうだ。ジェイミー・リー・カーチスがグラマーなのには驚いた。授賞式会場で座っているジュリア・ロバーツの胸元が開きそうになり、見ていて冷や冷やした。ジュリアは襟の詰まったドレスの方が似合っていると思う。一番すてきだったのがショーン・コネリー。その場に現れただけで、ひれ伏したくなるようなオーラが漂っていた。クリント・イーストウッドも相変わらす静かないい男だった。後は、特に印象に残ることは何もない。
March 9, 2004
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天のかあさま、マリアさまバラのお花が咲きましたあなたのやさしいお心におうけください、マリアさまきょう、スズランが「聖母マリアの清らかな花」ということを知って、昔、幼稚園で歌ったことを思い出した。「くすしきバラ」とは聖母マリアの称号の一つ。何も知らずに黄色い声で歌っていたのだ。『ナザレのイエス』のマリア役のオリヴィア・ハッセーは神々しく、美しかった。これはゼフィレッリの監督作品だったのか。衝撃を受けて、何日も頭から離れない映画だった。『ナザレのイエス』(1977/イギリス イタリア 監督:フランコ・ゼフィレッリ)
March 8, 2004
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溜め息とも悲鳴とも思えるどよめきが起きた。韓国映画『純愛中毒』のプロモーションのために来日したイ・ビョンホンの記者会見会場だ。BS2で放送されている韓国ドラマ『美しき日々』のホームページでは、ビョンホンに聞きたいことを募集していた。500通以上集まった質問の中で一番多かったのは「今後どんな役を演じたいですか?」だった。多くの人が聞きたいのは、差し当たってこんなところなのか。「自分自身をまっさらにしておいて、シナリオが来た時点で引かれるものがあったら、それをやる」という答え。まず、心が感じて、頭が納得して、その両方がやり取りをしながら何かを作っていくことは苦しいけれども、楽しいことでもある。記者質問に対する一連のビョンホンの答えに、映画俳優としての真摯(しんし)な情熱を感じて、さらに好感と親近感を持った。原題は『中毒』だが、『純愛中毒』で日本公開される。あまり情報を入れずに映画を見て、原題と日本語題名についても考えてみたいものだ。『純愛中毒』(2002/韓国 監督:パク・ヨンフン)
March 7, 2004
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ただいま~♪まだ余波は残っていますが、ともかく帰ってまいりました。きょうの空気は、んまい!留守中、耳と目と手で悪戦苦闘していたのに、活字ばかりを見ていたのに、こうしてまた活字を見たくなるなんて、やっぱり私は『活字中毒者』なんでしょうね。激励してくださった皆さんありがとうございました。エメラマリン、ふっかーっつ! です。
March 6, 2004
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哲0701さんの日記( 「たそがれ清兵衛」全米公開! )を読んだ。「配給会社がミラマックスなら、カットされる俳優も出るかも・・・・。」とある。私も同感である。周防正行監督が、自作の米国公開にまつわる顛末を「『Shall we ダンス?』アメリカを行く」という本にしている。配給会社はミラマックス。スタンスの相違、カットに次ぐカットetc.で、かなりのストレスに悩まされたようだ。アメリカ版『Shall we ダンス?』は見ていないが、いいテンポで面白いと感じる作品にはなっただろう。ただしそれは表層だけで、インパクトのない作品になったかもしれないなという危惧もある。『たそがれ清兵衛』も同じ道をたどることはないだろうか。映画を作る職人と映画を売る商売人のせめぎ合いは、文化の壁を通すと熾烈さを増すのかもしれない。余談:映画『Shall we ダンス?』で、杉山さんの妻子が内緒でダンスコンテストを見に行く。そこで娘が声援をしたために杉山さんは大失敗をする。なぜ妻は止めなかったのか、それより、先に娘にくぎを刺していなかったのか。意図的なのか偶然なのか。こんな妻だから杉山さんがダンスにのめり込んでいくことになったと言いたいのか。いまだに分からない。疑問:「we」か「We」? どちらが正しいのでしょうか。「『Shall we ダンス?』アメリカを行く」(周防 正行 著 文春文庫 )『Shall We ダンス?』(1996/日本 監督:周防 正行)『たそがれ清兵衛』(2002/日本 監督:山田洋次)
March 5, 2004
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1日だけ日記を書いていない日があった。その日には、眉間にしわを寄せ、耳をすませて難聴音声と格闘中だった。ちょっと一息入れてメールチェック。「メールが届きました」というので見ると、「お誕生日おめでとう」という友人のメッセージ。誕生日だったのだ。だんだん忘れていることが多くなり、他人の言葉で思い出す誕生日。この世の誕生はあの世の死。そしてこの世での死はあの世での誕生。とすれば、生も死も喜びであり悲しみでもある。「夜は近きにあり」名国連事務総長と謳われ、コンゴに赴く途中、飛行機事故死したダグ・ハマーショルドの言葉だ。この言葉を反芻し、心の声に耳をすませてみる。
March 4, 2004
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最近ずっと機嫌の悪かったうちの猫は、とうとう胃腸障害を起こしてしまった。前にも同じ症状の経験はあるのだが、今回は急激に元気がなくなったので、嫌がるのを病院に連れて行った。病院で点滴と吐き止めの注射をされたのに、次の朝また吐いてしまった。ところがこちらの心配をよそに、うちの猫はどんどん元気になっていった。白雪姫ののどに引っかかっていた毒リンゴがぽろりと取れたように、大きな毛玉が猫の寝袋の前に転がっていた。うちの猫のストレスは毛玉となって猫を苦しめたが、そのストレスの原因は私だろう。病気のサーラにかまけて、うちの猫の声に耳を傾ける余裕がなかったからだ。きょうもうちの猫は毛繕いに忙しいが、過度というほどではなくなった。「おまえが一番」と猫の耳にささやき続けているからだろう。
March 3, 2004
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忙しくなって日記をアップするのが厳しくなってきました。少しおちつくまでお休みします。帰ってくるまで、私のこと忘れないでね~!
March 2, 2004
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季節は着実に春に向かっている。暖取り猫たちも1猫減り、2猫減りして、ただいま2匹が居残っている。兄貴と孫娘だ。( 関連日記: -1+1= )日中は離れて生活しているのだが、夜は一緒に寝るせいか、サーラ対孫娘のような緊張感はない。孫娘も、おばあには寄りかかって甘えるが、相手が兄貴だとさっさと背中に乗ってしまう。同性の年配猫にはそれなりに気を遣うらしい。鏡もちを膝に乗せたように安定しているので、ついつい眠くなる。うとうとしていると、「びゃっくしょい!」顔を背ける兄貴と私。兄貴の首筋に孫娘の飛ばした鼻水が……。私のセーターの袖口も同じ目に遭う。被害を小さくするために、毎日エプロンを付けて猫を乗せるのだが、盛大な鼻水はどこへ飛ぶか分からない。きまりが悪いのか、孫娘は飛ばし逃げをする。兄貴と私がタオルですっかりきれいになったころ、素知らぬ顔で戻ってくる。サーラは慢性鼻炎でも鼻水垂らし型だが、孫娘は飛ばし型。誰が見てもかわいい子猫だったのに里子に出せなかったのは、この鼻炎のせいだ。疥癬(かいせん)にかかって傷だらけになった孫娘を、母猫がうちへ連れてきた。母猫は純然たる野良で決してなつくことはなかったが、とても頭のいい猫だった。我が子を救うために、安全な隠し場所から孫娘を連れてきたのだろう。疥癬(かいせん)がよくなったのを見届けて姿を消した。孫娘の暖取りはふれあいでもあるので、暑い時期をのぞいて年中無休で続けられる。鼻水で汚れた顔でスリスリされるのにも慣れた。あとはくしゃみの前に一呼吸置いてくれるのを期待しているのだが。案外、自分の「びゃっくしょい!」で兄貴と私が嫌な顔をして騒ぐのを見て楽しんでいるのかもしれない。悪い女だ。
March 1, 2004
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