森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.10.22
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私メッセージは、「かくあるべし」人間から抜け出す一つの有力な方法です。

お母さんが風邪気味で、熱があって体がだるい。何もする気が起こらない。
そんな時に子どもたちが、夜遅くまでテレビを見たり、ゲームをしたり、音楽を聞いていたりするとイライラします。
こんな時口をついて出てくる言葉は、「さわぐんじゃないの。早く寝なさいよ」「テレビは消しなさい」「もうゲームはやめなさい」「音楽はとめて」等ではないでしょうか。

これに対して子どもたちは、「うるさいな」「またお母さんが怒っている」「いつも指示、命令ばかりなんだから」「僕たちの自由にさせてほしい」などと反発してきます。

こんな時、お母さんが言い方を替えるだけで子どもの対応は全く変わることがあります。
例えば「お母さんは風邪で寒気がしてぶるぶる震えているの。
それなのにテレビの音がやかましくて、あなたたちが騒いでいるので、頭がガンガンして、とてもイライラして気分が悪いの」「お母さんは今日だけは早く静かに休んで、明日は風邪を治したいのよ」

これの主語は「私」です。決して「こどもたち」ではありません。


これによって子どもたちは様々な反応を示してくると思われます。
「そんなこと言ったって、僕はまだテレビをみたい。でも音を小さくしようかな。」
「お母さん、音を小さくするから、この番組が終わるまで見ていいかな」
「お母さん風邪でかわいそう。僕たちのせいでイライラしているんだ。今日はテレビを我慢しようか。」
「お母さん、何か手伝っておくことはないの」等です。

これは先ほどの対応とは全く違います。
先ほどの対応はあなたメッセージの対応です。
叱責、指示、命令、強制、強迫の対応です。
森田でいう「かくあるべし」の押し付けです。
「かくあるべし」の押し付けは、自分の考えているように物事が進展しません。
仮に従ったとしてもイヤイヤ、義務感で従っているのです。

感情の事実だけを伝える。その後の対応は相手に任せるという姿勢が大切です。





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Last updated  2013.10.22 07:10:15
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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