森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.06.12
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カテゴリ: 認識の誤り
東京のよみうりランドではバンジージャンプ、クレージーヒュー・ストン、バンデットというジェットコースターが体験できる。
私は以前ジェットコースターを体験した。見ていた時はとても面白そうに思えた。
なにしろ最高スピード110キロ、高低差78メートル、最高到達点150メートル、全長1560メートルある。
みんな絶叫をあげている。体験してみる価値がありそうだ。
最初坂道をコトコト登り始めたときはうきうきしていた。
ところが最初の坂を下りはじめるとすごい重力がかかってパニックになり気が動転した。
内臓が上の方に持ち上げられる。なんともいえない恐怖と気分の悪さ。
降りてから、この最初の長い坂が最大の売り物だと聞いた。
見るのと体験するのは大違いというのはこのことだ。


よみうりランドは高さ22メートル7回のビルに相当するそうだ。
遠くから飛び降りている人を見ていると面白そうだと誰でも思う。
すぐそばまで行く。上を見上げる。すると自分でもできるかもしれないと思う。
どうにもならない高さではないように思える。それはとんでもない認識の誤りである。
ジャンプ台の上から下を見ると誰でも恐怖で足がすくむ。何倍にも高く感じる。
これは水泳の高飛びこみも同じだろう。そこをがまんして思い切って飛んでみる。
飛んで下から上をみる。やれやれと安堵感に満たされる。
思い切って飛び降りた自分を誇らしく思える。満足感に満たされる。
その時々でいろんな感じが出てくることがよく分かる。

ロープ1本で登るロッククライミングや沢のぼりも同じだ。下から見ると簡単そうに見える。
ところが目的地まで到達して、上から下を見下ろすと身も毛もよだつような感じになる。


また下から上を見るのと、上から下を見る感じも全然違って見えるということである。
見る視点が違うと感じ方も全く違ってくるのだ。

我々神経質者は物事を悲観的にマイナス思考で見る傾向がある。
よく観察しないで安易に決めつけをしたり、先入観で物を見る。体験しないで頭の中で推測する。
いかにそれが一面的で、無茶で、おおげさで、飛躍しているかには気づいていない。


体験して事実を確かめないと判断を誤りやすい。実際によく観察する。
体験してみることはとても大事なのだ。
また一つの考え方の裏には必ず別の考え方が隠れている。
森田でいう「両面観」で物を見ないと正しく見たことにはならない。
無理にでも別の考え方を持ちだして比較しないと正しい判断はできない。
先入観や思い込みで行動して、取り返しのつかない行動をして後で後悔することになることが多い。






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Last updated  2015.06.12 06:58:10
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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