森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.01.11
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ハワイでは、夫が妻に「俺についてこい」と言って歩き始める。
しばらくして後ろを振り返ると、妻は反対方向に向かって歩いていたという笑い話があります。
日本では昔妻は夫の三歩後ろをおとなしくついて来るのがよいとされていたという。
そういう意味では日本もハワイ並になってきたようだ。

ところが二人がお互いに自己主張するものだから、一向にかみ合わないということで
悩んでいる夫婦も多い。
それは離婚の増加で見て取れる。最近は結婚件数70万から75万件に対して、
離婚件数25万件程度である。
結婚しても3件に1件は離婚している。


森田では、同じ性格の人の結婚はよくないという。
たとえば、神経質性格同士はよくない。
これは実感としてよく分かる。
同じ趣味を持つ人同士、同じ仕事を持つ人同士はお互いにメリットがある反面、
デメリットも大きい。それはいつも引っ付いた状態だからだ。

これは森田理論学習の「不即不離」から見るとバランスが悪い。
磁石でもプラスとプラスは反発ばかりする。
プラスとマイナスは離そうと思っても自然にくっついてくる。
結婚も基本的には、自分とは反対の性格の人同士で一緒になり、お互いの不足を
補うというのがうまくいくコツだと思う。

また自己中心的な人同士の結婚も難しい。

相手にぶっつけているのでまだ救いはあると思う。
「雨降って地固まる」ということわざがある。
お互い自分の感情や気持ちを吐き出しているのはよいのだが、ピントはずれている。

吐き出し方を森田理論学習でよく理解してほしい。
つまり自分の感情や気持ちを素直に出しているのではない。

しようとしていることが問題になるのである。

お互いが、それが当たり前な自然な人間関係であると誤解しているのである。
そして、長い間には、相手が自分の思うようにならないと次第にあきらめに変わってくる。
放任して突き放してしまうようになる。
しかし無意識の感情としては、怒り、恨みがどんどん蓄積されている状態である。
いずれダムにいっぱい水が溜まってくると放水せざるを得ない。
溜め続けるとダムは確実に決壊してしまう。

森田理論学習でいうように、小さな感情を大切に扱う。
小さな感情のうちに言葉に置き換えて表現する。
私メッセージで自分の感情の状況を相手に伝える。
日記に書いてみる。一人で呟いてみる。
我慢したり、耐えたりしているといずれ大きな反動が起きてきて自分も葛藤するし、
家族を巻き込んで大変な事態になることをよく考えてもらいたい。





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Last updated  2014.01.11 09:41:35
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Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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