森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.06.16
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カテゴリ: 神経質の性格特徴
江戸時代に4つの飢饉があった。その中でも最大の飢饉は天保の飢饉であった。
1833年から39年まで続いている。

二宮金次郎は所用で宇都宮に行った。
そこで食事をとった金次郎は、宿の膳に上がったナスを一口食べて驚いた。
まだ初夏だというのに秋ナスの味がする。
そこで飢饉が近いことを直感したという。すごい感性である。

そこで寛永、享保、天明の飢饉の周期や被害について調べている。
また、各地の稲の生育状況などを調べた結果、著しく生育が遅れていることが分かった。
凶作が近づいていることを察知したのだ。すぐに凶作に備えた施策を打ち出している。


平均20%の減税を行い、気候変動に強い稗を栽培させた。
その稗を蓄えさせるとともに、ある程度貯蔵ができる芋等の栽培を奨励している。
天保の飢饉は7年間続き、全国各地で多くの人や家畜が死んだが、金次郎の領内では一人あたり5俵以上の備蓄があったため、一人の餓死者も出さなかったということである。
金次郎のするどい感性が結果的に領民を救ったのである。

森田理論では感じから出発して、感じを高めることを重視している。
それは感じの中に気づきや新たな発見があるからである。
それに沿ってやる気や意欲が出でくるのだ。
人から強制されて行動するのと違い、自ら行動を起こすようになると生きがいが持てるようになる。

この感じというのは、最初の感じがとても大切である。
最初の感情を受け取って素早く反応することが肝心である。
そして一つの感情にいつまでもとらわれないということも大切である。


扁桃体からはストレスホルモンを出して海馬などと連携して情動として出力して対応を指示している。
ところが長期間不安な状態や極限状態にさらされるとストレスホルモンの働きが弱くなってくる。
これは神経質者が陥りやすいことで特に注意が必要である。
不安が慢性化すると扁桃体はまったく機能しなくなる。

例えばゼブラフィシュという小魚を、天敵であるリーフフィシュと同じ水槽に入れる。

最後にはもはや動こうとはしなくなる。簡単にリーフフィシュの餌食になってしまう。
これはストレスホルモンが過剰に出た結果、脳の委縮や破壊が起こり、意欲や行動がなくなってしまったのである。

ここから学ぶことは、私たち神経質者は元々素晴らしい感性を持っている。
天性で与えられているものである。その感性にさらに磨きをかけていくこと。
そして十分に活用していくこと。

また一つの不安、恐怖、不快感にとらわれるのではなく、行動によって新しい感情を次から次へと作りだしていく。
その時々の感情の流れに乗ってどこまでも自然体で生きていくこと。
こういう方向で感情とつきあっていくことではなかろうか。






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Last updated  2015.06.16 06:36:18
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通りすがり@ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) この曲の歌詞の意味がわからなくて検索し…
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