森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.04.17
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ありのままの自己を認める、自己を肯定して生きていくことはとても大切なことです。
神経症で苦しんでいる人は自己嫌悪、自己否定は得意です。
しかし自己肯定は最も苦手とするところです。
これはいくら言葉で観念として自己肯定に向かおうとしても無理があります。

そういう時は、観念ではなく身体感覚で自分を実感するといいのだという人がいます。
どういうことか。例えば、スポーツをやっていると、力んではいないけれども、すごく集中していて、身体が自在に動くという状態がときおり感じられます。
それを何度も繰り返すと、自分のベストの状態が分かってくる。自己のベストの状態を知っていると、帰る場所があるという肯定的な感じが持てます。
これは自分自身に対する肯定感が持てるということと、自分の身体の中に中心感覚があるということは、深く結び付いているのではないか。
腰や肚(はら)をある程度鍛えますと「自分の中心はここにある」という感覚が、ごく自然に感じられるようになる。

反対に身体のどこにも中心感覚が感じられないと、ふわふわした透明な感じになってしまって、それは漠然とした不安感につながってきます。

人が生きていく上で、すごいプレッシャーがかかる時があります。
そのプレッシャーに飲みこまれるか、それともそれは自分への期待だと受け止めて背負うことができるのか。
どちらに傾くかは当人たちの構え次第です。
その時に身体のどこかに受け止めるポイントがないとつらくなります。
これは不安の発生を考える時に考慮すべきことであろう。

齊藤孝氏は身体の中心部分を鍛える方法を伝授されています。
腰や肚(はら)を鍛える方法としての丹田呼吸法です。
これは息を三秒吸って二秒そのままにする。そして15秒かけてはく。
これを6回繰り返すというものです。簡単にできます。

丹田呼吸法によって自分の確かな中心感覚を鍛え上げると、自己肯定感につながってくるということです。

これは腰の据わったどっしりとした姿勢を作ることによって自己肯定感を作り上げているということかもしれません。
(「五感力」を育てる 齊藤孝+山下柚実 中公新書より引用)






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Last updated  2015.04.17 06:51:57
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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