森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.04.26
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山崎房一氏は母親と子供の接し方についていろいろと提案されている。
接した子供の中にこんな子がいた。
彼はクラスでリーダーシップをとっている子だそうです。
山崎氏は彼を観察しているうちに面白いことを発見したそうです。
彼は自分に対して堂々と○をつけているのです。彼はクラスの友達に×の多い答案を見られても平気です。「なんだ、こんなところができなかったの」と友人からからかわれても平気な顔でうなずいているのです。これは対人恐怖の人は考えられないことです。普通対人タイプの人は隠すと思います。

彼はあるがままの自分に満足しています。だからテストの点が50点であろうが、忘れ物をしようが、少々厄介なトラブルに巻き込まれようが、いつも平然としていられるのです。
彼には現実を平然と受け入れられる勇気と冷静さがあります。まず現実を受け入れ、それから対策を練るというこころのやわらかさが備わっています。

ところが他の子どもたちはあるがままの現実を受け入れるほど度胸がすわっていません。その前に恐れ、恥ずかしさ、不安、いらだち等の心の動揺にとらわれ浮足立ってしまいます。50点の答案を手にすると、彼らは真っ先にお母さんのこわい顔を思い浮かべます。そして忘れ物をすると、先生から叱られるのではないかと表情を曇らせ、トラブルに遭遇すると、トラブルをどう処理するかではなく、トラブルに出会った不運を嘆かずにはいられません。だから態度に落ち着きがなく、なにかに集中しようにもそれ以外のことが気になってついつい気を散らしてしまうことになります。彼らには、目に見えない影におびえ、耳に聞こえない声に身を縮み上がらせ、手ではふれられないまぼろしを恐れているのです。

一方彼は、目に見えるもの、耳に聞こえるもの、手でふれられるものだけを信じています。だから彼は、いつも平然と現実を受け入れることができたのです。50点の答案は、それ以上でもそれ以下でもありません。忘れ物をしたら正直にそう告げて、トラブルに出会ったら冷静にベストの対応策を講じていけばよいだけの話でした。(続く)





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Last updated  2024.04.06 17:55:49
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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