森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.10.21
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会社でパソコンの入力作業をしていると、よく注意していても入力間違いが発生します。
それがときには会社に大きな損失をもたらすことがあります。
私も会社に粗利で30万円ぐらい損害を与えたことがありました。

上司に報告すると、「なんということをしてくれたんだ。この注文をとるのに営業がどんなに苦労しているのか分かっているのか。もっと集中して仕事をしろ」と怒鳴られた事があります。

自分では「しまった。どうしてこんなミスをしてしまったのか。どうしよう」と気が動転しているのです。
その上厳しい叱責ですからたまったものではありません。頭に血が上り、「いざとなったらこんな会社いつでも辞めてやる」と心にもないことを考えたりします。

ここで大切なことは、起きてしまったことは変えようがない。認めることしかありません。
今やるべきことは事後処理です。関係各所に連絡して謝ることです。そして収拾策を相談して、これ以上問題が大きくならないようにすることです。そして、反省して、このようなミスが起こらないように対策を立てることだと思います。

上司は腹いせに部下を怒鳴り散らすことではありません。


自分の腹立たしい感情はそのままにしておくのです。押さえつけてはいけません。
また決してストレートに出してはいけません。

なすべき事は、まずミスの中身をよく把握することです。
そして上司は部下にこういうのです。
腹立たしい気持ちをもちながら、まず部下の報告したことをオウム返しに繰り返すのです。
例えば、「単純な入力ミスをしたんだね。入力後のチェックが甘かったんだね」

そして次に、それを言いかえるのです。「会社としては30万円の損害が発生しているね」

最後に相手の気持ちになって発言するのです。
「ミスをしたことは仕方ない。得意先にこれ以上迷惑をかけないように、早急に手を打っていこう。君の案を出してくれ。」

ここで一番大事なことは、相手の言い分を聞き、私はあなたの話を聞いてこのように理解しましたが間違いありませんかと確認するということです。

こういう対応をされると、部下の方は自分のおかした入力ミスの中身の方に意識が移ります。


これは親業では「共感的理解」といいます。森田では「受容と共感」といいます。
相手との信頼関係がないと、相手にいくら理論的に正しいことを言っても受け入れてもらうことはできないのです。
こういう態度は、努力することによって可能となります。
つまり努力することによって、事実本位の態度を身につけることができるのです。






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Last updated  2013.10.21 07:18:37
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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