森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.08.21
XML
私の住んでいるところから車で30分ぐらいのところで大災害が起きた。
所は広島市安佐北区、安佐南区である。
そこでは8月20日夜の2時から4時にかけて雷が鳴り大雨が降った。
それまでなんとか持ちこたえていた山のあちこちが崩れた。
現在までに40名以上の人が死亡、もしくは行方不明になった。
まさか近くでこんな大惨事が起こるとは思わなかった。ショックで憂鬱な気分だ。

この地区には知り合いが3人いる。いずれも命は助かっていた。
30年住んでいてこんな災害は初めてだという。
目は覚めたが、真夜中であり雷が激しくなるので、家にじっとしているしか方法はなかったという。

今になってみれば、どうしてこんな山を開発して分譲したのかと腹を立ててみても後の祭りである。

森田理論ではこのような自然災害をどうとらえているのだろう。
森田ではまず自然災害に対しては、考えられる対策は充分にとっておくことを勧めている。
予測される事態に対しては、不安に学び、できうる限りの備えと心構えをしておくことである。
たとえばこれから予想される東海、東南海、南海地震に対しては家具をきちんと固定しておく。耐震構造にしておく。
避難場所、避難経路はきちんと決めておく。
津波に備えて必要なものだけ持ってすぐに逃げる。
最悪の場合を想定して、あらゆる備えをしておくのである。
自然災害を甘く見てはいけない。自然災害は甘く見ている人のところに確実に甚大な被害を及ぼす。
甘く見るとすぐに確実に足元をすくわれる。
島原の普賢岳の火砕流にしても、最悪を想定していれば助かった人は多い。


150mぐらいの堤防の先でクロダイ(チヌ)釣りをしていた。
すると今までなんでもなく穏やかだった海が急に荒れだしたのである。
風が吹き出したかと思うと、波が出てきた。次第に波が大きくなってきた。
その間約5分ぐらいだった。急いで釣り具を持って陸地に向かった。
ところが波が堤防に乗り上げてきたのである。その恐怖は今思い出してもぞっとするのである。

海を甘く見ていたら恐ろしいことになる。
その時はなんとか踏ん張り難を逃れた。命からがらの脱出であった。

田舎道でも棒切れのようなものがあったら、蛇かもしれないと疑ってかかれという。
最悪を予想するのである。
棒切れだろうと勝手に決めつけて手にしたとき、それがマムシだったらどうするのか。
血清がすぐに手に入らなかったら命を落としてしまうことだってありうる。
もしそれがハブだったらもっと大変なことになる。
自然災害は最悪を想定してできうる限り対策を立てる。これが一番である。

つぎに、もしそれ以上の自然災害が襲ってきたらどうするのか。
その時は、もう我々には打つ手はないのである。
万が一の飛行機の墜落事故と一緒である。
耐えがたいことであるが、自然の理不尽な動きに従うしかない。
この場合いくら反抗しても全く意味をなさないのである。
これも森田理論が教えてくれている。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014.08.21 07:04:28
コメント(0) | コメントを書く
[観念重視から事実重視への転換] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

知らぬ間に立派な大… 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: