森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.04.18
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凹まない人の秘密(アル・シーバート著)によると困難を克服してゆく人は、思考方法に次のような特徴があるという。
・独創的でありながら分析的
・真面目でありながらふざけている
・勤勉でありながら怠け者
・繊細でありながら図太い
・疑い深いが同時に信じやすい
・無私でありながら利己的
・自信はあるが自己批判的
・衝動的でありながら用意周到

・楽観的でいながら悲観的
・外向的でありながら内向的

これらはお互いに対立するものである。
その両方を持ち合わせて、その時々の状況に合わせて使い分けることができる人が、困難を克服して能力を身につけて、人間として成長してゆけるのだといわれています。
そうでなく偏っている人には、悲惨な人生が待っている。

これは森田でよくいう両面観の考え方です。
神経症を克服した人は、一つものを見るときに多面的な見方ができるようになります。
これは円錐見るとき、上からも下からも横からも、斜めからも見れるような人間に変化してきたということです。
物事や事実を正確に判断できる能力を獲得したということです。
行動面でも両面を比較対照して、自分の感じから出発できるようになります。
つまり偏りがなくなる。臨機応変な行動となります。


普通は「かくあるべし」で凝り固まり、どちらかに固定して是非善悪を価値判断していることが多いのです。
例えば、不真面目ではいけない。怠けてはいけない。繊細な人は傷つきやすいからダメだ。
人を疑ってはいけない。利己主義な人間は嫌われる。衝動的な行動は慎まなければいけない。
物に動じない人間にならなければいけない。いつも予期不安で手も足も出ない。
いつも自分の心身の不安な状態が気になる。


これは一朝一夕で獲得できるものではありません。
でも獲得する意思があれば可能だと思います。
森田理論学習の継続が後押ししてくれます。

私は森田理論学習のおかげで自己肯定感がだいぶ出てきました。
そして今では机の上に「やじろべい」を置いていつも眺めています。
「自分は何をやってもダメだ」という感じが起きた時、それはあまりに大げさで、飛躍してはいないか。
自分は文章を作ったり、本を読んだり、森田理論を極めたり、楽器を演奏したり、一人一芸を4つも持っているではないか。
それなのにちょっとした失敗やミスで自己嫌悪したり自己否定するのは何事か。
それは自分を冒涜していることではないのか。

失敗や恥ずかしい気持ちになった時、自分の人間性や人格とは切り離すことができるようになりました。
我々はとかく柔軟な思考ができなくなっています。
どんなに過酷な状況でも、柔軟で変化対応力のある人は生き延びてゆける人です。
森田理論は偏らない、変化に素早く対応できるカメレオンのような人間を目指していると思っています。
そのためには森田理論学習の継続及び一人ではなく相互学習が大切だと思います。







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Last updated  2014.04.18 06:30:04
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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