森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.04.25
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動物の調教を見て思った。サルは思ったような芸をすると、おやつのようなものをもらっている。反対に調教師は思ったような芸をしないと叱ったり叩いたりしている。そのたびにサルはどこかおどおどした態度をみせる。
調教師はアメとムチを上手に使い、調教師の思い描く芸をサルに仕込むのである。サルはアメにつられ、ムチを逃れるために条件反射的に芸を覚えて見る人を喜ばせているのである。決してお客さんを喜ばすために自主的に演じているのではない。

サルはあまりストレスをためないかもしれないが、もしこんなことを人間がされたら、すぐにストレスで胃潰瘍になるかもしれない。
親が子供を育てるときにこれと同じようなことをしていないだろうか。テストの点が悪いとお母さんは我が子を叱り飛ばす。また今度100点をとったらほしいものを買ってあげると約束している。これは動物の調教そのものである。アメとムチの教育である。

2つとも子供にとっては、悪影響を与えている。ガミガミと叱られていると、いつも親の顔色を窺うようになる。いつ親が機嫌を損ねて八つ当たりしないかと怯えている。親の許しがないうちは自分から動き出すことがない。つまり完全に親の支配下にあるのである。それなのに親は消極的で、少しも積極性がない。もっと明るく元気よくできないのかという。それは無理というものである。そうしないように教育し続けているのだから。

そしてその子供は、弟や妹等に対して、親の先回りをして命令や指示や強制をするようになる。親の「かくあるべし」を弟や妹に押し付けているのである。
親に自分を認められることがないので、自己否定感が強く、いつも不安に支配されている。これが神経質な子どもを作る原因となっているのではなかろうか。





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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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