森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.04.22
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乙武洋匡(おとたけひろただ)さんは、生まれた時から手と足がない。でも電動いすでどこへでも出かけている。

普通の人だったら、自分の不遇を嘆き、親を恨んで後ろ向きの生活になるのではなかろうか。彼は小さいころから引きこもることなく、みんなの前にでていった。強い人だと思う。

彼はいま障害者が暮らしやすいバイヤフリー社会を作るための活動をしている。それは自分が障害者として生まれて、いろいろと経験を積む中で「僕には、僕にしかできないことがある」という思いに至ったという。
乙武洋匡さんは自分の置かれた境遇を素直に受け入れて、そこから何ができるのだろうかと考えられました。つまり障害者という事実を受け入れて、その事実に服従されたという事です。

私たちは五体満足に生まれてきたにもかかわらず、人と違うところを見つけて、それを拡大鏡で覗いたように誇張して、劣等感に悩み人前に出ることを躊躇することはないでしょうか。

乙武洋匡さん言います。「アメリカでは障害者は、その人の特徴、個性と捉えます。日本では人と同じであることが原則とされて、そこからはみ出ることを極端に嫌う。そしてはみ出た人間を、差別したり、偏見でもって扱うのが残念だ。でも本来一人一人の人間は違って当たり前ではないのか。その違いはその人の特徴なのだから、それを活かして伸ばして生きてゆけばよいのではないか」

今の子供たちに対しては、すぐに「どうせ俺なんか勉強できないし」「どうせ、私なんか美人じゃないし」といった「どうせ自分なんて」といった言葉を口にする。
しかし、もしも彼らが、自分はひとりしかいない、かけがえのない存在なんだと、自分を誇りに思えるようになれば、「どうせ自分なんて」という自ら人生をつまらなくするような言葉は口にしなくなるだろう。
そして、自分の存在をかけがえのない存在と認めることができれば、自然に、目の前にいる相手の個性も認めることができるようになるはずだ。自分も、たった一人の自分であるように、その人も、たった一人しかいない、大切な存在なんだと。





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Last updated  2013.04.22 06:56:35
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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