森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.11.04
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平井信義さんの本から子どもの自主性を育てるということを考えてみたいと思います。

テーブルの上の食器を「台所へ運んでくれない」とお母さんが子どもに注文したとします。
その時、子どもが、お蕎麦屋さんの出前の人がやるように、お盆を肩の上に載せて運ぼうとしたらなんというでしょうか。
「ちゃんと持ちなさい」「そんな持ち方をして落としたらどうするのよ」と注意するのではないでしょうか。

平井さんは、そのようなことはいいません。
子どもの気持ちが分かるからだといいます。
子どもはかねがね蕎麦屋さんの出前の人がやっていることに好奇心を持っており、自分もためしにやってみたいという欲求を持っています。

これは子どもがやれそうだと思った時に挑戦できるのです。つまり運動神経が発達してきているのです。
子どもは同じような冒険に2,3回挑戦して自信がつくと、同じような冒険はしなくなります。つまりその冒険は卒業することになるのです。



これが、子どもの態度を非難していると、子どもは仮に成功しても成功感を全面的に楽しむことができません。
まして、途中で食器を床に落としてしまい、大声で叱ったり、叩いたりすると、子どもを責めることになります。
子ども自身しまったと思っているところに、追い打ちをかけて叱られるので、子どもは強い劣等感を持ってしまいます。

こんなことを繰り返していると、子どもは好奇心を封印し、自主的に行動はしなくなります。
いつも親の態度を気にして、親が指示することしかしなくなります。

そうした子どもが大きくなると、ちょっとしたことですぐ躓くようになります。
友達の言動に振り回されて、不登校に陥り、会社に入ると指示された事ことしかしなくなります。
常に上司や同僚の目を気にして、ミスや失敗を恐れて隠すようになり仕事には身が入らなくなります。

平井さんは子どもが食器を割ってしまっても、「この次はがんばろうね」と言います。
そして壊れた食器を一緒にかたづけながら、その片づけ方を教えます。
そしてまたいつか食器を運ぶ機会を与えるのだそうです。

こうした自信は、これからの人生を生きる上でとても大切なことだと思います。





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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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