森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.07.12
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会社にいると、自分より能力のないのに、なぜ彼が自分よりも早く昇格するのだと嫉妬することがある。その憤懣やるかたないいらだちにどう対処したらいいのだろう。

森田ではこの点はっきりしている。
その嫉妬心、いらだちはそのままにしておくしかない。決してそのいら立ちを取り除こうとしてはいけない。いかに苦しかろうと、その不快感を押さえつけてはいけない。もしそのいら立ちを人事部や上司に直訴したりすると自分の立場を危うくしかねない。

嫉妬心を第一に感じる感情だとすると、これに身を任せて不快感を味わうことしか方法はない。間違いやすいのは、その不快感に耐えられずに、破れかぶれの行動をとる人がいる。

普通は第一の感情に続いて、すぐに第2波の感情が湧いてくる。
たとえば、「きっと彼は上司にうまく取り入ったのだろう。でも今後彼のやり方でリーダーとしてうまく組織をまとめていけるだろうか。一旦リーダーになると失敗は許されない。失敗すると降格ではなく、会社を辞めさせられた人を何人も見てきた。彼もこれから大変だ。苦労するのではないか。」等々。

森田では、常に第一の感情から出発する。第二波の感情は無視してもよい。私はいつも無視するようにしている。憤懣やるかたない感情を大切にして、味わうようにしている。その不快な感情を忘れようとか、取り去るためのやりくりはしないようにしている。
この態度が森田で言う純な心、感じから出発するということだと思う。
森田ではこの後、人間に自然に備わっている能力である理知の力を利用して行動するように勧めている。


そして次に手をつけることは、「この不快感はどうすることもできないが、行動することによって新しい感情を作り出すことができる」ということを思い出してほしい。
そうすれば時とともに不快感は薄れて流れていくようになっています。この森田理論の法則に沿ってさまざまな体験を積んでほしい。いくらでも応用できると思う。






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Last updated  2013.07.12 07:25:12
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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