森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.02.04
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カテゴリ: 行動のポイント
森田先生は常に変化に素早く対応する態度を勧めておられる。
私が自動車で大学の講義に行くときは、着いたらパッとけって飛び降りるというような気合でいれば、決して自動車酔いはおこらない。僕が自動車に乗るときは、決して両足をそろえてゆったりと乗っているようなことはない。一方の足を前に伸ばし、一方の足を曲げて爪先を立てている。この姿勢は常に不安定の姿勢で、衝突の時なども最も迅速に身構えができ、機敏に変化のできる状態である。これは同時に常にハラハラとして心持になっているものである。

神経質者は一般的に変化への対応力がない。変化に対応するよりも、自分の考えに固執して、臨機応変な対応ができないのである。しかし、自分の「かくあるべし」を捨てて、臨機応変な対応は森田理論学習で是非とも身につけてゆきたい。

企業にとっては変化に対応できないことは、死活問題となる。
1952年(昭和32年)設立されたダイエーは、「よい品をより安く」のモットーのもと、一時は売上高で「三越」を抜いた。ところが2004年(平成16年)産業再生機構に再建をゆだね事実上倒産した。
1980年代、イトーヨーカ堂、セブンイレブンジャパンの鈴木敏文社長は消費者の変化を読んでいたという。
つまり、それまでの物がない、食べるものがないという時代は、とにかく大量生産で安い商品を十分に供給する。空腹をいやすために安い食品を大量に安く提供するのが小売りの使命であった。
ところが80年代は、消費者の求めるものが変化してきた。たとえば空腹を満たすため、冷めたコロッケが大量に並んでいる売り場は敬遠するようになったのである。毎日日替わりで温かく、おいしそうなものが並んでいるようなお店を選ぶようになったのである。そうゆう面でダイエーは変化への対応力が、イトーヨーカ堂などに比べて遅れていたのである。
セブンイレブンでは1日3回弁当の中身が変わる。冷夏の夏はおでんが並ぶ。温めた飲物が用意される。肉まんが提供できる。

変化に対して、自分を対応させようとして常に自己変革している企業と、旧態依然として自己改革に手をつけない企業とでは差が広がるばかりであったのである。
私たちはこれに学び変化に素早く対応する力をつけたいと思う。





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Last updated  2013.02.04 08:02:23
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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