森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.04.27
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人間は生まれてから親とどういう関係にあったのかが、その後の人生を大きく左右します。


3歳から6歳ぐらいまでは、どんな粗相をしても同情してやることだそうです。おしっこを失敗しても、食べ物や飲み物をカーペットの上にこぼしても、叱りつけたり、叩いたり、否定したりしないで、「私メッセージ」で自分の気持ち、事実を話すことです。信頼関係があれば厳しいしつけも受け入れてくれます。

7歳から17歳は、一人前の人間として接することです。子供は自分とは違った一人の人格を持った人間です。子供のしていることに理解を示し、欠点や弱みは目をつむり、できている部分、すぐれた部分を褒めて評価してやるのです。いつも子供の立場に立って考えたり行動することです。子供を自分の家来のようにして管理するのではありません。親しい先輩、友人として対応するのです。

これは子供の成長に応じて段階があり、たとえば5歳ぐらいの子どもに赤ちゃんのときのようなスキンシップを強要していると、子供は激しく反発します。
こういうふうにして親の後ろ盾に守られながら、段階を経て成長してくると、大人になってスムーズに親離れして自立への道へ歩み出します。

ところが、毎日ガミガミ言って育てていると、いつもおどおどしして、人の思惑ばかり気にするようになります。親に受け入れられたという経験を持たない子供は、私のように対人恐怖症になるのではないかと思います。特にお母さんからいつも叱責、命令、禁止の教育をうけ、父親が放任で子育てにかかわらない家庭に育った子は後でつけが噴出してきます。問題はこうして大人になり、神経症として発症した人です。

こうして大人になった場合救いはないのでしょうか。私はそうは思いません。その出発は、きちんとした子育ての段階を踏んで大人になっていないという事実を認めることです。これは親を非難すること、自己否定を繰り返す事ではありません。親と子の関係のどこかに問題があったという分析をして、事実を認めるという事です。その事実をより深く認めることです。認めるだけです。その出発点に立つことは簡単にできることではありません。
もしそれが出来れば、次に対策が打てます。その際森田理論学習を応用して、追体験ができます。追体験によって成長段階をクリアーしていけば、かなりの部分に変化があります。この点については今後書き込みをしてゆきたいと思っています。





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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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