森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.06.24
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東京都議会議員S氏の都議会でのヤジが社会問題となっている。
多分この人は議員辞職に追い込まれるだろう。
都議会議員報酬は約2500万円といわれているが、一言のヤジが命取りとなる可能性が強い。
S氏は都議会では7年目、中堅議員である。東京都の自民党の政務調査会会長代行を務めている。

S議員は元々大田区議会議員の時から選挙民には人気があり、常にトップ当選を重ねていた。
都議会議員になっても2013年トップ当選である。

そんな彼の中で一体何が起きていたのだろうか。
私が思うには、飛ぶ鳥を落とすかのような順風満帆の議員生活の中で、だんだんと自信が芽ばえ、次第に自信が膨らみ、その自信が慢心になり、そして傲慢さを身に着けていったのではないかと思う。
傲慢で制御不能な一人の人間が、都議会議員のバッチをつけていたのである。


ことの重大さに気が付かないほど、鈍感になっているのだ。

大田区議に初当選したのは1999年のことだが、その区議時代に、公費でヨーロッパ視察、アメリカ視察を行っている。
その後提出された報告書は他人の文書を丸写ししたものだったという。
もちろん文献の出どころの記載はない。
これがばれて追及されると、視察を今後に政策に活かすことが大事であると弁明していたという。

何かおかしい。通常の神経の持ち主では後ろめたいと思うのだが、そんなことはみじんも感じられない。
今回も謝罪するまでは嘘八百を繰り返していた。誠意とかは無縁の人である。
とても女性の味方、女性の人権を守る、女性の就業機会を増やすことを政権公約にしていた議員とは思えない。

これはS氏だけの過ちとは思えない。
欲望と不安のバランスの大切さを知らない人は誰でも陥りやすいことだ。
たとえば、思いがけない幸運が舞い込んだとき、私たちはこの世は自分を中心に回っているのだという錯覚に陥る。


森田理論で言う欲望の暴走は自分の破滅を招くというのはどこ吹く風となってしまう。
権力を持つ、大きな成功をつかむ、大金が入る、日本や世界中の人から称賛とあこがれの的になる。

こんな人はよほど注意しないといけない。
森田理論でいう欲望の暴走には、歯止めを利かす抑止力が必要なことを。
その暴走に待ったをかけてくれる人を身近に持っていることが大切であることを。


どこで歯車が狂ったのか。すでに大田区議の時代からあったように思う。






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Last updated  2014.06.24 21:21:45
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
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