森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.10.11
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カテゴリ: 最新の脳科学
神経症というのは誰にでもあるような一つのことにとらわれて、日常生活が滞るという症状である。
現在脳生理学が発達していて、脳の機能の立場から説明できるという。
有田秀穂氏の「セロトニン欠乏脳」から見てみたい。

私たちは絶えず外界からの刺激を受けて生きています。
目からの視覚情報、耳からの聴覚情報、皮膚からの触角、痛覚など、いわゆる五感からさまざまな入力を受けて生活しています。
多くの感覚入力は、注意されずに捨て去られているそうです。
いちいち記憶しておいては脳の記憶容量がすぐパンクしてしまいます。
そこで身体の危険を告げる感覚入力や、おやっと好奇心をそそられる入力に対しては、注意が向けられ、一時的に記憶情報として海馬というところに蓄えられます。

それ以外のものは受け流すようになっています。

記憶容量が満杯にならないように、記憶すべきもの、捨て去るものを選別している神経伝達物質があります。

それがセロトニンというよく知られた神経伝達物質です。
記憶という面ではセロトニンは不要な情報を捨て去るというふうに作用しています。
ところが我々のようにとらわれやすい人は、本来捨て去るべき情報を捨て去ることができない状態になっているそうです。
つまりセロトニンが少ないために、選別機能が働いていないのです。

これは我々だけではありません。
特にうつ病、うつ状態で苦しんでいる人もそうです。
また最近子供たちがよくキレるという現象があります。普段はおとなしい子供が、ちょっとしたきっかけでキレてしまい、暴言を吐いたり暴力をふるったりするのです。その子供たちもセロトニンが少ないのです。

だからセロトニンというのは大切な物質です。
なぜ少なくなるのかというとストレスなどの他に、普段の生活習慣がおおいに影響しているそうです。今の子どもたちは、テレビゲーム、ビデオ、パソコンなど一人きりで、しかも家で楽しめる娯楽がたくさんあります。
それらに夜遅くまでかかわり、昼夜逆転現象がおきています。


でるのは買い物に行く時ぐらいです。家の中でずっと一人で過ごしているというのは考えてみると空恐ろしいことです。

太陽はセロトニン神経を活性化してくれるのですが、その恩恵を忘れて家に閉じこもりがちな生活はセロトニンが悲鳴を上げます。
最近はSSRIがよく効くといいますが、元々セロトニンは普通に生活していれば人間の体の中で作られるものです。
薬で調整するというのは副作用もありますし、本末転倒だと思います。一時的に頼ったとしても、根本は生活態度の改善にあります。





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Last updated  2024.04.06 19:34:37
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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