森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.11.02
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稲盛和夫さんが旧制中学の頃、先生がこんな質問をされたそうです。
もし親友が何かの拍子に人をあやめ、「いま人を殺してきた、助けてくれ」といって、弱り果てて自分のところに逃げてきたら、君たちはどうするか」

稲盛氏は、旧制1年生ですら理屈は分かっているつもりでしたので、「友達の非を諭し、自首するように勧めます」と答えました。
するとそれはだめだと先生は却下されました。
「そうして友人が頼ってきたら、自分が罪に落ちてもいいからかばってやるのが親友だ」

この点森田先生も同じことをおっしゃっています。
親父が博打をしているのを見つけたその人の子どもが、警察に届けたためお父さんが逮捕された、という事件が新聞にのっていた。

これについてある人は学校の言いつけを守る感心な子どもだと言った。
森田先生は、その子は低能な子どもだ。

常に行動は人情から出発しないといけない。

この2つの話から学ぶことは、人間の行動はいつも自分の感情から出発しないといけない。
最初に感じた感じを大切に扱わないといけないということだと思います。
間違いやすいのは、理屈、常識、理性、観念から出発することです。
そして自分の感情を無視することです。押さえつけてしまうことです。
こういうことは無意識に多くの人が陥りやすいことです。これは認識の誤りです。
順序が逆になっているのです。

森田理論ではどんな場合でも、自分の感情を大切にする。
それも最初に感じた感情を大切にする。
つまり直観とか、初一念を大切にする。
引き続いて出てくる初二念、初三念は無視する。


感じから出発して、そのあと理性でもって調整していく。
調和、バランスのとれた行動を目指すということになります。
ここは森田でいう「純な心」の体得となります。
大変重要な考え方です。





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Last updated  2013.11.02 06:36:45
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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