森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.01.08
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最近は家庭菜園をされている方が多いいようです。
土づくりをしてミミズが住みつくような土になりますとヘビなどがやって来るようになります。
ヘビというのは苦手な人が多いいようです。
ヘビを見つけるとすぐに逃げだすという人が多いと思います。
またヘビが恐ろしくない人を呼んできて追い払ってもらう人もいると思います。
畑にヘビが入っていたというだけでもう畑には行きたくないと言って家庭菜園をやめたという人もいました。
青大将のようなものは大きいですが人間には危害を加えません。
ところが蝮のようなヘビは毒を持っています。
とぐろを巻いていて一挙に飛びかかってきます。

沖縄や奄美大島に生息しているハブなどは猛毒を持っていると言われています。
必要に応じてその都度駆除しないといつまでも居座ることになります。
危険極まりない状態になります。
イヤイヤでも自分で駆除するか、近所の手なれた人に依頼するかしないといけません。

逃げて放置することはいけません。
その時は一時楽になりますが、強迫観念で苦しむようになります。
その際そのヘビをよく観察することです。頭が三角形をしているのが蝮です。
これは必ず駆除しないといけません。
それ以外のヘビは畑の虫などを食べてくるので放置しても害にはなりません。

強迫観念を起こすような人はどうなるか。
ヘビを見ただけで恐怖に耐えられないで、一時逃れの安心を得ようとして、顔をそむける。

恐怖を恐怖する状態になる。ヘビを忘れて自己に執着しているのである。
ヘビを駆除していれば、その事実が去れば、よかったという歓喜が起こり、大丈夫という自信もできる。
ところが強迫観念を起こすような人は、自分の気分を目標にしていて、気分は事実とは無関係にいつまでも自分に内在しているから、日夜その恐怖に悩まされることになる。
「煩悩のヘビは追えども去らず」というふうに、実際のヘビとは違って心の中に住み着いたヘビだから、絶えず悩まされることになる。
その後、このヘビの気分に対する恐怖を中心にして、人間関係が恐ろしい、夜が恐ろしい、友人の訪問も不安である。寝ても覚めても悩みもだえるというふうに拡がっていくのである。


気分本位になってすぐに逃げてはいけない。
よく観察する。事態を把握する。是非善悪の価値判断をしないで事実を認めていく態度が大切です。
さらに事実を受け入れて、事実に服従できると自然に対応策は思い浮かんでくると思われます。
(神経質の本態と療法 森田正馬 白揚社 一部分180ページより引用。)






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Last updated  2015.01.08 06:36:45
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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