森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.05.27
XML
世界選手権の男子400m障害で2度、銅メタルを獲得。シドニー、アテネ、北京五輪に出場し、2012年に引退した為末大さんの話です。

スポーツ界には努力をすれば、必ず成果となってあらわれる。でも選手個人では努力し続けることは難しい。だから監督やコーチが選手を怠けないように管理することが大切だという考えがある。その考えのもとで指導者は、選手を管理していく。つまり指示、命令、叱責で追いこんでゆくのである。

これは森田理論でいう「かくあるべし」の押しつけであると思う。
為末さんの経験では、自発的に自分が苦しい練習に耐えた場合には成長があります。しかし、他人に押し付けられて耐えることは、「忍耐の習慣化」となり、成長にはつながらない。我慢してイヤイヤながらやった練習は、成果が上がりにくい。また、そうした選手は、他人がさぼったりして楽をしていると許すことができなくなる。自分がこんなに苦しんでいるのに、その人は苦しんでいないから腹が立つのである。

為末さんは体罰禁止の流れが加速する中で、気になることがあるという。中央で決めた一方的な体罰抑止の方針がすごいスピードで現場に下りてくる。こういうふうに決めたからこれに沿って指導者は指導を改善し徹底するようにというやり方である。そうゆう上位下達の手法が体罰的ではないのか。つまり指導者、監督、コーチだけではなく、スポーツ界全体が「かくあるべし」の押しつけ指導の温床となっている。

我々でいえばこれで神経症にならない方が不思議である。もっといえば家庭での子供の教育にしても、会社での上司の部下に対する対応にしても対して差はないのではないかと思うのである。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013.05.27 07:19:21
コメントを書く
[「かくあるべし」の発生] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

知らぬ間に立派な大… 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: