森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.09.10
XML
次の項目で自分が普段他人を受容しているかどうかを判定してください。
Aはそのようには思わない。Bはどちらとも言えない。Cはそのように思う。
深刻に考えないで直感で判断してみてください。

1、 自分の周りには気のきかない人が多いと思う。
2、 他の人の仕事を見ていると、手際が悪いと感じることがある。
3、 話し合いの場で、無意味な発言をする人が多いと感じる。
4、 知識や教養がないのに偉そうにしている人が多い。
5、 他の人に対して、なぜこんな簡単なことが分からないのだろうと感じる。
6、 自分の代わりに大切な役目をまかせるような有能な人は、私の周りに少ない。

8、 私の意見が聞き入れてもらえなかった時、相手の理解力が足りないと感じる。
9、 今の日本を動かしている人の多くは、たいした人間ではない。
10、 世の中には、努力しなくても偉くなる人が少なくない。
11、 世の中には、常識のない人が多すぎる。

結果はどうでしたか。私は症状の強く表れていた時はCのような気持ちが強かった。
現在は相手が自分の期待しているように行動してくれないとBやCのように考えやすい傾向があります。
森田理論学習を続けてきたので多少は自覚できているのかなと感じています。
つまり自分のことはさておいて他責の気持ちが強いのです。
すると傾聴、受容、共感の気持ちにはなりません。
自己中心的な言動が目立つようになります。
人間関係は悪化の一途をたどります。どのように改善したらよいのでしょうか。


それは自分自身に対しても言えます。
どんなに考え方の悪癖があっても、引っ込み思案であってもありのままの自分を受け入れる。
どんなに困難な状況に陥っても自分を見捨てない。いつも自分の味方になってかばってあげる。

でも実際にはどうでしょうか。自分ほどダメな人間はいない。
自分に自信が持てない。生きている価値のない人間だと思う。

やることなすことすべてが気にくわない。

こういう状況の中で、いくら自分に目を向けて自己改造を試みても難しいと思います。
無駄な努力に終わることが多い。別のやり方で目的を達成できる方法があります。
そのためにはまず、自分の不安、恐怖、違和感、不快感には一時棚上げにすることです。
そして他人の話をよく聞く。先入観や最初からきめつけてしまわないで、正確に聞きとる。
他人の話を受け入れるという姿勢を持つ。じかに反論はしない。
自分の意見を述べるときは、「あなたはそのように考えているのですね。私はこう思っています。」
つぎに他人の考え方に共感できる面を探す。
最初は共感できなくてもよいのです。相手の立場に立って考えてみることが大切です。
このようにして他人を受容できるようになると、結果として自己受容も可能になるのです。
手段を変えるだけで大きな成果を手にすることができるようになります。

これは生活の発見会のオンライン学習会などでよく感じることです。
相手の顔も息づかいも分からない中で学習会を進めて行きます。
するとちょっとしたことで感情の摩擦が発生しやすいのです。
だからオンライン学習会では、一言いいたいことがあっても決して相手を批判してはならないのです。
反対に傾聴、共感、受容を推し進めていけば、最後は家族のように一体化して離れがたい人間関係を築くことができるのです。
気づいてみれば自分自身の自己受容力が高まっているのです。こんなにうれしいことはありません。
(他人を見下す若者たち 速水敏彦 講談社現代新書参照)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2015.09.10 06:51:07
コメント(0) | コメントを書く
[生活の発見会・集談会] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

メダカを飼っています New! 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: