森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.09.05
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朝令暮改という言葉がある。あまり良い意味では使われない。
命令や法律などが頻繁に変更されてあてにならないことを言う。
友達でも会社でもこういう優柔不断な人は嫌われる。
方針や目標が変更されると、今までの努力が水の泡になり一からやり直すことになりかねないからである。
莫大な資金が無駄になることもある。
だから念には念を入れて長期目標をしっかりと作る。
それに向かってまっしぐらに突き進むことを好むのである。
目標を持って日々努力することは大切である。これが生きがいにつながる。

しかしこれにあまりにも固執すると、突発的な状況の変化に対しては全く対応できない。

森田理論では「変化への対応」を優先する。
森田では、目標に向かって努力することは、生の欲望の発揮といってとても重視している。
しかし、努力の過程では、常に周囲の変化を観察して、自分をその変化に対応させていくという考え方である。
自然や相手を自分の意のままに変化させるのではない。
自分の立場を相手に合わせて変化させていくという考えである。

セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文氏は、「顧客は移ろいやすく、飽きやすい集団と化している。加えて、好況、不況、産業構造、人口動向などのマクロ的変化、天候、気温、地域性などのミクロ的な変化によって、顧客のニーズは日々刻々と変化している。こうしたいかなる変化にも素早く対応することが大切である。」といわれる。

昔イノベーションしない会社の寿命は30年といわれた。
一事の成功に浮かれて、変化対応を忘れて、現状に甘んじていると衰退の一途をたどっていく。
カメレオンのように周囲の状況に合わせて、自らを変えていくことが生き延びる唯一の道となる。
変化の激しい今の時代は、企業の寿命は5年程度に縮まっていることを認識すべきである。
我々森田理論学習者としても、「変化への対応」を意識して体得するべきだと思う。





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Last updated  2024.06.02 23:40:59
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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