森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.11.01
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2014年11月号に強迫神経症の人の話が載っている。
この方は高校への通学路にこぶしぐらいの石が転がっていて、それに人とか自転車がつまずいてケガをするのではないか、という強迫神経症だった。
自分がけがをするのが恐ろしいのではなく、自分の責任で人がけがをするのが恐ろしいのだといわれる。

これを治すには、まず受け入れることから始まりました。
気になれば石をどけるということです。
自分は心配性であるということを受け入れる。
受け入れることが出来れば治癒したことになるといわれています。
そんな自分を自己否定しているうちは、どんどん症状は強くなっていきます。

次の段階で強迫行為に条件をつける。

ヒマな時には石をどけてもよい。そんなことです。

そんな経験を繰り返していくと、だんだん強迫行為をしても、しなくても、どちらでもよい状態になっていく。
気になれば強迫行為をするし、気にならなければしない。
その段階が過ぎて気が付いてみると、強迫行為はあってない状態になっていた。
あってもなくてもどちらでもよいのです。
このような心境は、ある意味では強迫観念が治ったということです。

この方はまず森田理論学習で不安の正体と役割について学習された。
不安は強い欲望の反面として出てきているのだということを自覚された。
不安は闘う相手ではない。不安は受け入れて、生の欲望に目を向けていくことを学ばれた。
そして学校に遅刻しないこと、電車に遅れないことを優先できるようになった。
いちいち不安に振り回されないように、その場の状況に臨機応変に対応できるようになった。

心配性の反面の感受性豊かな自分を自覚できるようになった方だろうと思います。
森田理論学習をして45年経った今では、症状も消えて、放送大学で学び、町内会活動、登山などで頑張っておられるとのこと。
強迫行為で悩んでいる人はぜひ読んでほしい記事でした。





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Last updated  2014.11.01 05:42:52
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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