森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.08.10
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元スピードスケート選手清水宏保選手は162センチしかないそうである。また喘息という病気を抱えていたという。
短距離のスケートは体力のない、病気をもった選手は圧倒的に不利だという。

それなのに長野オリンピックで金メタルが獲れた。それ以外にも世界記録樹立、数多くのメダルを手にしている。
私はそれに至る考え方と普段の精進の賜物であると思う。清水さんの本に、「プレッシャーを味方にする心の持ち方」という本がある。この本にその詳細が明らかにされていた。
この中で変化への対応力、バランスのとれた筋肉の使い方、リズム感ある生活の仕方について力説されている。講演会も数多くこなされている。
森田理論を学習するものにとって「宝の山」となる本である。

ここでは緊張と弛緩という問題について考えてみよう。
人間は、プレッシャーをかければかけるほど緊張が高まってきて、筋肉もパンと張ってきます。
適度なプレッシャーがあれば、体全体によい影響を及ぼしてきます。

ゴム毬のような、適度な弾力性のある状態がベストです。

つまり緊張感とリラックスのバランスを整えるということが大切です。
プレッシャーで緊張感が強いときは、それを取り除いてリラックスするようにする。
そのひとつとして、体のどこか一か所をほぐしてやると効果があるといわれます。
具体的には体の先端の指をほぐすことがよいそうです。
その他にも、手のひらの匂いを嗅ぐ。メンタルリハーサルをおこなう。
自分の体を意識のペンでなぞる。頭の中に∞を描くなどいくつも自分で考えられています。
やってはいけないことは30前になってウォーミングアップやマッサージ、ストレッチをやり過ぎるということだそうです。

そうしてレース前には緊張感と弛緩状態を繰り返すことによって「ゾーン」という状態を作り出すのだそうです。
この「ゾーン」に入ると、神経は高ぶっているのだけれども、体は逆にリラックスしているという状態になるそうです。そういう状態の時はよい成績につながったといわれています。

世界新記録を出した時は神経はかたぶっていたが、体がだるいという状態だった。

運よく調子が上がってきたのでそのままエンジンを全開にしたということでした。

そこまで緊張と弛緩というバランスをとっておられたのかというのが、とても新鮮な驚きです。我々よりも森田を体得しておられるようです。





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Last updated  2013.08.10 07:23:31
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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