森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.10.14
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カテゴリ: 生の欲望の発揮
2014年のノーベル物理学賞は青色発光ダイオードを(LED)を開発した赤崎勇・名城大学終身教授、天野浩・名古屋大学教授、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授に決まった。

赤崎教授は記者会見で若い人に、「好きなことをやりなさい」と言われていた。
成功するとか偉くなるとか、金儲けになるとかいうことではなく、自分の好きなことをやっていれば、失敗してもめげないといわれていた。
自分の好きなことに情熱を燃やすということは、森田では「生の欲望の発揮」と言います。

天野教授は窒化ガリウムという物になるのかもわからない物質に目をつけて、難しくて他人が研究から手を引く中、長期間、粘り強く基礎研究を続けられた。
試行錯誤、暗中模索の研究の過程で、失敗の数は3000回以上に上ったという。
そのあとでの、たった1回の成功であったといわれている。
森田でいう執着性がいかんなく発揮された例である。

途中で投げてしまえば、永遠に失敗という結果だけが残る。

その状態は努力即幸福である。
そして最後に成功すれば、すべての失敗は消去される。

それはオセロゲームで劣勢な状況なのに、最後に大逆転で勝利を掴むようなものである。
自動車の飛び込みセールスでも確率的には100分の1ぐらいと聞いたことがある。
その30倍の報われない研究にもかかわらず、情熱と努力を積み重ねることができたということが驚きである。
森田理論の「生の欲望」との関連でいえば、目標に向かって努力している限り神経症に陥ることはない。
ところが途中で苦しいからといってあきらめてしまうと、自分のふがいなさを責めるようになり、注意が自己内省に向かうので神経症に突き進んでしまう。

中村教授は若い人へのメッセージとして、何が自分は一番好きなのかを見つけることが大事といわれていました。
そのためにはいろんなことにアンテナをはり、好奇心を持って対応すること。
尻軽に手を出して挑戦してみることが大切だと思います。
そのうちに、自分の好きなことを見つけることができるのではないでしょうか。


すると気づき、アイデア、ひらめきが発生して、創意工夫や楽しみにつながり、行動に弾みがつくことになります。
これを継続することによって、後で振り返ると自分にとって天職に巡り合ったということになるのではなかろうか。
森田理論学習で見ても参考となる快挙であった。





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Last updated  2014.10.14 06:26:28
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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