森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.10.24
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カテゴリ: 認識の誤り
私たちは認識の誤りがあっても、自分ひとりで抱えていると、誤った考えに支配されているとは思いもよりません。
それはちょうど外国旅行をして、外国の人の生活や行動を見て、はじめて私たち日本人の生活や行動パターンを見直すようになるのと同じようなものです。

神経症で悩んでいる人は、特にこの認識の誤りが強いと思います。例えば

・神経症で苦しんでいるのは自分ぐらいのものだ。普通の人はいつも楽しそうだ。

・症状さえ取り去ることができれば、私の人生はバラ色になるはずだ。

・人は自分の欠点、ミス、失敗を見てバカにしているはずだ。絶対に見逃してはくれない。人に批判されるようになると生きてはいけない。

・頭で納得しないで軽率に行動すると、必ず失敗をして笑い者になると思う。

・白か黒、ゼロか100というように、物事はどちらかにはっきり決めてしまわないとイライラする。程よい加減というものはないと思う。バランスをとるとか考えたこともない。気の向くまま、気分本位の生活で満足している。

・細部のことばかり気になり、全体を見ることをしない。視野狭窄に陥ってしまう。



・一つでも欠点があると、自分は生きている価値や資格がないのではないかと思う。とるに足らないことが、すぐに人生の大きな問題に発展してしまう。本人はそのことに気がつかない。

・物事をいつも悲観的、否定的に見てしまう。両面を見て判断するということをしない。

・物事を実際に確かめることをしないで、今までの経験や先入観で決めつけてしまう。

・完全、完璧という理想に凝り固まっていて、その通りにならないと我慢できない。

・雑事は自分のする事ではない。もっと意味のあること、クリエイティブな創作活動をするべきである。

・自分にはいいところは一つもない。欠点をすべて修正して人並みにしたい。

・感情のおもむくままに行動し、好きなこと、やりたいことを自由にやれるようになりたい。

・いつも変化に合わせて自分を変えていくよりも、固定して動かないことが一番安心できる。

これらの最たるものが「かくあるべし」で、自己中心的に世の中のことすべてを自分のコントロール下におこうとすることだと思います。

自分の認識の誤りは、森田理論学習の中で学んでいくことが重要です。
自分一人ではなかなか困難です。

集談会を活用して、自分の誤った認識を自覚することが大切です。
「私の考え方や行動に認識の誤りはありますか。あったらぜひ教えてください。」と聞いてみればよいのです。

当たり前に考えていたことが、全く間違っていた。偏っていた。一方的であった。視野狭窄に陥っていた。極端すぎた。客観視できていない。あまりにも主観的、独善的であるなどが分かるはずです。

その際注意点として、自分の考えや行動パターンを具体的に話しましょう。
すると、仲間から反対の見方、視野の広い見方、先入観のない見方、両面観からの見方、偏らない中庸の見方、柔軟な見方、客観的な見方、事実に即した見方などがアドバイスとしてでてくると思います。






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Last updated  2013.10.24 17:43:03
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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