森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.12.31
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カテゴリ: 身近な社会問題
マルハニチロの冷凍食品から、基準の150万倍の残留農薬が見つかった。
外国からの輸入食品は極力食べないようにしていたが、日本の食品の安全性にも
疑問符が付く。
しかしこれは、農業の仕組みを観察すればすぐわかることである。
農業の現状を書いてみたい。

農作物には連作障害がある。
人間の浅はかな考えによってトマトを作ればもうかるからと、同じ土地でトマトを
作りつづれると病気にかかりやすくなったり、収穫量が落ちてくるのである。
ナスでも大根でも白菜でもなんでもそうである。


同じ野菜もそうだが、同じ科の作物を作ることさえ好ましくない。
たとえばトマトはナス科に属する。ナス、ピーマン、ジャガイモなども同じ科である。
アブラナ科に白菜、キャベツ、ブロッコリー、小松菜、大根などがある。

これらも同じ科であるから、今年収穫が多かったからと言って、基本的には同じ場所で
作ってはいけない。無理して作れば病気が発生する。収穫量が落ちてくる。

キャベツには根こぶ病という病気がある。いつもは休眠しているが、キャベツを作る
と活性化してキャベツの根の周りに集まり病気を作る。
これに対して人間は、問題を観察して根本から見直すことをしない。
力でコントロールしようと考えたのである。

それを作り続けると病気が大発生してくるので、農薬で処理をしているのである。
今の農業は単一作物の産地化を進めている。安定供給と規格化のためであるが、輪作を


自然の摂理を無視して、人間のエゴ丸出しだから悪循環に陥っているのである。
これを改めて、キャベツの後にイネ科のトウモロコシなどを作ると根こぶ病菌は死滅
してしまうそうです。

また作物同士の相性もあります。トマトとアスパラガスは、相互に成長を助長します。
キュウリと豆類。スイートコーンにエンドウなどは相性が良いのです。


これはボーリングでスペアやストライクを連発すればするほど、点数が加算されるの
と似ています。
自然の摂理に従うと、問題は起きないようになっているのです。
ところが人間が自然に反して、自然を思うがままにコントロールしようとするから問題
を引き起こしているのです。
さらにその問題を対症療法で解決しようとするから、さらに大きな問題へと発展するのです。
自然の仕組みや動きをよく観察して、自然の営みに沿って人間がその手助けをしていく
という謙虚な姿勢になればなるほど、将来に明るい展望が開けてくるようになっているのです。

お気づきだと思いますが、神経症も原理は全く同じです。コントロールできない
不安、恐怖、違和感を、無理やりコントロールして、スッキリとした気持ちにしよう
という驕りが葛藤と苦しみを招いているのです。

農業に詳しい人は、自然の摂理に逆らおうとはしません。
自然との共存を図っています。自然との共存共栄を目指す人は、神経症とは無縁です。
そういう人が、「森田の達人」という人生を歩んでゆくことができるのです。





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Last updated  2024.04.06 19:48:02
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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