森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.04.23
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笑いのある生活は精神の健康を保つために大変役立つ。

岡山で「生きがい療法」をされている伊丹仁朗先生はユーモア療法などに取り組まれている。
ユーモア小話作りは、注意を外部に向けてネタ探しをする。
さらに作品として作り上げる過程で創意工夫をする。
みんなの前で発表するとドキドキハラハラの体験ができる。
みんなを喜ばせて人のために尽くす体験もできる。
元手がかからずいいことづくめである。

村上和夫先生は笑いが糖尿病患者の血糖値を下げるという実験をされた。
25人の糖尿病患者の協力で2日にわたって実施された。

あまり面白くはない講義である。

次の日はやはり昼食直後に50分間、吉本興業の漫才師に来てもらって大いに笑ってもらう。
この2日間、食事などの日常生活は全く同じで、違いは講義と漫才だけ。
そして、講義と漫才の前と後で、血糖値を測定し比較した。
講義後の血糖値の上昇は平均123ミリグラム、漫才の後は77ミリグラムで46ミリグラムもの差がでてきた。詳しくは「生命のバカ力」村上和夫 講談社参照してください。
「とても面白かった」と答えた人が、「そこそこ面白かった」と答えた人よりも余計に下がっていたという。

アメリカのジャーナリストのノーマン・カズン氏は、膠原病で治療法がないといわれた。
彼は薬をやめて、病室にコミック、面白い映画やテレビ番組のビデオを持ち込み、それを見ては大笑いするようにした。
2週間すると、痛みが軽減して退院した。そして数ヵ月後に職場復帰した。
その経験をニューイングランド医学誌に発表して、大反響を呼んだ。

私はみんなに「一人一芸」を勧めている。

その他アナウンサーのものまね、皿回し、剣玉、替歌、盆踊り、しばてん踊りにも手を出している。
さらにユーモア小話作りとその収集まで行っている。
川柳作りと収集にも興味を持って取り組んでいる。
それらを積極的にみんなの前で公開している。
究極は老人ホームや地域イベントでのパフォーマンスだ。


今までは完全に眠っていたのだ。
私は元々ネクラと呼ばれて、陰鬱で暗いばかりの人間だったのである。
いつも何かに極度に怯えてつらく苦しい生活を送っていたのである。

ところがこれらの活動のおかげで、不安や恐怖に敏感に反応する扁桃体の働きが相対的に弱まってきた。
エーテン神経が盛んに活動を始めたおかげで、バランスが多少なりともとれてきたのである。

私は現在神経症の克服に一つの確信を持っている。
森田理論学習の実践編では、笑いやユーモア、一人一芸の習得は避けて通れないものなのではないか。
神経質な人は好奇心旺盛で、多彩な趣味を持っている人が多いことはよく知られている。
それに加えて自分でもよく笑う。
人を笑わせて愉快にさせるということも付け加えていくことをお勧めしたい。





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Last updated  2024.04.06 11:41:03
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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