森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.07.02
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カテゴリ: 生の欲望の発揮
親鸞聖人は、過酷な運命にもてあそばれながらも、境遇に柔順に生きた人だと思う。
親鸞さんは後鳥羽上皇の念仏弾圧事件に巻き込まれて、1207年越後に流罪となりました。
その時35歳。法然聖人やその門下とも別れ一人で信仰生活を歩まねばなりませんでした。

しかし親鸞さんは、流罪にあって恨みつらみで世をはかなんでむなしく一生を終える人ではありませんでした。
越後の人に自分の教えを機会を与えられたと考えられました。
悩みやつらさはそのままに抱えて、自分の使命を全うされようとされたのです。

この流罪をきっかけにして「非僧非俗」宣言をされたそうです。
つまりもう僧侶でもない、俗でもない。
中途半端な愚かな人であると位置づけられたのです。

そうした立場で布教されたのです。

5年後親鸞聖人は赦免されます。
しかし京都には戻りませんでした。京都に戻れば以前の安定した生活が待っていたことでしょう。

しかしながらあえて関東を布教の地に選ばれたのです。
これは越後での布教により、もっともっと自分の考えを広めてゆきたいという強い意欲が芽生えてきたのだと思います。
苦しくても運命を切り開いてゆけば、次の新しい展開へとつながってゆくのです。
そして関東で24輩といわれるすぐれた門弟たちを育てられました。

森田先生も正岡子規、エジソン、野口英世、後藤新平等過酷な運命の中、「生の欲望」を発揮された先人たちの話をよくされていますが、親鸞聖人もまさにその一人だろうと思います。

この人たちに共通していることは、普通の人はもう二度と日の目を見ることはないだろうという過酷な運命に翻弄されたにもかかわらず、そのことを糧にして運命を切り開いていかれたことです。





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Last updated  2013.07.02 06:15:26
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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