森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.05.18
XML
万葉集等には200もの枕詞があるそうだ。
枕詞は修飾語であり、内容を示すものではありません。
でも枕詞があるなしでは歌のおもむきが全く違います。
こういう遊び心は日本人独自のものです。
枕詞を見れば、それに続く言葉が、日本人の共通認識として多くの人が分かっていたということがすごいことです。
いかに日本人の感性がすぐれているのかを示すものだと思います。
神経質者はさらに輪をかけて、するどい感性を持ち合せていることを自覚して、活かしていくべきだと思います。
私の好きな歌をあげてみます。

あかねさす 紫野(むらさきの)行き 標野(しめの)行き 野守(のもり)は見ずや君が袖(そで)振る 「あかねさす」は「紫」の枕詞です。



あしびきの 山鳥(やまどり)の尾の しだり尾の
長々し夜を ひとりかも寝む 「あしびきの」は「山」にかかる枕詞です。

あおによし 奈良の京は 咲く花の にほうがごとく いまさかりなり
「あおによし」は「奈良」の枕詞です。

石走(いわばし)る 垂水(たるみ)の上の さわらびの 萌(も)え出(い)づる春に なりにけるかも 
「いわばしる」は「垂水」にかかる枕詞です。

春過ぎて 夏来たるらし 白妙の 衣ほしたり 天の香具山 
「白妙の」は「衣」にかかる枕詞です。

たらちねの 母が 手はなれ かくばかり なすべき事は いまだ為(せ)なくに 
「たらちねの」は「母」にかかる枕詞です。

ちはやぶる 神代(かみよ)も聞かず 竜田川(たつたがわ)韓紅(からくれなゐ)に水くくるとは 


居明かして 君をば待たむ ぬばたまの 我が黒髪に 霜は降るとも 
「ぬまたばの」は「黒」にかかる枕詞です。

ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心(しづごころ)なく 花の散るらむ 
「ひさかたの」は「光」にかかる枕詞です。

興味があれば現代語訳をネットで検索してみてください。

さらに、さまざまな枕詞のなんともいえない語感がとても心地よいことに癒されます。

人生にはこういうちょっとした楽しみ方もあるということです。
神経質者がこういう楽しみを沢山持って、無上の喜びを感じることができるようになると、人間に生れてきたことの意義を噛みしめることができるようになります。
私たち神経質者は、鋭い感性を活かして小さいことでもっともっと人生を楽しみたいものです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.04.06 23:39:34
コメント(0) | コメントを書く
[野菜作り、花、風景、川柳、面白小話など] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

メダカを飼っています New! 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: