森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.04.23
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子どもに様々なことを経験させていく。体験させていく中に自己肯定感は養成されてゆきます。
それは子供にとっては自由な行動が許されているということになります。
子供を育てるにあたってはこれが最重要事項です。

でもここで心しておきたいことがあります。
自由には「自己責任」がつきものであるということです。
本来自由というのは、自己責任の範囲内でしか許されないものだということです。

子供の頃は友達と一緒になって、鉛筆や消しゴムなどをお店から万引きすることがあります。
親は子供を観察していると文房具が増えているので分かることがあります。
そんな時、「そんな悪いことをしてはダメよ」と注意するだけの親もいるでしょう。

こんな時こそ責任を学ばせる大きなチャンスです。

ある親は子供について万引きしたお店を回りました。
親はお店の外にいて、子供に謝りに行かせました。
ここが大事なこところです。親が謝るのでないのです。
万引きをした子供が謝るということです。
責任を親が肩代わりしてやるということではありません。
尻拭いを親がやってしまうと、子どもはこれから先どんな不始末をしても、親が後始末をしてくれるのだと解釈してしまいます。
しだいに勝手気ままな子になってしまいます。我慢する、耐えるという力はついてきません。
これは自由の暴走です。後でその惨禍は必ず親に降りかかってきます。

その責任は、子供に自ら引き受けさせるということです。
すぐに許してくれる店もあれば、叱りつけられる店もあるでしょう。


しかしやりすぎてけがをする。病気になる。気まずい思いをする。
お金を失ってじり貧になる。家族や人に迷惑をかける。
などの結果については自分自身で責任を負うのだということをしっかりと教え込まないといけない。

これは「自由」と「責任」はコインの裏と表の関係になるということです。
欲望の満足という自由だけが暴走しては、後で取り返しのつかないことになる。


自由と責任のバランス感覚を身につけると、自由の暴走はなくなります。
責任というブレーキを効かせながら、自由を満喫して自己肯定感の強い子供になります。

欲望丸出しの行為などをしたくなっても、こんなことをすると母親が悲しむかもしれない。
父親ががっかりするかもしれないと歯止めがかかるようになります。
自由と責任のバランス感覚を身につけた子供は、社会のルールを守りながら、生の欲望の発揮に邁進するようになります。





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Last updated  2014.04.23 06:34:35
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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